「働き方改革」という大マヌケ議論について、一言だけ言っておきたいと思います。

度を越したポンコツぶりに、さすがにコメントをあまりしていなかったのですが、もうね…あきれるやら情けないやらで…。

一言で言いますね。国会で話し合われている「働き方改革」ってのは…「プレミアムフライデー第2弾」です。要は完全に的外れトークを続けてるんです。情けない。3年後、「ゆとり教育」並のポンコツ国会だったと必ず笑われる日が来ます。断言できる。

それぞれの会社における「働き方」なんてものは自分で選ぶものだし、イヤならやめればいいだけの話だし、そんなものを国会で議論とか、余計なお世話以外何物でもありません。ケースバイケースすぎて結論なんて絶対出ないし。

そう言えばちょうどこんな記事が出てました。

テレ朝に是正勧告 36協定超す残業14~17年に3回(朝日新聞)

何でもテレビ朝日で「残業時間の上限を「月80時間」とする労使協定(36協定)を結んでいるが、100時間を超えた社員がいた月が複数回あったことなどから、14年5月と16年7月に勧告を受けた(記事より)」
とのことですが、もうねぇ…「知らんがな」です。

時間って基本的に関係ないのです。
僕、会社員の時は毎月のように200時間の残業をしていました。
当たり前でしょ。
毎週月~金曜まで「とくダネ!」。
土・日は競馬実況。
「とくダネ!」ではオンエアから打ち合わせ、取材から明日のモニター画面の図面まで書いてました。
金曜日のとくダネ!終わりで競馬実況の準備。あの競馬実況をその場で出来るわけないでしょ。めちゃ準備してるっての。G1レースの前なんて、火曜日も水曜日も美浦だ、栗東だに取材です。

それ、ニューヨーク支局に赴任するまで12年続けたんだぜ?
テレビ局員が

「月に残業80時間」

ってあほかぁ!
そんな時間で出来る仕事な訳ないだろっての。どれだけ多くの方が見てると思ってるんですか。あの頃の「とくダネ!」、視聴率は8時台12~13%よ?毎朝1500万人が僕の伝えるニュース見てんのよ??

どんだけ準備すると思ってんですかって話。
月に80時間とか、テレビなめんなと言いたくなる。

あ、ちなみに…

上記した偉そうな記事書いてる朝日新聞様ですが、こんな記事書いてるくせに、裏側バラして申し訳ないけれど…

朝日の若手の記者さん、毎月の残業を「正直に」申告したら最低で150時間はいってます。確実に。棚上げ名人かっての。

あのですね~~~~
僕のコラムの読者さんに明確なこと言っときますね。

時間じゃないんですってば。

時間は関係ないんですってば。

自殺者が多い?

過労のせい??

関係ないわ。ちゃんと本とか読んでくれ。国会議員も。

じゃあ何か?
ドラクエ大好きなゲーマー、待ちに待ったドラクエの最新作が出たときに、普通に4日5日寝ずにドラクエやるけど、あれ、ウツになって自殺するんか?働き方改革の前に、ゲーマーの皆さんのゲーム時間改革やったげた方がいいんじゃないか?

関係ないんだってば。

じゃあなんなのって話なんですが…

目標設定達成評価

が全然できていないからウツになるんです。自律神経がおかしくなるんです。こんなのビジネスの世界では常識です。

上手くいっている会社やビジネスってのは
STRUCTURE(ストラクチャー)
がまずちゃんとしています。そして、
TRAINING(トレーニング)
をちゃんと定期的に行うのです。その上で
COMMITMENT(コミットメント)
が徹底されているというのがmanagementの世界では広く知られています。ちゃんと色んな本に書いてます。

会社の体系、人事・システムは無駄がなく整っているか?
社員やスタッフへの適切で定期的な教育は出来ているか?
目標を達成する、結果を出すなどの行為に対して、会社として、組織として評価し、みんなで喜びをシェアしているか?

電通の高橋まつりさんが残業100時間で自殺??

残業で自殺したんじゃないです。
たった100時間程度で人は死なないです。

簡単なこと。

高橋さんは、おそらく「なんでこんなことやってんだろ…」と、自分のやってる仕事や役割に意味を見出せなかったんだと思います。無駄な資料つくり。無駄な会議。電通の内部のシステムに無駄が多すぎたのです。

なので、高橋さんは達成したい目標を見つけられなかった。
目標を見つけて、その達成の近道となる適切なトレーニングも受けることが出来ず、受けても新人の頃のくだらない座学くらいしかやらせてもらえないまま現場に出されたのでしょう。

そして、頑張っても何をしても、誰も評価をしてくれなかったのではないかと想像します。要は会社として、部署として、高橋さんにコミットメントしていなかったのでしょう。

電通の残業時間を規制??

はぁ。。。
バカバカしい…。

変えなければいけないのは、会社の「ストラクチャー(仕組み・体制)」の部分なのです。日本の仕組みそのものなんです。無駄なことばっかやってるから、やる気がなくなっちゃんです。日本の会社にはそういうマネージングの知識を持ったコンサルタントをちゃんと招き入れて勉強していないので、バカの国会議員が
「残業時間の上限はねぇぇぇぇぇ」
というアホ丸出しの議論を今でもしてるんです。勉強してくれよ、と。もう情けないやら何やら。

ちなみに「明確な目標をもってそれに向かって進んでいる人間」が100%の確率でウツにならないことは精神医学会で完全に証明されています。超有名な話です。

無駄な仕事なんてしなくていいし、無駄な会議なんてしなくていいし。結果が出れば会社やチームみんなで喜ぶ文化。それを作るだけで日本のいろんなものが改善できます。これらは仕事だけではなく、あらゆる人間の生活すべてに関係する話です。

アホらしい。
ホントあほらしい。
誰か、出来るコンサルを国会に入れてやってくれよ。
正確な知識持ってる人間が一人いれば全然変わるのに。

国会運営費に毎日2億円以上使いながら、この程度ですわ。涙出てくるよね。せっかくあんなに税金納めてるのにね…。