miyagikyo_ss_今回は、ニッカウヰスキーの蒸溜所限定ボトル シングルモルト宮城峡 シェリー&スイートを飲んでみます。

ニッカでは余市、宮城峡それぞれで異なるタイプの原酒を貯蔵していますが、宮城峡では蒸溜所限定ボトルとして、シェリー&スイート、フルーティ&リッチ、モルティ&ソフトの3種類の原酒をカスクストレングスの形で販売しています。

以前は12年熟成の原酒を私用していましたが、ウイスキーブームなどによって長期熟成原酒が不足したため、現在ではノンエイジの原酒が使用されています。

では、ストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はシェリー樽原酒らしい濃厚なアンバー、香りはエステリーさが目立つ中にレーズンをほのかに感じます。

口に含むと、アルコールからの刺激が強く通った後、レーズンとレモン、奥からカカオが香ってきます。
味わいはアルコールからの辛さが強いものの、後から酸味と甘みが追いかけます。

ロックにすると、接着剤のような香りが鼻を突き、レモンやライムなどの柑橘系の香りが広がります。一方でレーズンはかなり控えめになります。奥の方からはカカオ、モルトが顔を覗かせます。
加水が進むと柑橘系やエステリーさは抑えられ、レーズンが前に出てきます。

味わいはビターが前に来た後、酸味が追いかける印象です。甘みは後味として残ります。

最後にハイボールにすると、レーズンというよりもブドウの香りが目立ちます。
味わいはビターは抑えられ、甘みが目立つ感じです。

以前に飲んだ、シングルモルト余市 シェリー&スイートと比べると、ゴムやナッツの香りはなく、それほど濃厚な印象ではありません。
反面、アルコールやエステリーさが強く、ストレートやロックの飲み始めは厳しい感じです。
加水をした方がいいでしょう。

500mL、アルコール度数55度、価格は6500円ほどです。

<個人的評価>
  • 香り B: シェリー樽原酒ならではのレーズンがしっかり。先にレモン、後にカカオ。アルコールの刺激、エステリーさが強い。
  • 味わい B: 酸味、ビターが前。加水で甘さが目立ち始める。
  • 総評 B: 加水する事で甘くて飲みやすく変身する。