関羽は、劉備の居場所が分かったので、河北へ駆けつけようとしますが、曹操は関羽と会おうとしません。困り果てた関羽は、曹操の許しを得ないままで、河北へ向かう事にします。しかし、そこには多くの困難が待ち構えていたので、詳しく紹介しましょう。
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『第25話 単騎、千里を走る』のキャスト
関羽が、関所の守将たちに行く手を妨害されてしまう『第25話 単騎、千里を走る』に登場した人物や声優を紹介します。
- 曹操(許昌)/関羽に会おうとしない丞相(声:樋浦勉)
- 程昱(許昌)/関羽を追撃するように進言する軍師(声:小野健一)
- 張遼(許昌)/関羽のもとへ駆けつける将軍(声:堀部隆一)
- 夏侯惇(許昌)/曹操の従兄弟(声:鈴森勘司)
- 関羽(許昌)/関所を突破する将軍(声:田中正彦)
- 孫乾(許昌)/関羽に従う文官(声:林和良)
- 甘夫人(許昌)/劉備の妻(声:田崎由美子)
- 糜夫人(許昌)/劉備の妻であり糜芳の妹(声:神保巴)
『第25話 単騎、千里を走る』のストーリー
関羽は、長兄(劉備)が河北にいる事を知ったので、丞相府で曹操に許しを得ようとしますが、門番に「大事な用があるゆえ、誰も通すなと申しつけられています」と言われてしまいます。今までに3回も会おうとしていたのに、門前払いにされたので、関羽は張遼邸へ向かう事になりました。
関羽が丞相の許しを得ないで出発(起)
関羽は、張遼に会おうとしますが、張遼も風邪と称して会おうとしませんでした。そこで、関羽は曹操からもらった金銀や使用人を残した状態で、出発する事にします。関羽は孫乾を引き連れて、主君のご婦人(甘夫人・糜夫人)たちに馬車へ乗ってもらい、河北へ向かう事になりました。
その頃、曹操のもとへ、関羽が許しを得ないで出発した事が知らされます。さらに金銀などが残された事まで知らされて、曹操は「金銀や官爵では関羽の心を動かせないのであれば、天でさえ、何もできぬわ」と嘆きます。そこで程昱は「関羽が河北へいけば、袁紹は翼を得た虎です」と、関羽を討つように進言します。
しかし、曹操は関羽を討たないで、見送って恩を売ったほうが良いだろうと考えて出発しました。関羽がご婦人たちと共に河北へ向かう所へ、張遼が単騎でかけつけて、丞相が見送りにきたと知らせてきました。
関羽を送り出す曹操(承)
曹操は馬から降りて、関羽のもとへ近づいてきました。関羽は「長兄の行方が分かったので、急な出立をお許しください」と頭を下げます。そこで曹操は「冀州までの道のりは長い、体も冷えるであろう」と言って、暖かい衣服を授けます。関羽は「これにて失礼致します」と言って、馬で駆け出していきました。
程昱は、曹操に「なぜ、そこまでされるのですか」と聞きますが「一人の心を従えずに、どうやって天下を取って、民の心を掌握できよう?」と静かに答えます。曹操は、かつて劉備が忠孝を重んじている事を思い出して「今の雲長(関羽)を見て、劉備の恐ろしさを思い知ったわ」と苦笑します。
関羽が曹操のもとを去った頃、張飛は県令を門番として従えて、民衆を裁いていました。所が、関羽が曹操のもとで袁紹軍の顔良や文醜たちを討ち取った事を聞いて、怒り狂います。張飛は「兄者(劉備)どこに行ったのだ、関羽は賊に降った。ワシが八つ裂きにしてくれるわ」と嘆き悲しみます。
関羽が千里を走る(転)
関羽は『東嶺関』を通ろうとしたら、孔秀が「次の関所を通れるように文書をしたためるので、しばし待たれよ」と言います。それに関羽は感謝しますが、その間に孔秀は手勢を集めて出撃してきました。所が、関羽は一刀のもとに孔秀を斬り捨てました。さらに関羽たちは進んでいき『洛陽関』では孟坦が弓隊を配置して待ち構えます。
しかし、関羽は落石や弓矢を避けながら、孟坦も切り捨てました。次に『沂水関』を通ろうとしたら、卞喜は「元呂布の配下で、関将軍をお慕いしていました」と言って、関所を案内します。そして、卞喜は「奥方様たちはお疲れのはず、あちらのお寺に泊まられては」と勧めます。
しかし、寺では兵士たちが配置されていて、関羽を殺めようとしていました。しかし寺の普浄という僧がさりげなく武器が用意されている事を知らせてくれたので、関羽は卞喜も討ち取ります。そして、いよいよ界首の渡しにたどりついて、袁紹の領地に入ろうとしていました。そこへ軍勢が砂煙を起こしながら近づいてきたのです。
夏侯惇が参上(結)
砂煙を起こしてきた軍勢の旗には『夏侯』と書かれていました。夏侯惇は「関羽よ、俺の事を知っているか」と尋ねてきたので「聞いた事がある。曹操殿の配下に兄弟の大将がいるとな。兄が夏侯惇、弟が夏侯淵、貴殿がどちらかは知らぬ」と答えます。
夏侯惇は「俺は夏侯惇のほうだ、馬を降りて、投降しろ」と言って、一騎打ちを挑んできました。夏侯惇と関羽は互角以上の一騎打ちを続けますが、兵士が「丞相から関羽殿を通すように」と書簡を持ってきました。しかし夏侯惇は「丞相は関羽が多くの将兵を討ったのはご存知か」と怒鳴りますが、兵士は「ご存知ありません」と答えます。
それに夏侯惇は懲りずに関羽と激しく槍で打ち合います。しかし、今度は張遼が「丞相は将兵が討ち取られたのを承知で雲長を通すようにとおっしゃっていた」と伝えてきました。そこで夏侯惇と関羽はお互いの腕前を褒め合い、立ち去りました。はたして、このまま関羽は劉備のもとまでたどり着く事ができるのでしょうか?
『第25話 単騎、千里を走る』の感想
関羽が次々に関所を突破していく『第25話 単騎、千里を走る』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
『第25話 単騎、千里を走る』の残念な所
関羽は、5つの関所を突破していきますが、三国志スリーキングダムでは、東嶺関・洛陽関・沂水関の3つだけ登場しました。そのため、蜀や関羽のファンにしてみれば、少し物足りなく感じてしまう所かもしれません。
そして、個人的に夏侯惇の役者さんの顔が、少しポッチャリとしていたので、そこは少しキリッとした顔立ちの方にしてもらいたかったかなと思いました。ただし、片目になっている所は、しっかりとしていたので、その所だけは良かったですね。
『第25話 単騎、千里を走る』の見所
関羽が関所を突破していく話は、三国志演義の話になってしまいますが、それでも関羽が苦労しながら関所を突破していく所が第25話では丁寧に演出されていました。後に呉の孫権に不遜な態度を取って、破滅していく姿とは打って変わって、ここでは礼儀を尽くそうとする関羽の姿がよく現れていました。
もう少し、呉の孫権に礼儀を尽くしていたら、三国時代の歴史の流れは少し変わっていたのかもしれません。
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