Android Things 1.0 をリリース
2018年5月18日金曜日
この記事は IoT デベロッパー アドボケート、Dave Smith による Android Developers Blog の記事 "Say Hello to Android Things 1.0" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Android Things は、モノのインターネット(Internet of Things)端末の構築と管理を可能にする Google が提供する OS です。認定ハードウェア、豊富なデベロッパー向け API、Google のバックエンド インフラを使用した安全なソフトウェアアップデートといった手間のかかる部分を堅牢なプラットフォーム Android Things 1.0 が担うため、皆さんは製品の構築に専念することができます。
SDK が 10 万回以上ダウンロードされたデベロッパー プレビューを経て、製品端末向けの長期サポートが付いた Android Things 1.0 をリリースしました。1.0 をリリースするまでの道のりにおいて、デベロッパーの皆さんのフィードバックや協力は欠かせないものでした。Issue Tracker やワークショップ、Google+ コミュニティを通してフィードバックをくださった、1 万人以上のデベロッパーの皆さんに感謝いたします。
Raspberry Pi 3 Model B と NXP i.MX7D 端末は、プロトタイプや製品アイデアをテストするためのデベロッパー ハードウェアとして、引き続きサポートされ、NXP i.MX6UL 端末のサポートは終了します。製品用ハードウェアとプロトタイプ ハードウェアの違いについての詳細は、最新のサポート対象プラットフォームのページをご覧ください。
Android Things Console を用いたソフトウェア アップデートは、非商用のアクティブな端末 100 台までと制限されています。Android Things を搭載した商用製品を提供されたいデベロッパーは、Google との販売 / 配布契約にサインし、この制限を解除する必要があります。最新の Android Things SDK License Agreement と Console 利用規約の条項も合わせてご確認ください。
スタートアップ企業や代理店も、Android Things を使ってさまざまなユースケースで革新的なアイデアを試すプロトタイプを作っています。私たちがわくわくしている、いくつかの例をいくつか紹介します。
Posted by Takeshi Hagikura - Developer Relations Team
Android Things は、モノのインターネット(Internet of Things)端末の構築と管理を可能にする Google が提供する OS です。認定ハードウェア、豊富なデベロッパー向け API、Google のバックエンド インフラを使用した安全なソフトウェアアップデートといった手間のかかる部分を堅牢なプラットフォーム Android Things 1.0 が担うため、皆さんは製品の構築に専念することができます。
SDK が 10 万回以上ダウンロードされたデベロッパー プレビューを経て、製品端末向けの長期サポートが付いた Android Things 1.0 をリリースしました。1.0 をリリースするまでの道のりにおいて、デベロッパーの皆さんのフィードバックや協力は欠かせないものでした。Issue Tracker やワークショップ、Google+ コミュニティを通してフィードバックをくださった、1 万人以上のデベロッパーの皆さんに感謝いたします。
強力な製品ハードウェア
NXP i.MX8M、Qualcomm SDA212、Qualcomm SDA624、MediaTek MT8516 の各ハードウェア プラットフォームをベースとした、新たな System-on-Module(SoM)のサポートについても先週発表しました。これらは、製品へ利用できるモジュールとして認定されており、3 年間の長期サポートが保証され、プロトタイプをより簡単に市場に出すことができます。これらの SoM の開発用ハードウェアやリファレンス設計は、今後数か月以内に提供を開始する予定です。
NXP、Qualcomm、MediaTek の新たな SoM
セキュアなソフトウェア アップデート
Android Things の中核となる考えの 1 つは、端末が長期間にわたって安全性を保ち続けることに力を注ぐことです。それには、タイムリーに OTA(無線)でソフトウェア アップデートを提供することが欠かせません。製品用ハードウェア プラットフォームでは、安定性に関わる修正やセキュリティ パッチがサポートされます。また、すべての端末において、デフォルトで自動アップデートが有効になっています。それぞれの長期サポート バージョンに対して、Google は、安定性の修正とセキュリティ パッチを 3 年間無料で提供します。追加オプションとして、延長サポートも提供しています。アプリのアップデートは、正式なサポート期間が終了しても配信を続けることができます。ソフトウェア アップデートのサポートに関する詳細は、プログラム ポリシーをご覧ください。Android Things Console を用いたソフトウェア アップデートは、非商用のアクティブな端末 100 台までと制限されています。Android Things を搭載した商用製品を提供されたいデベロッパーは、Google との販売 / 配布契約にサインし、この制限を解除する必要があります。最新の Android Things SDK License Agreement と Console 利用規約の条項も合わせてご確認ください。
ハードウェア設定
Android Things Console には、ハードウェア周辺機器を設定するための新たなインターフェースが追加されています。これにより、利用できる Peripheral I/O 接続や、GPIO レジスタおよび I2C バス速度などの端末プロパティを構築時に管理できるようになっています。この機能は、今後のリリースでも継続的に拡張され、さらに多くの周辺ハードウェアの設定ができるようになる予定です。リリース予定の製品
この数か月間、私たちは、Android Things を用いて構築した製品を市場に出すため、パートナーと密に連携してきました。その中には、LG やiHome のスマート スピーカー、Lenovo、LG、JBL のスマート ディスプレイなどがあります。こうした製品は Google アシスタントや Google Cast のような強力な機能を搭載しており、米国ではこの夏から順次販売が開始される予定です。スタートアップ企業や代理店も、Android Things を使ってさまざまなユースケースで革新的なアイデアを試すプロトタイプを作っています。私たちがわくわくしている、いくつかの例をいくつか紹介します。
- Byteflies: ウェアラブル端末のヘルスデータを安全にクラウドへ転送するドッキング ステーション
- Mirego: モントリオールの繁華街に設置された公衆写真ボックスと連動する大型フォト ディスプレイのネットワーク
参考資料
Android Things 1.0 のリリースノート全文をご覧ください。また、Android Things Console を開いて、お使いの端末に本番環境向けの 1.0 システム イメージを搭載できるかをご確認ください。プラットフォームの詳細を確認したい方は、デベロッパー サイトをご覧ください。キット、サンプルコード、コミュニティ プロジェクトを使ってみたい方は、androidthings.withgoogle.com をご覧ください。ぜひ Google+ の Google's IoT Developers Community に参加して、皆さんが Android Things で開発しているものについて教えてください。Posted by Takeshi Hagikura - Developer Relations Team