猿の惑星・征服では、ジーラとコーネリアスの子供マイロが、アーモンドに育てられて、立派な大人の猿に成長していました。所が、ブレック知事は、ジーラたちの子供は、実は生きているのではないかと疑い始めます。そして、ブレック知事はマイロを追い詰めていき、遂にマイロは激怒して人類を絶滅しようと動き出すので詳しく紹介しましょう。
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『猿の惑星・征服』のキャスト
アメリカ合衆国で製作されたSF映画『猿の惑星・征服』は、1972年7月22日に日本で上映されました。DVDの収録時間は約87分になります。
監督&脚本
猿の惑星シリーズの第4作目となる『猿の惑星・征服』を製作したのが、J・リー・トンプソン監督です。
- 監督:J・リー・トンプソン
- 脚本:ポール・デーン
登場人物と役者
猿であるマイロ(シーザー)が、人類を絶滅しようとする映画『猿の惑星・征服』に登場する人物や役者さんたちを紹介します。
- マイロ(シーザー)/猿であるジーラの子供(演:ロディ・マクドウォール)
- アーマンド/マイロの親代わりになる人間(演:リカルド・モンタルバン)
- ブレック知事/ジーラの子供を見つけようとする知事(演:ドン・マレー)
- マクドナルド/ブレック知事の部下(演:ハリー・ローズ)
- リザ/マイロを気にかける猿(演:ナタリー・トランディ)
『猿の惑星・征服』のストーリー
ジーラは、人間たちから逃れる前に、自分とコーネリアスの子供を、サーカスにいた猿の子供とすり替えます。そして、サーカス場から逃げた所で、ジーラは夫のコーネリアスや、すり替えたサーカスの子供の猿と共に撃たれて亡くなってしまうのです。人間たちは、人類を滅ぼしかねないジーラの子供を始末できたと思って安心していました。
マイロが大人の猿に成長(起)
ジーラとコーネリアスの子供マイロは、見事な大人の猿に成長していました。そのマイロを育てていたのが、アーマンドでした。しかし、アーマンドやジーラは肩身の狭い思いをしていたのです。なぜなら、人間たちは猿を奴隷のように扱っていて、無給で床を水拭きさせたり、靴を磨かせたりしていたからです。
実は、犬や猫は8年前に亡くなっていて、人間は猿を犬や猫たちの代わりにペットにしていきました。しかし、人間たちは、猿は使える動物という事を知って、訓練させる事によって人間の代わりに仕事をさせるようになっていったのです。人間が猿を不当に扱う光景を見ていたマイロは、絶望するしかできませんでした。
アーマンドはマイロと一緒にサーカスのポスターを配っていたらリザという猿と目が合います。それでも気にする事もなく、アーマンドと共に行動していくマイロ。
言葉を喋ってしまうマイロ(承)
アーマンドとマイロが外を歩いていたら、警察が暴れる猿に対して、警棒で叩き続けていました。それを見たマクドナルドは「乱暴はいかん。鎮静剤を打て」と言って、辞めさせます。それを見たマイロは静かに何回をうなずき、人間を少し見直します。
しかし、猿を乱暴に扱う警察に我慢できず、遂にマイロは「汚い人類め」と口走ってしまいました。その声に気づいた警察が近づいてきて、アーモンドに「お前の猿が言ったのか?」と言ってきて、本部へ連行しようとします。しかし、鎮静剤を打っていた猿が暴れ出したので、その隙にアーマンドとマイロは逃げ出します。
マイロは喋ってしまう事を謝りますが、アーマンドは「私も言いたかった事さ」と言って、アーマンドは自分が出頭する事を告げます。もしも、すぐに戻ってこなければ、猿たちの中に紛れ込んで、身を隠すようにと言います。マイロは、自分は何て事をしてしまったのかと後悔してしまうのです。
尋問されるアーマンド(転)
アーマンドは、ブレック知事の元へ行く事になり、そこにはブレック知事の下で働くマクドナルドもいました。ブレック知事は、マイロがジーラとコーネリアスの子供ではないかと疑っていました。そこで、マクドナルドは「知事、親も子も命を始末されました」と言います。
