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テイエムオペラオー死す G1・7勝馬…22歳 心臓マヒで

2018年5月20日4時0分  スポーツ報知
  • 99年皐月賞制覇時のテイエムオペラオー。レース後も興奮気味に立ち上がり、元気な姿を見せていた(馬上は和田、左は竹園正継オーナー)

 2000年の年度代表馬で、同年の古馬中長距離G1完全制覇などG1を計7勝したテイエムオペラオー(牡22歳、父オペラハウス)が、17日に種牡馬としてけい養されていた北海道新冠町の白馬牧場で心臓マヒのため死んでいたことが19日、分かった。

 関係者によると、同馬は引退後も健康そのもので、目立った病気やけがをすることもなかった。17日の午前までは変わりない様子だったが、放牧中だった14時過ぎに突然倒れ、ほどなく息を引き取ったという。

 牧場から連絡を受けた竹園正継オーナーは「即死だったみたいですね。去年の10月に会いに行った時も元気バリバリ。今年も予定していた5頭のうち2頭への種付けが終わったばかりでしたから」と神妙な表情で振り返った。

 同馬は98年8月に栗東・岩元市三厩舎からデビューした。99年の皐月賞でG1初制覇。古馬になってからはナリタトップロードやメイショウドトウとのライバルと激闘を繰り広げ、4歳時は8戦全勝でシーズンを終えた。現役時代に獲得した賞金は18億3518万円にのぼり、米国馬アロゲートに塗り替えられる昨年まで世界歴代トップの記録を保持していた。

 引退後は02年から北海道浦河町のイーストスタッドで種牡馬入り。初年度こそ98頭の種付けを集めたが産駒の活躍に恵まれず、種付け数は右肩下がり。種馬場を転々としながら、13年から白馬牧場へ移動。今年は2頭の繁殖牝馬に種付けを行っていたが、何の前触れもなく急死していた。

 ◆テイエムオペラオー 1996年3月13日、北海道浦河町の杵臼牧場で生まれた栗毛の牡馬。父オペラハウス、母ワンスウエド(父ブラッシンググルーム)。馬主は竹園正継氏。栗東・岩元市三厩舎に所属し、JRA通算26戦14勝。99年の皐月賞でG1初制覇を飾り、00年天皇賞春秋連覇など中央競馬最多タイとなるG1・7勝を記録。同年の年度代表馬に輝き、04年には顕彰馬に選出された。02年から種牡馬に転身。主な産駒にはダイナミックグロウ(08年阿蘇S)、テイエムオペラドン(17年京都ハイJ2着)がいる。

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