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フクロウのひな、すくすく 甲賀の民家庭木、ことしも姿

17日夕、木の根元にちょこんと腰を下ろしていたフクロウのひな=甲賀市甲賀町和田で

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 甲賀市甲賀町和田の農機具店経営、片淵充広さん(61)方の庭木に、今年も野生のフクロウのひなが姿を現した。二羽はいるとみられる。

 今年は十五日夜にシルエットを確認し、十六日には二羽に。十七日夕には一羽目が柿の木の根元に腰を下ろし、ツツジの花に囲まれてまばたきする愛らしい姿が見られた。

 十八日朝には草むらにうずくまり、キツネなどに襲われる危険があったため、近くの桜の木にとまらせたところ、夕方までに自分で羽ばたいたり歩いたりしながら木々を移動した。

 親鳥の「ギー」という鳴き声に導かれ、まもなく森へ巣立つという。小まめに観察している妻の暁子(あけこ)さん(55)は「毎年かわいくて癒やされます」と目を細める。

 片淵さんは十一年前の強い風雨の翌朝、自宅脇の田んぼの土手でフクロウのひなを見つけて保護。親鳥がシイの老木のうろを巣穴にして卵を産んでいると分かり、毎年観察するようになった。 

 (築山栄太郎)

 

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