しかし、ブレック知事は「そう信じられていた、それが今朝の1件で怪しくなった」と言います。さらにブレック知事の側近も「子猿はすり替えられたのかも」と進言します。かつて、ジーラたちは未来からきて、2000年後に猿は人類を絶滅させる事が知られていました。
そこで、ブレック知事は知的水準の高いジーラたちの子供を何が何でも始末する必要があったのです。マイロが猿の仲間に紛れ込んでいる間に、競売にかけられてしまいます。それを見ていた知事は、マイロと知らずに知的水準が高そうという理由で買い取ります。
シーザーの逆襲(結)
ブレック知事は、猿の名前を決めようとして辞書を取り出して、マイロに決めさせようとしたら『シーザー』という文字に指を止めたので、シーザーと名付けました。所が、アーモンドは警察からの厳しい尋問で、シーザーが喋べれる事がバレてしまったので、観念をして窓をかち割って飛び降りてしまいました。
県知事は「やはり嘘をついてたな」と激怒します。それを聞いていたシーザーは、アーマンドが亡くなってしまった事を知って、外へ行き号泣してしまうのです。そして多くの猿にテレパシーを使って、共に人間を倒そうと団結していきます。シーザーは一度は捕まってしまいますが、マクドナルドの機転により逃げ出す事に成功しました。
そしてシーザーは猿の大群により、警察や軍を撃破していき、遂にブレック知事を捕まえます。シーザーは「私の子孫が地球を支配する。5つの大陸の猿が立ち上がって人類を滅亡するまで戦い続けて地球を救う」と宣言します。マクドナルドやリザはそれを辞めるように言いますが、はたしてシーザーは人類を絶滅させてしまうのでしょうか?
『猿の惑星・征服』の豆知識
猿たちが、地球を征服しようとする映画『猿の惑星・征服』に関連する情報を紹介するので、良かったら、ご覧になってみて下さい。
人類は地球の破壊者?
マクドナルドが、シーザーに対して復讐を辞めるように言いますが、シーザーは人類より猿が支配したほうが地球のためと譲りません。シーザーの言うように、人間は地下資源を使い続けて、多くの森林を伐採して地球の自然環境は日増しに悪くなっています。
それでは、シーザーの言うように人類が地球上からいなくなったら、どなるのかと言えば、実は人類がいなくなった後の地球をシミュレーションしたものを紹介しているサイトがあります。それによれば、成長して行く樹木やツルが崩れた建物を完全に覆っていき、地球は復活していくのです。
『猿の惑星・征服』のパンフレット
1970年代の映画『猿の惑星・征服』ですが、インターネットでパンフレットが販売されています。最新版に比べたら、最新のCGが駆使されている訳ではありませんが、猿の惑星シリーズにとって重要な作品なので、購入してみるのも悪くはありません。
『猿の惑星・征服』の感想
アーマンドが亡くなってしまった事によって、シーザーが怒りに燃えていく映画『猿の惑星・征服』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
『猿の惑星・征服』の残念な所
マイロが、テレパシーによって猿たちを扇動していきますが、それが急に始まっていくの、見ていたら「何で?」と思ってしまいます。何の前振りもないので、なぜ猿を操る事ができるのだろうかと困惑してしまうので、その辺りはもう少し丁寧に描いて欲しかったかなと思いました。
『猿の惑星・征服』の見所
前作『新・猿の惑星』では人間と猿たちの戦うシーンが少なくて、物足りなさを感じるものでした。所が、今作の猿の惑星・征服』では人間と猿たちの戦うシーンが多くあって、満足できる仕上がりになっていました。
現代の映画に比べれば迫力は劣りますが、それでも、猿が工夫しながら警察や軍を撃破していく所は、この映画の大きな見所になっています。
そして、復讐に燃えるシーザーが、人類をどのように扱うのか?それをマクドナルドに力説する所は、迫力を感じさせるものがあって、圧倒されましたね。そのため「シーザーを助けて良かったのかね、マクドナルド君?」と言いたくなるほどでした。