ケイ・オプティコムが5月17日、MVNOサービス「mineo」で実施している「通信の最適化」について、今後の対応を発表した。
同社は、通信が著しく混雑する際にデータの圧縮やパケット再送を抑制するなどの最適化を、2018年4月10日から実施している。その際、事前にユーザーへ告知せずに実施したことから非難が集中。スタッフブログで謝罪しつつ、最適化の仕様や課題を検討していく、としていた。
17日に告知した今後の対応で、ユーザーに大きな影響があるのは2つ。1つが、2018年9月末をめどに、最適化の適用/比適用を選択できる仕組みを導入すること。現時点では、通信の最適化をユーザーが解除する手段はない。
もう1つが「返金」について。最適化を開始したのは2018年4月10日だが、一部のペーシング検証やチューニングは2017年8月末から実施していることが判明。この最適化は、専用帯域を利用して混雑時でも快適な通信を目指した「プレミアムコース」にも適用していた。そこで、2017年8月末からの最適化の対象となったプレミアムコースのユーザーに対して、同コースの利用料金を返金する。該当者には別途メールで知らせる。プレミアムコースでは、2018年9月末をめどにペーシング検証やチューニングによる最適化は一律で適用なしとする。
mineoのユーザーに対して周知を図るべく、mineo公式サイトの「mineoからのお知らせ」で、最適化を実施した背景やその内容を紹介するとともに、メールでも17日から順次、個別に案内する。お知らせのページでは、画像が圧縮される前と後のサンプルを掲載している。容量は圧縮前が1936KB、圧縮後が851KBで、この画像を見る限り、圧縮後もそれほど画質が粗くなっているようには感じないが、原寸サイズの画像は見られないのでディテールの比較はできない。
ケイ・オプティコムは今後、ブランドステートメント「Fun with Fans!」に基づいた行動指針を策定し、サイトで公開する予定。
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