欅坂46だけじゃない。英のハリー王子もナチスで大スキャンダル

 

はい、クイズから始めます。

次の日本人は、だれだ?

 

「外国のもの一切を大あわてに同化しようとした時代に、かれがいつも用心深く、控え目に出た点も、かれの功績である。彼こそは疑いもなく、心からその国家と国民の繁栄を念じていた君主であった。そしてかれの生涯が、めずらしい幸運に恵まれていたように、かれの治世は、その国家にとって、まれに見る幸運の時代であった(ベルツ 明治時代)」

「日本絶賛語録 小学館」

 

 

 

 

答え:明治天皇

 

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明治天皇(ウィキペディア)

 

めいじ‐てんのう【明治天皇】

[1852~1912]第122代天皇。在位1867~1912。
孝明天皇の第2皇子。名は睦仁(むつひと)。幼名、祐宮(さちのみや)。慶応3年(1867)践祚(せんそ)。

徳川慶喜の大政奉還により王政復古の大号令を発し、翌年「五箇条の御誓文」を宣布、東京に遷都。軍人勅諭・大日本帝国憲法・教育勅語の発布などをとおして近代天皇制国家を確立した。

(デジタル大辞泉の解説)

 

 

 

 

前回、欅坂46が世界で「大炎上」していることについて書いた。

この騒動のきっかけは、欅坂46がハロウィンコンサートで、ナチス・ドイツの軍服に見える衣装を着ていたこと。

これが海外にも伝わって、国際問題になっしまった。

 

米国のユダヤ系人権団体Simon Wiesenthal Centerが31日、所属レコード会社のソニーミュージックグループと秋元康氏に対して謝罪を求める抗議文を公開していた。

秋元氏「ありえない」欅坂46のハロウィン衣装が世界的大炎上になっていた

 

 

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秋元氏「ありえない」欅坂46のハロウィン衣装が世界的大炎上になっていた

 

 

でも実は、イギリスのヘンリー王子(通称:ハリー王子)も、過去に同じようなことをしている。

仮装パーティーで、ナチス・ドイツの制服を着ていたのだ。

当然これも、大問題となった。

 

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イギリス紙「SUN」から

 

2005年1月には、仮装パーティーにかつての敵国であるナチス・ドイツの制服を模したスタイルで現われたところをタブロイド紙にスクープされ、内外のマスコミから非難された。

(ウィキペディア)

 

こんなことがヨーロッパで許されることではない。
ナチス・ドイツを肯定するというのは、「私は人種差別主義者です」というようなもの。

 

再び世間に出てくるためには、自分が犯した行為に対して謝罪や反省をすることが求められる。

日本語でいえば、「禊(みそぎ)」が必要となる。

日本では、スキャンダルを犯した芸能人や不祥事をした政治家が、また元の舞台に復帰するためには、禊をしないといけない。

 

み‐そぎ【×禊】

1 身に罪や穢(けが)れのある者、また神事に従事しようとする者が、川や海の水でからだを洗い清めること。

(デジタル大辞泉の解説)

 

これは神道の意味の禊のこと。

世間を騒がせた芸能人や政治家がおこなう禊は、「自分がしたことをじゅうぶんに理解し反省して、生まれ変わりました」ということを何らかの方法で世間に示すことだ。

そうしたら、人びとがその人を受け入れてくれる。

世間から「復帰が早ぎる」と言われるのであれは、まだ禊をすませていなかったことになる。
ベッキーは、禊にずい分時間がかかっているみたいだけど。

 

 

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これは、お寺の「卍」。
ハリー王子がしていたナチスのかぎ十字とは、向きがまったく違う。

 

 

ハリー王子にとっての「禊」とは、「ナチスとホロコーストについてしっかり理解すること」だった。

 

父チャールズは、ヘンリーと兄ウィリアムに、ドイツが国民の支持の元で起こしたホロコーストを理解するため、映画「シンドラーのリスト」を鑑賞することと、アウシュビッツを訪問することを命じた。

(ウィキペディア)

 

ハリー王子がナチスの仮装をしてしまったのは、知識や認識不足が原因だったとまわりの人が判断したのだろう。

 

でも、単に知識不足だというのならまだいい。
これが、「どういうものかを知っていたけど、あえてそれをした」となると人種差別が動機になってしまう。

 

「知らなかったから、それをしてしまった」ということであれば、事実を知ればいい。
だからハリー王子は、シンドラーのリストを見たりアウシュビッツ収容所に行ったりして、ナチスやホロコーストについて知ることを父親から命令されたのだろう。

 

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ヘブロン(イスラエル)
警備にあたるユダヤ人の兵士

 

以前の記事でも書いたけど、イギリスの学校では修学旅行でアウシュビッツ収容所に行くところがある。

友人のイギリス人は、「ヒトラー・ナチス・アウシュビッツ収容所(ホロコースト)」のことはドイツの問題ではなくて、イギリスやヨーロッパ、さらには人類の問題と考えていた。

 

ボクが中学・高校生のときにナチスやホロコーストについて習った記憶はあるけど、内容は薄かった。

今の日本の学校ではどうか知らないけれど、

 

たとえばボクは、ナチスがユダヤ人を虐殺したこと(ホロコースト)は知っていたけど、なんで虐殺したのかという理由については知らなかった。

何でナチスはユダヤ人を絶滅しようとしたのか?

 

これは、ホロコーストが起きた年代や殺された人の数を記憶することよりも、大事なはず。

 

ホロコーストはあまりに大きな出来事だから、いろいろな理由がある。
だから、そのうちの1つを紹介したい。


このユダヤ人絶滅という「ユダヤ人問題の最終的解決」を決定したのはヒトラーだけど、これに深く関わっていた人物に「アイヒマン」がいる。

 

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アドルフ・アイヒマン(ウィキペディア)

 

アドルフ・アイヒマン

ドイツのナチス政権による「ユダヤ人問題の最終的解決」(ホロコースト)に関与し、数百万の人々を強制収容所へ移送するにあたって指揮的役割を担った。

(ウィキペディア)

 

アイヒマンは、ユダヤ人を「一人残らず殺さねばならない理由」をこう言っている。

 

ユダヤ人は、ドイツ国民の永遠の敵であり、殲滅(せんめつ)し尽くさねばならない。われわれに手のとどくかぎりのユダヤ人はすべて、現在のこの戦争中に、一人の例外もなしに抹殺されねばならない。

今、われわれが、ユダヤ民族の生物学的基礎を破壊するのに成功しなければ、いつかユダヤ人がわがドイツ国民を抹殺するであろう

(アウシュヴィッツ収容所 講談社学術文庫)

 

もちろん、これだけがホロコーストの理由ではない。
ぜひ、調べてみてほしい。

なお、先ほどのアイヒマンは、アルゼンチンに逃亡してひっそりと暮らしていた。
けれど、イスラエルが執念の捜査でアイヒマンを見つけ出して処刑している。

この映画のような出来事も、ウィキペディアに書いてある。

 

 

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今まで、東南アジア、中東、西アフリカに旅をしてきました。外国に行って初めて気がつく日本の良さや特長があります。以前、歴史を教えていたので、その経験もいかして、日本や世界の歴史や文化などをテーマに、「読んでタメになる」ようなブログを目指します。