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【国際】

ロシア疑惑報道をCNNが撤回 手続きに不備、記者ら退職

 【ニューヨーク=北島忠輔】米CNNは、トランプ大統領の関係者とロシアとのつながりに関する電子版記事を撤回し、二十六日に調査報道担当の記者ら三人が退職したと公表した。政権に批判的な報道を続けているCNNに神経をとがらせてきたトランプ氏は二十七日、ツイッターで「フェイク(虚偽)ニュースのCNN、視聴率はがた落ちだ!」と反撃した。

 記事は二十三日にCNNが報道。昨年の大統領選へのロシアの介入を調べている米上院情報委員会が、トランプ氏の政権移行チームのメンバーとロシアのファンド関係者とのつながりを調べているという内容だった。

 CNNは、記事は唯一の匿名の情報源に基づく報道で、「編集基準に達していなかった」として二十三日夜に撤回。政権移行チームメンバーに謝罪した。

 CNNは二十六日の電子版記事で、事実関係の確認や法律家などのチェックを受ける手続きに問題があったと指摘。一方で、「必ずしも事実関係が間違っていたわけではない」とするCNN側の見方も伝えた。

 トランプ氏はツイッターで「ロシア問題のでっち上げをごり押ししたのが発覚し、フェイクニュースのCNNは経営の見直しに直面している」と書き込んだ。

 CNNはツイッターで「この第2四半期に史上最高の視聴者数を記録した。これは事実だ」と反論したが、トランプ氏側に格好の攻撃材料を与えた形で、大きな痛手となりそうだ。

 

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