監督辞任の日大アメフト部・内田氏、常務理事辞任は「それは違う問題」
日大アメリカンフットボール部の危険タックル問題で、19日に監督辞任を表明した内田正人氏(62)が、関学大関係者に直接謝罪した後に帰京し、羽田空港で取材に応じた。ただ、危険タックルへの指示の有無については明言を避けた。また、日大で務める常務理事の職については「それは違う問題」と、とどまる意向を示した。以下は羽田空港での報道陣とのやり取り。
内田氏「本日、関西学院大学の皆様に直接、お詫びのごあいさつをいたしました。今回の一連の問題に対しまして、すべて内田の責任だと思っております。この責任に対しまして日本大学アメリカンフットボール部の監督を辞任したいと思っております。そして、この問題に関しての弁明はいたしません。すべて私の問題でございます。誠に申し訳ございませんでした」
―関西学院大学の皆様とは。
内田氏「出席されたメンバーを私がこちらで言うことは、ちょっと控えさせていただきたい。関西学院の先生方のプライバシーもありますし、そこでどういうお話をしたかも申し訳ないのですが、ここで私の口からは控えさせていただきたい」
―一番問題になっている自身の指示があったかについては話さないのか。
内田氏「(関西学院大との)お互いの文書の行き来で、こちらから誠意を持って答えたいと思ってます。連盟の委員会にもちゃんとした説明をする予定です」
―文書はいつ回答するのか。
内田氏「実はちゃんとした文書を出すのがいいのではないかと思い、中間的なお詫びの文書と、もう若干の猶予をいただくということで出しております。24日までに出す予定です」
―監督自ら話さないのか。なぜ文書の形なのか。
内田氏「それは関西学院さんの趣旨で、ちゃんとした文書を出すという意見書、質問状がきてますので、それに対しての文書を出します」
―どうして時間がかかるのか。
内田氏「やはり我々、150人からの青年を預かっております。いろいろな個人個人の考えがあります。そこらへんのことをちゃんとしませんと、これから僕が辞めてしまって部の方の存続が難しくなりますので、部がどういう方向に行くかも含めて考えてます」
―ただ、危険タックルの指示があったかどうかについては話すことができるのではないか。
内田氏「いや、それはここでは控えさせていただきます」
―現役の選手からは「あのタックルは監督からの指示があった」という話を聞いているが。
内田氏「正直言いましていろいろな臆測、そしてSNSの拡散、これには私も対応しきれないところがありまして、そういう話は僕も心外というのはあります」
―では、危険タックルの指示がなかったとうことなのか。あったのか、なかったのかどちらなのか。
内田氏「いや、それは…、あの…、大学の方と連盟の方にちゃんとした説明をいたします。そこの場で明らかになると思います。
―問題をはぐらかしているのではないか。
内田氏「いや、そんなことはございません」
―日大の常務理事は辞任しないのか。
内田氏「それは違う問題ですので」
―なぜ、監督を辞めて常務にはとどまるのか。
内田氏「それはちょっと違う話なので…」
―タックルをした選手についてはどう思うか。
内田氏「すぐ話をしたが、非常に精神的に落ち込んでるというか、非常に気の毒な状態ですので」
―更生してプレーを続けて欲しいか。
内田氏「連盟の判断になるが、僕は本人に早く資格を回復していただいて、試合に出られる、練習に出られる立場にしていただきたいです」
―ならば当該選手、アメフト部のためにも監督の指示があったのか、なかったのか言及すべきなのでは。
内田氏「それは調査がありますので…」
―院政を敷くのか。
内田氏「そういうことはまったくありません」