長年にわたり投資の世界で勝ち続けるベテラン投資家には脱帽です。
特に、相場が下落基調であった数年間にも、かかわらず利益を出していた方々は一度お話を伺わせて頂きたいです。
現在の相場は自動売買の発達により過去に例を見ない頻度で急落することがありますが、基本的には良好な環境が続いてきたと思っています。
そのタイミングで投資を始めることが出来た私はラッキーであり、リセッションに突入した時にはどう対応したら良いのか今のうちに考えておかなければなりません。
投資を休憩してしまうのも手かもしれませんが。
ただ、この投資環境下においても全員がパフォーマンスが良いとも限りません。
個人投資家が好む新興市場は乱高下するので、大幅な利益を狙える反面に一日で10%以上の下落もザラです。
個別銘柄が日経平均やNYダウと連動しないことが魅力でもあり、置いてけぼりを食らう原因でもありますね。
ちょうど決算ジーズンにあたる5月中旬の現在、決算後の新興企業の株価は激しく動いています。
ここで投げ売りをした方もいれば、大幅に利益を得た方もいることと思います。
株価の乱高下は精神的にもきついです。
下がるから売りたくなりますし、上がるから買いたくもなります。
これが人間の心理であると思いますし、まったく動じないことは無理でしょう。
ただ、失敗してしまった時の心理状況を振り返ることは今後の投資活動に大きくプラスに働くと考えます。
なぜ失敗したのか(成功したのか)を文字に起こすことで次回はそれが防げるかもしれません。
これは経験の浅い私の考えですが、投資もある程度努力で上達できるものと信じています。
多くの情報を浴びることに積極的であり、勉強や研究に熱心であれば、この相場環境で負け続けることは少なくなると思っています。
また、そのような方々は他人の噂に右往左往することも少ないはずです。
それでも時として大失敗を味わいます。
過去よりも情報格差が無くなった投資の世界で、熱心に学び、アンテナを高く張っていてもパフォーマンスに格差が出来てしまうのはなぜでしょうか。
それはメンタルによる差ではないか、と近頃考えています。
経験豊富な方々が私たちよりもメンタルが強く見えるのは、目の前の局面と過去の経験した局面とを重ね自身を納得させることが出来るためと考えます。
では、経験の浅い私のような投資家はどのように対応すれば良いのでしょうか。
それは先ほども書いたように実際の失敗をベーズにして、丁寧に振り返り作業をすることが一つだと思います。書き起こすなど。
あとは、投資をした後も定期的に投資当初のシナリオが崩れていないか点検することで狼狽を防げると考えます。
これは実際に私も実践してますが、おかげで狼狽売りは無くなりました。
点検するとは、投資の決め手となった内容を振り返ることです。
例えば、決算資料を元手に分析して「この業績でこの時価は安すぎる」と思って当初投資をしたならば、投資後も業績の動向を追い、前提条件が崩れていないのかチェックする必要があると考えます。
テクニカル的な理由で投資をしたのであれば、チャートや指標が崩れていないか点検することをお勧めします。
投資後もチャートを確認したり、決算資料や更新されるIR情報を確認することで、何より握力も強まります。
投資当初は何かと気持ちが高まっていることが多いです。
「これはイケる!」と思って投資をします。
損をすると思って投資をする人はいないはずです。
なので、投資後に定期的に前提条件を見直すことで、自信が増すこともあれば、「あれ?これ微妙だな」と気付くこともあります。
乱高下する局面こそ、思考よりも感情に左右されやすいので点検が重要になると感じています。
それで握力が強くなれば最高ですし、自分の前提の誤り(変化状況)に気付きバッサリ損切り出来るかもしれませんん。損はしますが、これも最高です。
損切りできずにズルズル引きずる方が、お金を失い、次のチャンスを奪われ、投資意欲が弱まるので最悪です。損切りは利益確定と同じ価値で並ぶ選択肢です。
投資後の点検だけでなく、監視銘柄の暴落時にも必要な視点かと思います。
冒頭に記したように決算後の急落が目立つ今日この頃ですが、それはチャンスかもしれません。
多くの市場参加者が投げ売りする中でも、粛々と決算情報を読み解けば、「あれ?これチャンスだよな?」と気付くこともあります。
短期的な相場はファンダよりも需給に優先される場面が多いので、リスクは高いですが、自信が持てた時は突っ込み買いを挑んでも良いかもしれません。
このチャンスはよく生まれますし、多くの人が気付いていない時に投資をすると利幅をも大きくできるポイントだと思っています。急騰してから多くの人が追随してきますから先行利益は本当に大きいです。
2倍レバレッジの私は退場リスクが異常に高まる瞬間ですが(笑)
ここにきて当たり前の話に戻りますが、ここまでの話は「自分で考えて投資をした」ことが前提条件です。
雰囲気で投資した場合や流れてくる情報を鵜呑みに投資をした場合に、点検も何もありません。
その場合は、影響力のあるツイッタラーがその銘柄をつぶやいてくれているか見て一喜一憂するしかありません。
完全に独力で銘柄を見つけることはむしろ効率が悪いことだと私も思いますので、情報を「取り込む」ことは普通のことです。それを投資する前に自分の指針で照らし合わせてGOサインを出すのか止めておくのかが重要な気がします。
「取り込む」と「鵜呑み」の違いは、自分のフィルターにかけるか・かけないかです。
その上でも感情に左右される局面は多いので、工夫をして狼狽を避けましょう!的なお話でした。
文章を書きながら自分に強く言い聞かせています(笑)
人一倍に感情に左右されやすい私ですので、場中に株価を見ない時も多いです。
株価のチカチカは不安を煽る魔力がありますよね。
まとまりもなく徒然と書いてしまいましたが、終わります。
ご覧いただき、ありがとうございました。