SLSメソッドとは
SLSのボイストレーニングについて
Seth Riggs(セス・リッグス/セス・リグス)氏発案のSpeech Level Singing (SLS)テクニックは革命的なヴォイストレーニングで、あなたのヴォーカルアビリティ(歌手としての能力)を最大化します。しかもそれはジャンルを問わず、あなたの歌いたいスタイルで歌う事ができます。
オペラからロック、ポップス、ジャズやR&Bまで120人を超えるグラミー賞歌手、ブロードウェイ・ミュージカル俳優の多くが使うテクニックです。またSLSは多くの俳優や講師等の話し声を良くするためにも使われています。
SLSは間違ったテクニックや長い年月に及ぶ誤った発声法によりダメージを受けた声のリハビリを可能にします。
間違った発声は歌手のキャリアを短くするだけに限らず、数ヶ月~数年間の誤った発声が歌手としての人生を一生進めなくしてしまうケースも多いのです。
SLSのトレーニングはそれらの年月を重ねて作り上げられた誤った癖を短時間で正し、広い音域にわたって最も安全な発声法を提供します。
「おでこに響きを集めて」
「ほお骨をあげて遠くに声を飛ばして」
「おなかで支えて」
などという主観的な感覚でシンガー側に何かさせるというものではありません。
数えきれない程の訓練を積んで、耳を鍛え上げたトレーナーがあなたの声を聞き、今声帯に何が起こっているか、何が原因で何のエクササイズを与えたら良いのかを判断します。
お医者さんと同じです。
診断「今日あなたはこんな症状があります」
原因「その症状の原因はこれです」
治療「私はその症状に効く薬(エクササイズ)をいくつかあげます。」
そのエクササイズの内容は母音と子音、喉頭の高さ、エクササイズのスタート音、トップに来る音まで、あなたの原因に対して正確に効くように組まれています。
その結果、正しく安全に歌えるようになった頃、あなたが「おでこに響きが集まるように」感じたらそれはそれでいいと思います。
「おなかで支える」感覚があればそれも正解でしょう。
よく聞くのが「力んじゃってるからだめなのよ」「力を抜いて」という会話です。
そこには「原因」と「診断」しかなく肝心の「治療」がありません。
「治療」の出来ない医者は人を助けられません。
SLSは実に早い治療と事実に基づいた理論的でわかりやすく、興味を持って取り組めるボイストレーニングです。