少し前にScreaming Frog SEO Spiderがアップデートされversion4.0になりました。
Google Analyticsと連携ができるようになったりと非常に便利になった、このScreaming Frog SEO Spider。
以前、こちらの記事で紹介をさせてもらいましたが、まだまだ使ったことがないという人も多いと思います。
今回は、初めての方のために、Screaming Frog SEO Spiderの使い方を紹介したいと思います。
目次
Screaming Frog SEO Spiderって何?
Screaming Frog SEO Spiderは、イギリスのScreaming Frog社が提供している無料のSEOツールで、URLを入力することでそのサイト内の全URL、アウトリンク、メタ情報やh1タグの設定状況などをリスト化してくれるソフトウェアです。XMLサイトマップの作成にも対応しています。
海外製ソフトのため日本語対応はしていませんが、比較的簡単な英語ばかりなので安心してください。
※一部有料機能があります。
Screaming Frog SEO Spiderで出来ること
Screaming Frog SEO Spiderでは主にこのようなことが可能です。
- 全URLのリスト化
- アウトリンクのリスト化
- レスポンスコードのリスト化
- ページタイトルのリスト化
- ディスクリプションのリスト化
- メタキーワードのリスト化
- h1のリスト化
- h2のリスト化
- 画像ファイルのリスト化
- 検索エンジン用の指示関連のリスト化
- XMLサイトマップの作成
全URLのリスト化
HTMLやPHPの他に、画像やCSS、Javascriptなど、全てのファイルのURLとそのファイルタイプを一覧表示します。
アウトリンクのリスト化
対象のサイトから外部サイトへのリンクを一覧表示します。
レスポンスコードのリスト化
読み込み速度やリダイレクトの有無、404エラーの有無を一覧表示します。
リンク切れの確認にとてもオススメです。
ページタイトルのリスト化
全ページのtitleタグと、その文字数を一覧表示します。
画面内右側のエリアから、「Duplicate」を選択することで、重複しているtitleタグをピックアップすることも可能です。
ディスクリプションのリスト化
全ページのdescriptionタグと、その文字数を一覧表示します。
画面内右側のエリアから、「Duplicate」を選択することで、重複しているdescriptionをピックアップすることも可能です。
メタキーワードのリスト化
全ページのメタキーワードと、その文字数を一覧表示します。
今となってはメタキーワードはSEO上で大きな意味をなしませんが、人によっては各ページで狙っているキーワードの把握に使っているかもしれませんね。
そういう人にとっては便利な機能です。
h1のリスト化
全ページのh1タグと、その文字数を一覧表示します。
h2のリスト化
全ページのh2タグと、その文字数を一覧表示します。
h1とは異なり、h2では2つまで表示が可能です。
画像ファイルのリスト化
全画像ファイルを一覧で表示します。
検索エンジン用の指示関連のリスト化
meta name=”robots”の指定や、canonical、rel=”prev”、rel=”next”といった検索エンジンへの指示関連が一覧で表示されます。
XMLサイトマップの作成
XMLサイトマップの作成に対応しています。
使い方
ダウンロード
まず、こちらのサイトからソフトをダウンロードして下さい。
https://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/
基本的な使い方
ダウンロードとインストールが済んだら、まずはURLを入力して、「Start」をクリックしましょう。
そうすると、Screaming Frog SEO Spiderがサイト内を巡回し、URLやtitleタグといった、上記にあるような情報を取得してきてくれます。
そして、自分の見たい項目のタブを選択し、確認をしていく、というのが基本的な使い方になります。
特定条件に応じた抽出
右サイド画面「Overview」では、Page TitleやMeta Descriptionといった各項目から特定条件のみを絞り込んだ抽出が可能です。
例えばPage Titleでは次のような抽出条件があります。
- All・・・全てのPage Titleの抽出
- Missing・・・Page Titleの設定がされていない項目の抽出
- Duplicate・・・重複した項目の抽出
- Over 65 Characters・・・65文字以上のPage Titleが設定されている項目の抽出
- Below 30 Characters・・・30文字未満のPage Titleが設定されている項目の抽出
- Over 482 Pixels・・・Page Titleが482ピクセル以上の項目を抽出
- Below 200 Pixels・・・Page Titleが200ピクセル未満の項目を抽出
- Same as H1・・・h1と同一の文言がPage Titleとして設定されている項目を抽出
- Multiple・・・2つ以上のtitleタグが設定されている項目を抽出
Meta descriptionやh1などでも同様の抽出が可能です。
重複したtitleタグやdescriptionの確認は、SEO対策では重要な確認事項となってくるので、一括で確認できるこれらの機能は是非とも活用していきましょう。
sitemap.xmlの作成
ツールバーから「Sitemaps」を選択、「Create SML Sitemap」を選択することで、sitemap.xmlを作成することが出来ます。
サイトマップの設定画面が出てくるので、必要であれば設定をします。
必要が特になければ、そのまま「Next」を選択して、サイトマップを保存しましょう。
CSV出力
赤枠内「Export」から、表示されている一覧をCSV出力します。
Filterで抽出条件を変更して出力することも可能です。
クライアントへの資料提出として、CSVは欠かせない機能ですね。
文字化けしてしまう場合の対処法
CSVファイルをエクセル等で開いた時、日本語文字が文字化けしてしまうことがあります。
そういった場合、一度CSVファイルをTeraPad等の文字コードを変換できるテキストエディタで開いてから、文字コードをSHIFT-JISに変更してから保存をすると、文字化けが解消されます。
まとめ
以上がScreaming Frog SEO Spiderの機能概要と、その使い方になります。
数ページ程度の規模のサイトであれば、1ページ1ページ目視でも構わないかもしれないですが、サイト規模が数十ページ以上になってくると、こういったソフトを活用したほうが一気に確認をすることができるので、はるかに効率的ですね。
管理ページ数が多いと、それだけミスも増えてしまいがちなので、ミスの確認としても使えます。
まだ導入をしていないという人は、是非とも導入を検討してみてはどうでしょうか。