05月18日(金)に「WEBエンジニア勉強会 #07」を開催しました。 本稿ではイベントの内容と運営について振り返ります。
講演内容
今回は8名の登壇者が発表しました。
AIの知識無しでもAIを活用したQ&Aページを作る方法 (@engineer_osca)
まずは主催者の僕が「AIの知識無しでもAIを活用したQ&Aページを作る方法」というテーマで発表しました。 20分間の発表枠のうち10分はデモだったので来場した方にしかお伝えできませんが、前半10分の発表スライドを公開します。
今回紹介した Microsoft LUIS はこちらです。 Microsoft LUIS の人工知能を利用することで、自由入力の「問い」(Question)から「問いの意図 」(Intent)を推測し、「答え」(Answer)を導くデモを行いました。
フロントエンドデザイン・開発におけるマークアップ設計の基礎 (@kkoudev)
発表20分枠の二人目 @kkoudev さんが「フロントエンドデザイン・開発におけるマークアップ設計の基礎」というテーマで発表してくれました。 プログラミング言語に比べて簡単だと考えられがちなマークアップについて、その難しさと開発ノウハウについて発表してくれました。
僕たちはサービスの多言語化にどう立ち向かうべきか (@endam109)
20分枠3人目 @endam109 さんが「僕たちはサービスの多言語化にどう立ち向かうべきか」というテーマで、サービスを多言語化をした際のノウハウについて紹介してくれました。 プレゼンテーションでは、PhraseApp というオンラインでできる翻訳支援サービスと、Lokalise というモバイルアプリなどを多言語化する際に便利なサービスを紹介してくれました。 このような外部サービスの成果物をGitリポジトリで管理して開発者は翻訳作業にできるだけ関与しない状況を作るというのは、とても良い仕組みだなと思いました。
初心者Webエンジニアを支える技術 (@migrateur_k)
10分枠で @migrateur_k さんが「初心者Webエンジニアを支える技術」というテーマでSQLパフォーマンスについて発表をしてくれました。開発現場をいくつも見ていると、ORDER BY 用のインデックスの考慮が抜けているプロジェクトをいくつも見てきましたので、実践的で良い発表だったと思いました。
GWにスマートスピーカーアプリを作ってみた (@ykagano)
10分枠2本目、@ykagano さんがGWに作成したスマートスピーカー用アプリについて発表してくれました。 Alexa のスキルを作成する手順や方法について詳しく説明してくれました。 せっかく作ったのに審査が通らなかったというキレイなオチも会場の笑いを誘いました。 会場からは「自分もチャレンジしたい」との声も聞けました。
クライアントがWebエンジニアにお願いしたいこと、教えてほしいこと (YuheiKondo)
10分枠3本目、ITエンジニアからクライアント側に転職された YuheiKondo さんが、ITシステムを発注するクライアントからの視点で「お願いしたいこと」「教えて欲しいこと」を発表してくれました。 エンジニアの勉強会でクライアントの視点の発表が聴けるというのは、とても画期的だと思われた参加者も多かったのではないでしょうか? とても貴重な発表だと思います、ありがとうございました。
Docker で Redmine システム構築した話 (おおとや)
5分枠でおおとやさんが「Docker で Redmine システム構築した話」について話してくれました。 レガシーな Redmine システムをパフォーマンスを改善させつつ Docker を取り入れたシステムに移行した流れを発表してくれました。 5分間の短い枠だったのであっという間のプレゼンテーションでしたが、キーワードをピックアップできただけでもとても参考になりました。
プログラミングのお勉強としてscratchをさわってみた (@iwanaga0918)
勉強会最後、5分枠で@iwanaga0918さんが、ブラウザ上でプログラミングを学習できる「Scratch」について発表してくれました。
Scratch のサイトはこちらです。
プログラミングのパーツをドラッグするだけで簡単にプログラミングを体験できる、プログラミング初心者にとても良いサービスですね。 僕もさっそく帰宅して触ってみました、本当に良くできていますね!
