旧約星井美希と小松伊吹と、これからの1年の話

美希


「最初の星井美希」のプロデュースのとき。

いわゆる「覚醒美希」じゃない、バニラの、
「ビジュアルスターを目指した」14歳星井美希は、
1年にも満たずに頂上に登り詰めて、
各国のスーパーモデル達に注目されながら、
実現可能な未来として、ある目標を語った。

それは、
「世界中の人々を、自分以外に興味をもてないようにする」
そして、「世界三大美女を追い抜いて、歴史上たった一人の美女になる」

そんな果てしない目標を、プロデューサーとだったら絶対にできるって言ってくれたから、
この子に一生をかけようと思えたし、今も思っている。

世界三大美女は国を滅ぼした伝説の女性達で、
それを超えるとなると、世界を滅亡させるレベルだ。
なので、以前にこんなものを書いた通り、

ゼッセイビジョン

空想の中で色んなパターンで5回くらい、
美希が可愛すぎるせいで世界が滅んだ。




15歳以降の美希はたぶん、自分以外のアイドルのいない、
不幸と滅亡の蔓延したそんな世界の頂上は、望まないだろう。
というか、覚醒美希以降のすべての美希は、頂点を目指し、
他の素晴らしいアイドルたちと高めあう物語なのだろうし。

「今の美希」には、765プロの仲間、シアターの仲間、
背負っている大切なものがたくさんある。

それはそれもいいのでそっとしておくとして、
俺自身と、「ウチの美希」に限って言えばやっぱり、
「最初の美希」の魅せてくれた夢から未だに逃れられていない。

美希が、ぼくのかんがえたきゅうきょくのびじょになって、
世界が滅んで、目標達成して、終わり。
バッドエンドにして、アイドルとしてのひとつのトゥルーエンド。
その繰り返し。

そこから先はずっと、見えないままだった。




そんな歪みに歪んだ、不幸で幸福な脳内プロデュースを10年近くエンドレスにやってた、
「俺」と「ウチの美希」だけで細々とやってた脳内プロダクションに、
去年のはじめ、唐突にやってきたのが、小松伊吹というアイドルだった。

偶然、たまたま縁があって出会ったその子を最初に見た感想は、

……誰???

だったし、多少のコミュを経てからの感想も、

ダンスが得意なんだ。
ふーん。

に過ぎなかった。
そしてその後半年くらいは一切意識から消えていた。

半年たってまた伊吹を知る機会があったときも、
ダンスがちょっと得意なだけで、アイドルとしてはごく普通の子って印象だったし、
その後も、その印象を引きずる期間が長かった。

だからこそ、それからまた、様々なきっかけがあって、伊吹のことをより知って、
彼女のアイドルとしてのスケール、可能性を感じるようになり、
それまであなどっていたギャップも相まって、俄然小松伊吹という存在に興味を持った。

今はまだ、伊吹の才能のすごさはほとんど知られていないけど、
彼女が、ダンスアイドルとしての道をとことんまで突き進んだら、
きっと、ウチの事務所にとっての希望の星になる。


たぶん、P以上に、ウチの美希が、小松伊吹に期待していて。

今は未完成の、ダンスバカが走り続けた先には、
世界一大美女という目標より、もっと、刺激的でスケールの大きい、
新しい世界が始まるかも知れないと。




そんなこんなあって、今日からの丸1年間は、集中して小松伊吹をプロデュース
ウチの美希の次の章がどんな風に始まるかは、この1年次第。

いったいどんな夢が見られるかな。


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