自賠責保険「自賠責保険のしくみ②」
自賠責保険の補償内容
自動車やバイクを運転する方は加入が義務づけられている自賠責保険ですが、その補償内容や保険料はどのくらいなのでしょうか。この記事では、自動車やバイクを運転するなら知っておきたい自賠責保険の補償内容や保険料をご紹介します。
自賠責保険の補償内容は?
自賠責保険は、自動車やバイクを運転しているときに他人にケガをさせたり、死亡させたりした場合の「対人保障(補償)」となります。下記別表1に示した通り、治療関係費や休業損害、埋葬費、慰謝料などが支払限度額の範囲内で補償されます。自賠責保険は、迅速かつ公平に保険金の支払いを確保するため、各損害保険会社は国土交通大臣及び内閣総理大臣の定められた支払基準に従って支払うことになっています。
別表1)自賠責保険の補償内容
事由 | 保障(補償)内容 | 支払限度額(被害者1名あたり) |
---|---|---|
障害による損害 | 治療関係費、文書料、休業損害、慰謝料 | 最高120万円 |
後遺障害による損害 | 逸失利益、慰謝料等 |
①神経系統・精神・胸腹部臓器に著しい障害で、介護が必要な場合 ・常時介護が必要な場合(第1級):最高4,000万円 ・随時介護が必要な場合(第2級):最高3,000万円 ②後遺障害の程度による 第1級:最高3,000万円~第14級:最高 75万円 |
死亡による損害 | 葬儀費、逸失利益、慰謝料(本人および遺族) | 最高3,000万円 |
自賠責保険で足りない補償は任意保険でカバーしよう
自賠責保険で足りない補償は、任意保険に加入してカバーする必要があります。自賠責保険の目的は被害者の最低限の保障(補償)を確保するためなので、補償内容が充実しているとは言えません。大きな事故の場合には、自賠責保険の支払限度額を超えた損害賠償が発生することもあります。また、相手の自動車や壁や道路標識などの建造物の修理代、自分の自動車、自分の自動車に乗っていた人のケガなどによる損害は、自賠責保険では補償されません。こうした損害をカバーするため、自動車保険会社が販売している任意保険に加入しましょう。自賠責保険と違って補償内容を自分で選択することができ、地震などの自然災害時の補償や自転車事故の補償など、便利な特約も多く準備されています。
自賠責保険の保険料はいくら?
自賠責保険の保険料は、下記の別表2の通り、自動車の車種や保険期間(車検期間)などによって定められています。どこの保険会社で手続きしても、同じ値段となっています。
別表2)自賠責保険の主な車種と保険料
60ヶ月 | 48ヶ月 | 36ヶ月 | 24ヶ月 | |
---|---|---|---|---|
自家用自動車 | - | - | 35,950円 | 25,830円 |
自家用自動車 | - | - | 34,820円 | 25,070円 |
軽二輪(125ccを超え250cc以下) | 22,510円 | 19,140円 | 15,720円 | 12,220円 |
原動機付自転車(125cc以下) | 16,990円 | 14,690円 | 12,340円 | 9,950円 |
※平成29年4月1日以降始期の契約で、離島以外の地域(沖縄県を除く)に適用する保険料
自動車の場合は車検の期間によって保険期間を選ぶことになりますが、軽二輪や原動機付自転車は自分で保険期間を選んで加入することになります。長くまとまって支払った方が割安になっているので、長い期間のものを選ぶと良いでしょう。途中で廃車になる場合には保険料が還付されるので、必要以上の保険料を払う心配もありません。
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K&Bプランニング
小澤美奈子