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テイエムオペラオーが死亡 和田竜二騎手を背に“グランドスラム”達成など当時の世界賞金王

  • 2018年05月20日(日) 19時21分
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 和田竜二騎手とのコンビで2000年にGI・5つを含む8連勝を記録するなど、競走生活通算で国内最多記録となる芝GI・7勝を挙げたテイエムオペラオーが17日、繋養先の白馬牧場で心臓まひのため死亡した。22歳。

 1997年の北海道10月市場で1050万円で落札された同馬は1998年の8月、栗東・岩元市三厩舎からデビュー。追加登録料を支払い当時21歳の和田騎手を背に1999年の皐月賞でGI初制覇。アドマイヤベガナリタトップロードらとのライバル関係の中、日本ダービーで3着、菊花賞で2着とクラシックで好走を続けた。

 年末の有馬記念グラスワンダースペシャルウィークに続く3着となった翌年、快進撃が始まった。始動戦の京都記念(GII)から阪神大賞典(GII)、天皇賞・春(GI)、宝塚記念(GI)、京都大賞典(GII)、天皇賞・秋(GI)、ジャパンC(GI)、有馬記念(GI)と8連勝を記録。そのすべてが1番人気だった。この5つのGIをすべて勝利する通称「グランドスラム」を達成した馬はテイエムオペラオー以外には存在しない。

 2001年初戦の大阪杯で連勝は途切れたものの、この年も天皇賞・春を制覇。シンボリルドルフと並ぶ芝GI・7勝を達成した。また、テイエムオペラオーが勝利したGIのうち5回でメイショウドトウが2着となったことも話題となった。

 通算成績は26戦14勝。生涯獲得賞金18億3518万9000円は当時の世界最高額。JRA顕彰馬選出(2004年)、JRA賞年度代表馬(2000年)、JRA賞最優秀4歳以上牡馬(2000年)、JRA賞最優秀3歳牡馬(1999年)。出走したすべてのレースで和田竜二騎手が騎乗した。

 種牡馬入り後は障害重賞3勝のテイエムトッパズレ、2008年の東京ハイジャンプ(JG2)を制したテイエムエースと、2頭の障害重賞勝ち馬の父となった。20日は東京12Rにテイエムコンドル、新潟11Rにテイエムヒッタマゲが出走する。

みんなのコメント 150件

  • 彗星トイレさん

    彗星トイレ

    本当は会いに行ってたんでしょ?じゃなきゃ、悲し過ぎる…

  • クロミツオペさん

    クロミツオペ

    自分の中での歴代最強馬で、一番最初に好きになった馬。
    相手関係など色々と言われたけれども、王者の走りをしていた馬だったと思います。
    天国で安らかに。 ご冥福をお祈りします。

  • クライスト教授さん

    クライスト教授

    オペラハウスの逸材として和田竜二を一流に押し上げた岩元調教師(私的にはバンブーアトラスの岩元)との師弟コンビを忘れさせない強き馬。
    後継種牡馬は出せなかったけれども、渡辺のナリタトップロードやメイショウドトウとの闘いは生涯記憶に残るものだろう。
    今では同馬のように騎手を育ててくれる馬は出て来ない時代になってしまっただけに、ノスタルジックな思いを浮かばせてくれる希少な名馬。
    謹んで冥福を祈るばかり……

  • うますきぼーいさん

    うますきぼーい

    オペラオーに育ててもらったのは和田騎手だけでなく、私たちファンを含む多くの競馬関係者も育ててもらい、感動、悔しさなどいろんなことを共有してきました。
    ディープインパクトなど武豊騎手などの場合は完成されていた騎手でしたが、当時の和田騎手は今の和田騎手と比べれれない程度の騎手で、最後まで乗せた師弟愛もアクセントに。
    オペラオー、ありがとう!そしてさようなら。
    お悔やみ申し上げます。

  • チキンライサーさん

    チキンライサー

    記録はキタサンに抜かれたけど、いまだに一番強かったって思っています。安らかにね。

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