女だから言えること | 引きこもり、精神病からの生還

太ったおじさんみたいなおばあさんです。キレキャラとおふざけキャラと真面目キャラを分離する才能がないので、丸ごとの自分を出してます。

【食育】食に対するこだわりは発達障害の症状だったりする

 私は、この増田に対して、このようにコメントしました。

 「切り干し大根は?ひじきは?~」夫がこれだった。肉と野菜を分けて調理すると食べない。マーボー茄子、回鍋肉、チンジャオロースなど、肉と野菜が混ざった料理から始めて、肉を抜いていく方法で食べるようになった 」

 

育った環境の違い

 私は家に食べるもの自体がなくて、コメ一粒でも惜しい環境だったんですね。だし、世代的に茶碗や弁当のふたに米粒を残すのは品がない、弁当のふたを開けて、まず、弁当のふたのご飯を食べる人のほうが品格があるっていう時代だったんです。

 ですけど、たぶん夫は私と世代や環境が違いすぎていて、弁当のふたや茶碗に残ったご飯粒にいつまでも時間をかけるのは、みみっちいと感じていたのかもしれません。それに関しては、「あのね、私は昭和の人間でね、食べ物を大切にしなさいって教わって生きてきたの。お百姓さんが大変な汗を流して作ったものだからと。だから、ご飯粒はお百姓さんへの感謝の気持ちを持って、最後まで食べてほしい。」と伝えました。

 そうすると、面倒くさがりながらも食べてくれるようになりました。人の気持ちを大切にできる夫で良かったです。

 

肘をつきながらご飯を食べていた私

 あと、自分では気が付いていなかったんですけど、ある期間は私はひじをついてご飯を食べていたようです。夫に言われて気づきました。その頃は、体力がなさ過ぎて座っているだけでしんどくて、肘をつかないと座っている姿勢を保てなかったんだと思います。夫に注意させれても、「肘をつかないとしんどくて座っていられない。」といって、肘をついてました。たぶん、寝込んでいた時期で腹筋や背筋が衰えすぎて肘をつかないと座ってられなかったんだと思います。今は、できる範囲でストレッチや筋トレをやっているので、肘をつかなくても座っていられる程度の筋力はついたようで、肘をつかずに食事できてます。

 私が肘をつかなくても座っていられるような筋力が付くまで、不愉快さを我慢してくれた夫は、とても優しい人だと思います。

 

好き嫌いはアスペルガーの症状だったりする

 例えば、うちの夫は「生理的に無理」っていうことが、とても多くて、みやぞんさんに似てるんですよね。豚汁のネギは絶対に玉ねぎでないと嫌で、安いからといって白ネギに変えたら、めちゃ機嫌がわるくなるんです。あと、みそ汁の具も、夫のマイルールがあって、豆腐+白ネギはOKだけど、豆腐+玉ねぎは食べられないとかね。

 最初は、「食事にケチをつけるなんて、さすが中流育ちのボンボン。安い物を組み合わせて作るのが庶民の食事じゃ!好き嫌いしてんじゃねーよ!」と、内心で思ってました。ですから、「食費節約のために安い物を組み合わせて作ってるから我慢して。」って言って我慢してもらってたんですけど、すごく嫌そうにしていて、食事が楽しくなさそうだったので、やめました。夫の好きな組み合わせを聞いて、少々割高になっても、夫の気に入る組み合わせで作るようになりました。

 というのも、あるテレビ番組でアスペルガーの子供が白い物しか食べられないというのを見たからでした。アスペルガーはこだわりが強いので有名ですが、食べるものにもこだわりが強くて、食べられるものと食べられないものにはっきりと別れるようです。

 そのアスペルガーの子はまだ自分で上手く意思表示できない年齢のちびっこなので、どんな食べ物が食べたいかの意思表示もできません。だから本人が「白い物しか食べられない。」と言ったわけではなく、お母さんが色んなものを食べさせてみた結果、食べられるものは白い色のものが多かったというだけなんですね。

 じゃあ、白い物なら何でも食べられるかというとそうではなくて、大根は食べられないし、モヤシは食べられない、だけど白ご飯とスパゲティは食べられるっていう感じなんです。

 そんなの無理やり食べさせればいいじゃんって思う人もいるかもしれませんが、ちびっこ、しかもアスペルガーに嫌なものを無理やり食べさせたら、「食べること自体」が嫌いになって、食事を食べなくなって、栄養失調になる恐れがあるので、無理やり食べさせるのは止めた方がいいと思うんですよ。

 だから、お母さんが(それしか食べられないから)白ご飯とスパゲティを詰めたお弁当を子供に持たせて保育園に行かせると、「いくらなんでもあの弁当は手を抜きすぎ」「あんな弁当じゃ栄養が足りない、子供がかわいそう」とか言われてたらしいんですよね。お母さんは白ご飯とスパゲティを食べられることを見つけるだけでも、相当苦労してるのにね。

 

食べられないことを責めるより、食べられるものを増やす

 で、この番組を見て以降、この子の感じ、ウチの夫に似てるなーって思って、食事の内容を変えたんです。夫はハンバーグ、カレー、チャーハンみたいなお子様メニューが好きで、それにサラダなんかを添えると、ハンバーグやカレーだけ食べて、野菜サラダを残すっていう感じだったんですね。

 ですから、好きな肉の味を味わいつつ、野菜もとれるように、野菜と肉をミックスして残せないようにした料理を沢山考案して、野菜に対する抵抗感をなくしてもらうようにしました。例えば、野菜を細かく刻んで、野菜感があんまりでないようにしつつ、1食に100gの野菜を盛り込む「一皿で100gの野菜が摂れる野菜チャーハン」とかね。

 

普通の食事を続けていると夫の味覚が変わった

 このように野菜が多めの普通の食事をとり続けていたところ、夫の味覚が変わっていきました。例えば、私はマクドナルドのレモンティーを私は「ちょっと、それは香料の臭いが強すぎて飲めない。」と言っていたのすが、夫は「なんで?おいしいじゃん。」と言っていました。ですが、薄味で野菜が多めの私の食事を食べるようになって、同じレモンティーを飲むと「なに!これ!台所用洗剤の味がする!マックのレモンティーってこんな味だったっけ?!まっず!」って言うようになりました。

 そんな感じで夫は薄味で野菜が多めの料理を好きになり、野菜が少なく塩分と脂分の多い外食を嫌いになりました。

 ただ、夫は外食よりも家のご飯を食べたほうがおいしいし、体の調子が良くなるからと、私が調子が悪くて料理を作りたくない時でも私の手料理を食べたがるという贅沢な悩みができてしまいました。それに関しては、調子のよい時に「大量に作り置き」をしておくという方法を取っているのですが、それはまた、いずれ料理ブログのほうに上げていきたいと思います。