西普天間住宅地区 引き渡し式典

沖縄県宜野湾市のアメリカ軍西普天間住宅地区の跡地が地権者に引き渡されたことなどを記念した式典が那覇市で開かれ、宜野湾市の佐喜真市長は、普天間基地の返還後の跡地利用につなげる先行モデルにしたいと今後の開発に期待を示しました。

式典は、3年前に返還された宜野湾市にあるアメリカ軍西普天間住宅地区の跡地が、土壌調査などをへて、ことし3月末にに地権者に引き渡されたことや、浦添市のアメリカ軍牧港補給地区の国道58号線に隣接する土地が返還されたことを記念して那覇市で開かれました。

このなかで菅官房長官は「今回の返還と引き渡しは、基地負担軽減に向けて大きな一歩となるものであり、今後とも普天間飛行場の1日も早い全面返還と、地元の振興に全力で取り組んでいく」と述べ、成果を強調した上で、引き続き普天間基地の名護市辺野古への移設などに取り組む考えを示しました。

また宜野湾市の佐喜真市長は「跡地利用計画の先行モデルとして今後、返還される普天間飛行場などの跡地利用につなげられるよう取り組みを進めていきたい」と述べ、跡地の開発に期待を示しました。

西普天間住宅地区の跡地は、およそ51ヘクタールあり、琉球大学の医学部や付属病院を移転させて健康医療拠点として整備することを計画しているほか、商業地や住宅地として開発が進められます。