横浜美術館で開催中のヌード展(NUDE)ー英国テート・コレクションより。ロダンの「接吻」を観てきました。
どストレートな企画展名に当初は行くのを躊躇
初めてこの企画展が始まることを知った時に、企画展名があまりにストレートなのでギョッとしてしまい、これは行かないかな~と思っていました。
わざわざ人にどこどこの美術展に行ったとかは話さないかもしれないですが、学校や会社での世間話の時に「ヌード展に行ったんですヨ〜!意外と良かったですヨ!!」なんて他の企画展に行った時のように軽いノリでは話せないですよね。。重たく話してもそれはそれでどうかって感じもあるし。。
この記事にもこのブログで使っているシステムの「はてなブログ」のスターやブックマークは付けにくいかもしれないから、ほとんど付かないだろうなぁと思いますが、自分の備忘録としてアップしておきます!
ロダンの大理石彫刻「接吻」日本初公開!!
企画展の存在を知ってしばらくしてから、ロダンの大理石彫刻の「接吻」が日本初公開の貴重な機会と知りました。
そして、会期が6月までなら梅雨の時の屋外での写真撮影等に行けない時にでも行ってみようとチケットを入手しました。
そんなわけで梅雨の時に行くつもりでしたが、港の見える丘公園で真夏のような暑さの中、バラの写真を撮影してバテた後に、場所が近くだからなんとかついでに行ってしまおうと横浜美術館に足を伸ばしました。
横浜美術館の建築は素晴らしい!!
今回の企画展で初めて訪れた横浜美術館は、建物の建築がとても立派で感動しました。
美術館前には親子連れがたくさんいて、市民の憩いの場という感じで賑わっていました。
写真は港の見える丘公園のバラ園ではCANON EOS KISS X2で撮影しましたが、力尽きてしまったので美術館は手軽にiPhoneで撮影しています。
美術館に入り、展示室に向かうと、さすがに子供はいないものの、老若男女のご夫婦、カップル、自分のような男性や女性のお一人様が来ていました。
そういえば子供は入場しようと思えば入れるのですよね・・?映画のようにR指定とかはないですよね、美術館には。?
美術館には時々行ってはいるものの、恥ずかしながら美術史や画家のことについて深い知識が無いんです。いつもほとんど事前の情報もなく訪れて、自分が綺麗だなとか、好きだなとか思う作品を見て印象を受け止めているだけなのです。
今回の展示はイギリスのテート美術館のコレクションで、そのキュレーションも洗練されているとのことで、美術に造詣が深い方にはとてもツボな展示のようでした。
ロダンの大理石彫刻「接吻」
これが唯一写真撮影可能だったロダンの《接吻》です。
ど素人の私にも照明が工夫されていることが分かりました。暗闇に白く浮かび上がるギリシア大理石の像、質感がとても美しかったです。
重さは約3.5トンとのことです。イギリスから日本への運搬やこの美術館への設置作業も大変そうですよね。。
ロダンの《接吻》というタイトルの作品は、このギリシア産大理石の他にも北欧等に2つの作品があり、ギリシア産でないそれらはまた違う質感になっているそうです。
この《接吻》は部屋の中央に置かれていて、四方八方から作品を眺めることが出来てこれは良かったです。
男性の背中の筋肉の感じとか、手や指の造作も観察することが出来ました。
変わったところでは、今新宿で企画展が開催されている風景画の巨匠のターナーの絵がありました。ターナーの名誉を守るためとかの理由で関係者がヌード関連の絵を処分したらしいのですが、近年それらが見つかってきて研究が進んでいるとのことでした。
(ターナー展はまだ行っていないです。風景画を撮影する時の構図の参考になりそうですね。)
展示は絵画だけでなく写真もありました
印象に残った作品のひとつに、最後の展示室の服を着ないで立って赤ちゃんを抱いた三人の女性の写真がありました。それぞれ出産1時間後、1日後、1週間後(たしか・・。10日後ではなかったはず)とのことでした。
ええっ、出産一時間後に立てるんだ?!と驚きでした。自分には、どの女性がどの時間が経過したものなのかもわかりませんでした。
近くにいた女性二人組も「ええっ!?、すごっ!!でも、どれがどれだろう〜!?」と話していて、やはりどの女性が出産後どれくらい後なのかはわからなかったようです。女性の強さ等を表現した作品とのことでした。
展示を一通り観て、ロダンの作品がとても素晴らしかったなと思いました。
ただ、自分の好みとしては、服を着ていないヌードよりも、服を着ている人間の絵画の方が好きだなぁと改めて感じました。
人は一糸纏わない姿よりも、その人自身が好きな服を着た姿の方が、よりその人らしさが表れていて好きです。
SNS発信用のセットがありました!
横浜美術館にはヌード展のSNS等への発信向けのセットがありました。絵画は《プシュケの水浴》です。この絵はとても上品な感じで美しかったです。
自撮りはやったことが無いし、相方がいなかったので自分の撮影はしませんでしたが、薄いレースのベールが用意されていて水浴のポーズを決めて写真を撮るようです。
ヌード展のチケットで横浜美術館コレクション展にも入場可能
企画展のチケットで、横浜美術館コレクション展にも入ることが出来ました。
奈良美智さんの大作です。
奈良美智さんの絵画の実物を初めて観ました。
「春少女」とのことです。
目の色が左右で違ってキラキラして綺麗でした。
鏑木清方の遊女。
先日、東京芸術大学大学美術館で作品を鑑賞した鏑木清方の作品もありました。
「遊女」という作品です。
しっとりとして美しかったです。好みの絵でした。
松井冬子さんの「世界中の子と友達になれる」にビックリ!!
最後に不思議な絵のご紹介を。
雰囲気ある絵だなぁ〜と思って、松井冬子さんの作品を観ていました。
作品名を確認したら、「世界中の子と友達になれる」とありました。
絵のタイトルの真意がわからず、どういう意味だろうと絵に近づいてみると。。
なんと、藤の花の先端が、花ではなくて蜂・ハチなんです!!
それもたくさん!!
ええ〜っ!!とビックリでした。
絵をよく観ると、この女の子の指先や手首と肘の中間くらいにある藤の先端も蜂になっていました。
世界中の子ってこの蜂たちのことでしょうか?
藤の花と熊蜂(クマバチ・クマンバチ)ってだいたいセットな感じですよね。。
藤の花の写真を撮ろうとしていると、たいてい大きなクマンバチがぶ〜んとやってきます。。
この絵はクマンバチではないみたいですけど、この子たちと仲良くなれたらと思います!
そうしたら藤の花の写真を、蜂に警戒せずに落ち着いて撮影できそうです。(*^^*)
ヌード展の会期は6月24日まで!!
ヌード展と横浜美術館コレクション展の会期は6月24日までです。
横浜美術館は建物が綺麗で、静かで居心地が良くてとても気に入りました。
ヌード展の次はモネ展でしたが、これは名古屋市美術館で観ましたので、またこの後の機会に訪れたいと思います。
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