熊野へのドライブ旅行も3日目。宿泊先の休暇村南紀白浜を出発します。
初日 ⇒ 熊野三山への御朱印ドライブ① 東京~尾鷲市~熊野市
2日目 ⇒ 熊野三山への御朱印ドライブ② 熊野本宮大社・熊野速玉大社
値段が安いのであまり期待はしていませんでしたが、温泉も気持ちよく、部屋も綺麗で快適でしたので、お得だったと思います。
補陀洛山寺から熊野那智大社に向かう
勝浦勝浦町にある補陀洛山寺に立ち寄ります。
その成り立ちは古く、仁徳天皇の御代にインドから熊野の海岸に漂着した裸形上人によって開山されたとされています。徐福といい、この裸形上人といい、この辺りは黒潮に乗って流れ着いてくる人の多い地域であったということでしょう。
補陀洛とは観音菩薩が降臨するとされる霊場で遥か南洋上に存在するとされ、補陀洛を目指して渡海する「補陀洛渡海」がこの地から記録に残るだけで25件行われています。この様は井上靖の小説『補陀洛渡海記』の題材にもなっています。
あまり大きくはないですが、歴史が感じられる佇まいのあるお寺でした。早朝のためか参詣客も私たちしかおらずゆっくりできました。
本堂内で御朱印もいただき、熊野那智大社へと車を走らせました。
熊野那智大社に到着
熊野那智大社は山の上にありますので下の駐車場に停めて歩くと結構しんどいかと思います。専用道路を走って神社の駐車場に停めると階段を登らずに済みますのでおすすめです。
となりの青岸渡寺にも専用駐車場がありました。そちらの方が専用道の幅が広いので走りやすいかと思います。
駐車場を出てすぐのところにある階段を登ると神社に到着です。
この熊野那智大社は山中の那智滝を神聖視する原始信仰に始まる神社で、熊野三山の他の二社よりも社殿が作られたのは後。少なくとも西暦1000年ごろには成立していたとされています。
社殿が修復工事中で雰囲気にかける参拝となってしまいました。
オリジナル御朱印帳を購入し御朱印もいただきました。この後はとなりの青岸渡寺に向かいます。
青岸渡寺に参詣
そして西国三十三所第一番札所である青岸渡寺です。とは言っても、熊野那智大社のすぐ隣ですので、少し拍子抜けです。
御朱印は本堂内の納経所でいただきました。西国三十三か所のうち、一番遠いところに来られたので、結願の目途がたちました。後は奈良と和歌山の札所です。
ここから有名な三重塔に向かいます。お寺から平行に滝方面に歩きます。やはりこの高さまで車で来るのは正解でした。
美しい塔です。
那智の滝が遠望できます。
ここから今度は下側の道を通って駐車場まで戻りました。
阿弥陀寺へ
那智の滝に行く前に、さらに山の奥にある阿弥陀寺へ向かうこととしました。地図で見るとそんなに遠くは見えなかったのですが、整備こそされていますが、山のグネグネ道でなかなかのスリルでした。結論から言えば、ここでかなりの時間を使ってしまったので、日程的には少し失敗でした。
眺望は素晴らしかったのですが、人の気配がほとんどなく少し怖い雰囲気です。
ここから少し走ると阿弥陀寺がありました。
前におじさんが一人と参詣中にクロネコヤマトの宅急便の人が来たので、怖さも少し和らぎました。京都の化野念仏寺と似た空気感のあるお寺で、今回の旅行中では一番のインパクトではありました。
御朱印は本堂わきにある納経所でいただきました。宅急便の荷物はノートパソコンだったようで、こんな山奥でも高速回線がつながっていることと、宅急便が定期的に来るということに感心しました。
那智御滝 飛瀧神社へ
御朱印をいただいて来た道を戻ってふたたび熊野那智大社に戻ります。最後に那智御滝 飛瀧神社に向かいます。
滝の入り口まで車で行ってみましたが駐車場はなく、仕方なくUターンして民間駐車場に停めました。
入り口から階段を少し下ります。
御神体は瀧です。
すごく高い見事な瀧です。日光の華厳の滝とはまた違った趣があります。
せっかくなので拝観料を払って瀧の近くまで行ってみました。
近くで見るとさらに迫力が増します。マイナスイオン満載です。
御朱印は書置きのものをいただきました。
東京へ帰路に着くも
目的の熊野那智大社・青岸渡寺の参拝を終えて、東京への帰路に着きます。
和歌山県土砂災害啓発センター
山を下りてトイレを借りに和歌山県土砂災害啓発センターというところに入りました。
とてもきれいな施設でトイレもよかったです。館内も一通り見学させてもらいました。なかなか興味深い展示で勉強になりました。しかしほとんどお客さんはいないようで、とても暇そうな施設で、勤めている人がうらやましいなと思いながら出発です。
道の駅「紀宝町ウミガメ公園」
海岸線まで出て、道の駅「紀宝町ウミガメ公園」で再度休憩です。お土産品を見ましたが、あまり買って帰るほどの美味しいそうなものはなかったのです。
隣接のウミガメふれあいパークでウミガメが見られるということで見学です。
近くで見ると大きいです。こんなに近くでウミガメを見られることも滅多にないので熊野に来たら必見スポットですね。
ここのお土産コーナーで売っていた「大内山牛乳のTシャツ」が可愛かったので大学生の息子へのお土産に買いました。息子には旅行のたびのご当地Tシャツを買って帰ることにしています。
大内山牛乳はこの辺りで相当メジャーな牛乳メーカーのようです。
世界遺産「鬼ヶ城」
行きに看板を見て気になっていた「鬼ヶ城」です。大体、こういう看板がわざわざ出ているところは見所のあるところと決まっているので時間は少し心配でしたが立ち寄ることとしました。
ここは平安時代に、鬼と恐れられた海賊・多娥丸が根城にしていたことから「鬼の岩屋」と呼ばれていました。多娥丸は桓武天皇の命を受けた坂上田村麻呂に討たれたとされています。
ここの地形は、地殻変動による急激な地面の隆起により作られたもので、その後の波の浸食により現在の景観となっています。まさに「鬼の棲家」と言うにふさわしい迫力です。ここも熊野に来たら必見のおすすめスポットです。
この後東京へ向けて車を走らせますが名古屋に入ったところで19時を越えてしまい、この日の帰宅を断念して浜松に泊まることにしました。
翌日、浜松の寺社を参拝しましたので、そのご報告は次回に書きたいと思います。