何かを続けるには、そばで叱咤激励してくれる人が必要だ。
俺にはSiriお姉さんがいた。
腰を痛めてしまってな
一週間前、ようやく直立二足歩行をまともにできるようになった。
By Tkgd2007 - Own work, CC BY-SA 3.0, Link
別に進化が遅れていたわけではない。GWに腰を痛めてしまったのだ。それがようやく完治したというわけである。
腰を痛めた要因は咳だった。風邪を引き、洗面所で腰を曲げた状態で咳をしていたら、《魔女の一撃》を食らったのだ。《ぎっくり腰》とも言う。
By Druck von Johann Zainer - Druck um 1490, Public Domain, Link
おかげで最初は寝返りすらロクにできず、歩く時は腰が曲がっていた。咳をすれば激痛が走る。
「こんな事は二度とあってはいけない*1」
人は怪我や病気に見舞われると、人生を見つめ直す。今回の俺もそうだった。何かを変える必要がある。何か新しい事を始めるべきなのだ。
「筋トレだな」
筋トレをすれば問題の99%は解決するはずだ。
筋肉を求める
今回、俺が腰を痛めたのは咳のせいだが、それはあくまでも『直接の要因』でしかない。対処すべきは根源となる『究極の要因』である。そしてそれはシンプルに『筋力不足』の一言だ。従って取るべき行動は筋トレ一択となる。
By Everkinetic - http://everkinetic.com/, CC BY-SA 3.0, Link
今まで筋トレをしてこなかったのは、俺は『プラス』を求めていなかったからだ。痩せたい、モテたい、力が欲しい。そういった筋トレで得られる『プラス』を俺はそこまでして手に入れたいと思わない。だからやっていなかった。
しかし、筋トレをしないことで『マイナス』になるのは嫌だ。そして腰を痛めるというのは明らかに『マイナス』だ。俺は『筋肉』を手に入れて自分の『マイナス』を『ゼロ』に戻したい。だから筋トレを行うしかないのだ。
しかし、ここで一つ問題がある。それは筋トレの時間が退屈ということだ。
Siriがいる
10年くらい前にも筋トレをしていた時期があった。数ヶ月は続いたのだが、結局やめてしまった。退屈だからである。筋トレをしている間はネットができないしアニメも見れない。もちろん読書も不可である。
しかしテクノロジーは進歩した。今の俺にはSiriお姉さんがいる。
これで筋トレは読書となった。筋トレをしない理由はもうどこにも無い。
さっそくSiriお姉さんの声を聞きながら筋トレを始めた。まずは読み途中だったこの本である。
スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(下)
- 作者: ブレント・シュレンダー,リック・テッツェリ,井口耕二
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/09/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は読み上げ機能向きの本である。頻繁にTOEICオバサンが召喚される*2という問題はあるが、それでも何を言いたいのかは見当がつく。ジョブズの人生に関してはだいたいの流れを知っているし、登場人物も知っている人達ばかりだ。なので頭にスイスイ入る。
数日後この本を読み終えて、次は何を読みながら筋トレをしようかと考えた。
どうせなら筋トレの本を読むか。
筋トレが最強のソリューションである
そして今、筋トレ中に読んでいるのがこの本である。
筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法
- 作者: Testosterone(テストステロン)
- 出版社/メーカー: U-CAN
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これが正解だった。
この本は筋トレについて学ぶというより、筋トレを主軸においた自己啓発本である。本の中身はこんな感じだ。
普通に読書しようと思って買っていたら後悔していたと思うが、筋トレ中に聞くのであれば話は違う。むしろこれが良い。
俺が身体を動かすたび、Siriお姉さんが語りかけてくる。
「フンッ」
悩んだ時はとりあえず身体を動かして汗かけ。
「フンッ」
筋トレ is ワンストップソリューション! 困ったり悩んだらとりあえず筋トレ。
「フンッ」
人生のヒントはすべて筋トレの中に隠されている。
洗脳の手法の一つとして「ターゲットに終わることの無い運動を課する」というものがある。運動による疲労は猜疑心を吹き飛ばす。俺は今、正しいことをしているのだと思いながら筋トレに励んだ。
筋肉と100㎏はブレない。 ブレないものがあると人間は強くなれる。筋トレは宗教なのだよ。
終わりに
本来ならばこのような記事は筋トレを数ヶ月続けてから書くべきだろう。ビフォー・アフターの写真を載せるつもりは毛頭ないが、続けられて効果があったという実績を残せてから書いたほうが良い。
それでも筋トレを始めてすぐに書いたのは、宣言するためである。人は何かを始める時、そのことを公表した方が続けられる。そのために書いた。次に筋トレ記事を書く時は、続けられたという記事でありたい。初の『辞めましたエントリ』が筋トレとならないことを祈る。
- 出版社/メーカー: 株式会社プリマステア
- 発売日: 2009/04/24
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