満天の星をみたか
寒さの産声が響く中
黒を濃くした夜空に浮かぶ
満天の星をみたか
工場から漏れる煙も
街を埋める電波でも覆えない
内なる想いを照らす
満天の星をみたか
俺は見た
真夜中の真ん中に開けた窓から
溢れる星を確かに見た
四方に散らばり輝く星群
そのうちの一つ
東の果てに佇む光が
あんたなんだと思った
理由は分からない
ただ直感でそう思えた
会えなくなって随分経つけど
忘れたことは一度もない
赤いカバンをかけた背中
当時の景色はかすれていない
そっちの空気はどうなんだ?
あんたはあんたでいれているか?
こっちのことは心配ない
色々もがいて回っているけど
今でも好きで書けているよ
ため息を深呼吸に
憂鬱を動機に変えて生きてきた
でも
俺は弱いから
いつもあんたを探してた
一人じゃ何にもできないから
あんたの姿を探してた
何もかもが変わっていくけど
ずっと変わらないものもある
社交性がなくても
孤立していても構わない
俺はあんたの友達で
あんたは俺の友達だから
過去を誇れなくても
今につまずいていても構わない
俺はあんたの友達で
あんたは俺の友達だから
世の中は生きにくい
過敏であればあるほど生きにくい
突然すべてが嫌になっても
おかしくなったとは思わない
まともを演じて壊れるのなら
全部まとめて投げ出していい
それでも
一つだけ覚えていて欲しい
病んでいても
鬱であっても構わない
俺はあんたの友達で
あんたは俺の友達だから
ずっと空の上
雲の先はいつも晴れてるんだろ?
だったら夜には星が出る
だったら俺は一人じゃない
俺は怖くはない
これから何があろうとも
あんたがそばにいてくれるなら
俺は怖くなんかない
だから
そばにいて欲しい
姿が見えても
見えなくても構わない
あんたがそばにいるのなら
これから先も歩いていける
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Stand By Me
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Sending my deepest gratitude to Michiko Ono.