【サッカー】憲剛2発 西城秀樹さんに捧げるYMCA2018年5月21日 紙面から
◇J1第15節 川崎3-0清水川崎はMF中村憲剛(37)の2ゴールなどで3-0と清水に快勝し、3位に浮上した。中村はJ1通算419試合出場となり、大卒選手ではMF藤田俊哉(元名古屋など)と並び歴代最多となった。名古屋は柏に2-3で競り負け、13戦連続勝ちなし。首位・広島はホームで0-2とC大阪に敗れ、今季2敗目を喫した。J1はワールドカップ(W杯)ロシア大会開催による中断期間に入り、7月18日から再開される。 ほぼ中央ゴールまで約25メートルで得たFK。「壁が高く、GKもそれを信頼した位置取り。逆(左)サイドをケアしていた。『これは(人)壁を越えたら入るな』と。そんな感覚があった」と中村。前半19分、右足からのそれはイメージ通りに壁を越え、ゴール右に。一瞬、逆サイドに重心を移した清水のGK六反は反応できず。419試合出場という節目の試合を自ら祝ってみせた。 後半12分にはダメ押し弾。六反が味方の河井にパスを出したところに絡んでボールを奪い取ると、そのままゴール前へ。左足で押し込んだ。 川崎市に住んでいたことが縁で、ハーフタイムショーなどで長年にわたって試合を盛り上げてくれた西城秀樹さんが亡くなった直後。試合前には黙とうもささげられた。 中村の1試合2得点は2年2カ月ぶり。ゴール後にその代表曲「ヤングマン」の振り付けも披露したベテランは「西城さんが力を貸してくれたのかもしれない」。追悼、そして鎮魂の2発でもあった。 (内田修一)
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