杉山淳一の「週刊鉄道経済」:JR北海道の“大改造”構想 「新・新千歳空港駅」「ベースボールパーク新駅」 (1/6)
新幹線札幌駅のホーム位置を巡る問題は、現在の駅から約200メートル東側にホームを設ける「大東案」で決着した。これを受けて札幌市は、冬季五輪の誘致年を2026年から30年に変更する意向を示した。その上で新幹線札幌開業を29年に前倒しを希望しているという。北海道新幹線建設については環境影響評価など諸手続きが済み、新技術を待つ必要がなく、建設予算と工数が日程を決める。工期は国が握っている。
札幌駅問題解決を受けて、JR北海道関連の報道に勢いがついている。北広島市の「ベースボールパーク新駅」構想には引き込み線方式の大胆案、新千歳空港駅にも大改造構想が立ち上がった。
JR北海道「新千歳空港駅」の大規模改修構想も明らかになった
函館本線の苗穂駅の駅舎移転開業日は11月17日に決まった。橋上駅舎となり、線路によって分断された地域は札幌市が整備する自由通路で往来可能とする。不便だった北口にはJR北海道の研修センター跡地があり、JR北海道はここに地上27階建てのマンションを建設し、マンション分譲事業を開始する。
苗穂駅の改築は13年に決定しており、マンション事業参入は18年4月に発表済みだ。JR北海道にも景気のよい話はある。しかし、不採算路線の解決問題、新幹線札幌駅問題の陰に隠れてしまっていた。今後、前向きなニュースが続きそうだ。JR北海道には、これを機に職員の士気向上、道民からの好感度を上げていく施策が求められる。
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JR北海道の“大改造”構想 「新・新千歳空港駅」「ベースボールパーク新駅」
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