運営について振り返る
ここからは運営について振り返ります。
会場について
WEBエンジニア勉強会の企画を始めて間も無く1年になろうとしています。 ありがたいことに、回を重ねるごとに参加者も増え、広い会場を用意する必要が出てきました。 ということで、今回は Yahoo! JAPAN さんのイベントスペース「LODGE」に応募しました。 LODGE は「WEBエンジニア勉強会 #02」を開催した際に審査落ちしたことがありましたが、本勉強会に参加してくれるようになった Yahoo! JAPAN の社員さんの協力の元、LODGE を使えるようになりました。 主催者の僕としては、今回の開催で嬉しいこと一つでした。 Yahoo! JAPAN さん、ありがとうございました。
スタッフについて
嬉しい悲鳴ではありますが、勉強会の規模が大きくなるに連れて僕一人では会場設営が難しくなってきていました。 しかし、ありがたいことに今回は6名のボランティア・スタッフが会場設営を手伝ってくれました。 開催1ヶ月くらい前からスタッフ限定で Slack チームを作り、少しずつ準備を進めてきました。 僕が趣味の延長でやっているイベントにも関わらず賛同して手伝ってくれるというのは、本当にありがたいことです。 また、スタッフではない友人も開会時間よりもずっと早くに会場に駆け付けて設営と撤収を手伝ってくれました、ありがとう。
これからも協力してくれるという人を頼っての開催となると思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。 また、もし「手伝っても良いよ」という方がおられましたら、お知らせ頂けると嬉しいです。
参加者コントロール反省点
LODGE の利用規約上の都合により、イベント1週間前に申込みを締め切りました。 その点はイベント説明ページに注意書きをしTwitterなどでも発信しましたが、申込締切後も「参加したい」との問い合わせを頂きました、ありがとうございました。 来場された方はわかると思いますが、LODGEはオープンスペースがイベント会場であり、LODGEからも「当日にLODGEの利用者が飛び入り参加することもある」という点を言われていました。 その通り、当日「参加したい」という申し出への対応がありました。 今回のイベントを通して「LODGE利用者が飛び入り参加する」という意味(雰囲気)がわかったので、次回LODGEを利用する際には企画時から考慮して改善したいと思いました。
懇親会反省点
ありがたいことにイベントの回を重ねるごとに懇親会参加希望者が増え、勉強会後にその場で「ノリ」で飲みに行く人を集う方法は参加者をコントロールができなくなってきたため、今回は connpass で懇親会の別イベントを立てて、お店を予約する「事前受付制」とし、connpassでその旨をアナウンスしました。 その結果、申込み枠を超える人数の応募がありました、ありがとうございました。
しかし、当日になりいくつかの問題と反省点が出ました。 まずは当日のドタキャンが多数あったことです。 お店は予定人数で予約してあったため、急遽「懇親会の枠に空きがでた」ことをTwitterでアナウンスしたところ新たな希望者が申込みをしてくれて、勉強会開始時には懇親会枠を埋めることができました。 しかしながら、勉強会終了後に「懇親会が事前予約制だったことに気づいていなかった人」が数人出て、とても心苦しいですが参加をお断りしました。 しかしこれで問題は解決していませんでした、予約したお店に集合してみると参加人数が全然足りませんでした・・・。
懇親会については、企画方法は改めて考える必要がありそうです。 今回懇親会に参加できなかった方は申し訳ありませんでした。 次回以降は、例えば勉強会をしたその会場でそのまま懇親会をする方法などを考えたいと思っています。 その方法でも、もしかしたら問題が出るかも知れませんが、参加者が何人になるか分からないので飲み屋を予約する方法は難しそうです。
運営費用
勉強会の規模が大きくなるに連れて、備品の調達などで細かい出費が増えてきました。 もっと早く気づけば良かったのですが、今回の会場 LODGE は無料での利用だったので、LODGE予約時に「無料イベント」という申請をしてしまい変更が効かなかったため、今回は運営費用を全て実費で賄いました。 ボランティア開催のイベントですので利益は求めていませんが、次回から会場設営費を回収できるだけの参加費は検討しようと思いました。 (参加者1人500円程度)
WEBエンジニア勉強会 #08
次回の「WEBエンジニア勉強会 #08」ですが、まだ時間・場所が決定していません。 決定し次第、公式のSNSアカウントで告知しますので、ぜひウォッチして頂ければと思います。 6月末〜7月頭を予定しております。 また、登壇者も募集しています。 発表したいテーマがある方は、今からでも構いませんのでご連絡頂ければ幸いです。
謝辞
最後になりましたが、今回の「WEBエンジニア勉強会 #07」の運営をサポートしてくれたスタッフの皆さんと友人、登壇発表をしてくれた皆さん、そして参加してくれた皆さん、ありがとうございました。 これからも「WEBエンジニア勉強会」をよろしくお願いします。