@nighty_queer
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ニュータイプの希美のプロフィールに、オーボエとフルートの掛け合いがある「リズと青い鳥」が自由曲に選ばれたことを喜んでると書いてあり、心臓がめちゃめちゃ痛くなったよ
いや冷静にもっと早く気付くべきだったけど、そっかーーーーー希美は”オーボエとフルートの掛け合いがある”から、あの曲を喜んでたのか………っておもって泣いた。音楽知識がなさすぎてこの本質的な情報にまったく気付かなかった。なんで泣いたかというと、リズ青映画冒頭で、ふたりが朝練するシーンの絶望が、ほんとうは希望だったかもしれないとおもったからなのね。。
朝練するシーンで、みぞれは「……うれしい」ってつぶやく。それを受けて希美も「わたしも」って言う。ここでみぞれはハッとして、期待に目を輝かせて希美を見つめるんだけど、希美は「この曲」って言うんですよ。その声はすこし遠くに響いてて、それを聞いた瞬間みぞれは落胆を隠すようにうつむいて「……うん」って言う。
あのシーンて、「希美とまた一緒にいれてうれしい」って思ってるみぞれと、みぞれと共にあることではなくて「音楽を楽しんでる」希美、ていう”断絶”がはじめに露わになるシーンだとわたしはずっとおもってたんです。最後の「のぞみのぜんぶが好き」と「みぞれのオーボエがすき」につながる、あくまで希美自身がすきなみぞれと、音楽が先に来る希美の、残酷なまでの違いにつながってるシーンだって。
でも、今回のニュータイプで、あそこで「この曲でうれしい」って希美が言ったことって、ほんとうは断絶じゃなかったのかもしれない、っておもいました。いや断絶ではあるかもしれないけど、でも「オーボエとフルートの掛け合いがある」曲でうれしい、って思う希美は、「希美とまた一緒にいれてうれしい」って思うみぞれとそれほど遠くないよきっと、っておもった。
それに、みぞれから一度は離れ、部活をやめたあと言葉を交わすこともせずにいた傘木さんが、オーボエとフルートの掛け合いがある曲を喜んだんだ……っておもうとすごい泣ける。中学の頃みたいに、ふたりでエースとしてがんばれるって、あの時のリベンジを今こそやるんだって、思ってたんだろうなあーーーーとおもう。ソロ吹く!と書き込んでじぶんを鼓舞していた希美、いつもみぞれに「がんばろー」って声かけてた希美、希美はやっぱり「みぞれと音楽をやる」のがたぶん、ほんとうにすきだったんだ。だからこそ対等になれなくてつらかったんだよね。。はーーー