DA PUMPの新曲が、ハロー!プロジェクトのファンの間で話題だ。
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▲DA PUMP「U.S.A.」
話題になっているのは、3年8カ月ぶりにリリースされるシングル「U.S.A.」。
この楽曲の妙な中毒性が、モーニング娘。'18などが所属するハロー!プロジェクトのファン、通称ハロヲタの間で大きな反響を呼んでいる。
「つんく♂の洗礼を受けてきたハロヲタには堪らないな」
「今のところハロプロ楽曲大賞1位」
DA PUMPさんのU.S.Aが頭から離れなすぎて 今のところハロプロ楽曲大賞1位
「(モー)娘。メンバーでの歌割りが容易に浮かぶ」
DA PUMPの新曲がハロプロみがあると話題ですけど、もはや娘。メンでの歌割りが容易に浮かぶし、MVも想像できますよね。蛍光灯とかがある小さい部屋で蛍光のテカテカ衣装でリップシンクシーン撮るよね。カーモンベイビーアメリカ♪のあとに出来ればワッフー!てコーラス入れたいですよね。リリイベ行こ
「8割がDA PUMPのこと話してる」
おかしいな...ハロヲタしかフォローしてないはずなのにTLの8割がDA PUMPのこと話してる...
ツイートを見ると、「U.S.A.」には、思わずハロヲタが好きになってしまう不思議な魅力があるようだ。
DA PUMPとハロー!プロジェクト。
一見すると無縁に思われるDA PUMPがなぜ、ハロヲタを魅了しているのだろうか?
心を掴んでいる理由は「つんく♂」不足。

2005年頃よりハロー!プロジェクト関連のグループを応援し、今回の「U.S.A.」をハロヲタへ向けて広めているハロヲタの(@3am_sp)さんは、BuzzFeedにこう答える。
「一番の要因は『つんく♂不足』だと思います。ハロプロの総合プロデューサーであったつんく♂氏が病気で一線を退いてから(2015年9月に手記で発表)ハロプロは楽曲のカラーが変わりました。
トンチキ要素(と私は呼んでいるのですが)、いわゆる『能天気』で『理解不能』な『ちょっと変でダサい』、でも『楽しい』楽曲が減り、普通にカッコイイ曲が増えました。
プロデューサー勇退後も楽曲提供はしていますが、トンチキよりもカッコイイ系の提供が多くなっています」
冷静になると意味不明な要素

同氏によれば、「トンチキ」とはハロー!プロジェクトを代表する下記のような楽曲・歌詞を指すようだ。
日本の未来は(Wow Wow Wow Wow)
世界がうらやむ(Yeah Yeah Yeah Yeah)(モーニング娘。「LOVEマシーン」2000年より)
Yeah!めっちゃホリディ(松浦亜弥「Yeah!めっちゃホリディ」2003年より)
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▲モーニング娘。「One・Two・Three」 / ハイレベルなダンスで話題
「(トンチキ)とは、冷静になると意味不明だけれど、曲にすると楽しくて中毒性のあるような楽曲のことです。
コンサートでもとても盛り上がることから、トンチキ楽曲のファンは多く、長くファンをやっている者たちは、少しずつ減ってきているトンチキ要素に飢えていました」

「ここに加えて、ISSAさんの高い歌唱力、おかしな振り付け(サビのいいねダンス、というネーミングもダサいです、ダンス自体は世界的に流行っている動きなのに)をしっかりと踊るダンス力。
それが、スキル厨(いわゆるパフォーマンス力を重視するファンのこと)が多いハロプロファンに届いたのだと思います」
紹介した楽曲は、いずれも作詞作曲をつんく♂さんが手がけている。
つまり「U.S.A.」は、つんく♂さんの手がける楽曲に共通する魅力があり、多くのハロヲタを熱狂させている。
では、具体的に「U.S.A.」のどんな点が、ハロー!プロジェクト、つんく♂さんを感じさせるのだろうか。
1. 繰り返される意味不明な歌詞

「繰り返される『C'MON BABY アメリカ』の意味不明さ、『どっちかの夜は昼間』の、たしかにそうだけれど、言う意味のわからなさ。
そして『だけれど僕らは地球人 同じ船の旅人さ』のように地球や宇宙を持ち出すのも、つんく♂トンチキ曲の特徴で、中毒性のもとです」
2. ダサいジャケット

「実はパフォーマンスを見る前にネットで話題になった『ダサいジャケット』も共通点です。
メンバーの顔が不自然にアップになった画像が切り貼りされたジャケットは、ハロプロではお馴染み、かつ、つんく♂氏勇退後は少なくなってきていたものです」
3. 細かくコーラスが入っている

「シンセの音が飛び交い、ものすごく細かくコーラスが入っている点。
つんく♂氏の手術前は、ご自身が同じようにコーラスをたくさん入れていました。
つんく♂的なコーラスが恋しくなっているファンはここに反応しました。
能天気な洋楽のカバー(U.S.A.はジョー・イエローのカバー)である点も共通点(Berryz工房などが外国の曲に日本語詞をつけて、カバーしていました)です」
4. ハロプロ感を助長するミュージックビデオ
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「暗闇の中でライトがせわしなく動く中で踊る、メンバーのソロシーンに変なアニメ効果が入る、などハロプロでよく見られるスタイルのミュージックビデオであったことが、よりハロプロ感を助長しました」
5. 妙に親近感を抱かせるリリイベ

「ハロプロと同じく、ショッピングモールや池袋サンシャイン噴水広場でCDの発売ミニライブイベントをやることも、妙に親近感を抱かせます(あのDA PUMPが? という意外感もあり)。
恐らくですが6月6日の池袋サンシャイン噴水広場でのリリースイベントにはハロプロファンが多く訪れるのではないかと思っています」
ハロヲタの(@3am_sp)さんによれば、上記の要素が合わさり、「U.S.A.」にハロプロ感が生まれているようだ。
同氏は最後にこう語る。
「最も(ハロプロ)を感じるのは『歌詞』だと思います。きっと同じ楽曲やビデオでも、歌詞がもうちょっと当り障りないものであったら、ここまでハロプロファンに広がらなかったのではないかと思います」
「逆にDA PUMPのダンスレベルは、ハロプロの比較にならない程高いです」
6月6日には、前述した池袋サンシャインシティ噴水広場での発売記念イベントも開催される。
これを機に、新たなDA PUMPを見にいくのもいいだろう。
ちなみにメンバーのTOMOさんは初期モー娘。世代
どうもハロプロは初期モー娘。世代です、 松坂世代です、 ごっつ世代です! #DA PUMP #USA #DAPUMP #いいねDance #いいねダンス https://t.co/J8kXbWOXYD