レンタルサーバーを選ぶ時に重要なのが「回線速度」。
「サイトの表示速度が遅くて、ページを開く前に閉じてしまった」という経験がある方も多いのではないでしょうか?
そんなことを自分のサイトでされてしまったら…悲しいですよね。
逆に表示速度が速くてサクサク動くサイトはとても快適ですし、リンクを押す時のストレスがないです(^^)
ですがこの回線速度、レンタルサーバーのサイトの説明を見ただけでは速いのか遅いのか、イマイチ判断できないですよね…。
いったいどうやって検討したらいいのでしょうか?
また、回線速度が速いレンタルサーバーはどこなんでしょうか?
今回はそんなレンタルサーバーと回線速度ついて解説します!
目次
レンタルサーバーで回線速度が速いのは、エックスサーバー!
数あるレンタルサーバーの中でも回線速度が速いと評判なのは「エックスサーバー」です。
実際に私もエックスサーバーを長年利用していて、他のものと比べて体感でも分かるぐらい速いなと思いますし、一般的にも「エックスサーバーといえば高速」という評価が大半です。
エックスサーバーの回線速度に対する評判の声
なぜエックスサーバーの回線速度は速いのか?
なぜエックスサーバーの回線速度が速いのかというと、理由は主にこの3つです。
エックスサーバーの回線速度が早い理由
- サーバーのスペックが高い
- 最新の高速化技術が使われている
- 混雑・負荷に強く安定性が高い
それぞれの内容についてはこの次の章で詳しく説明します。
回線速度に影響する要素5つ!
回線速度はさまざまな要因が絡み合って決まるため、単純に割り出すことはできません。
ただ、影響するそれぞれの要素については細分化できるので、詳しくみていきたいと思います!
1)サーバーのスペック(CPU・メモリ・ディスク)
まずはサーバー自体のスペックです。
サーバーは普段目にすることがあまりないのでイメージがしづらいと思いますが、基本的には私達が普段使っているパソコンと同じようなものです。
(ただし、モニタ(画面)はついてません)
私達が普段使うPCでも、
- CPU
- メモリ
- ディスク(ストレージ)
がハイスペックな方が、動作がサクサク速くて快適ですよね。
それはサーバーも全く一緒です。
イメージしやすいようにそれぞれを簡単に例えるとこんな感じです。
- CPU
→ 頭の良さ(≒ 計算能力の速さ) - メモリ
→ 作業机の広さ - ディスク(ストレージ)
→ 作業机の引き出し
「頭がいい」ほうが処理速度が速く、「作業机が広い」ほうが同時により多くの作業をこなせて、「作業机の引き出しが取り出しやすい」ほうが効率がいいですよね。
ちなみにエックスサーバーであれば
- CPU
20コア - メモリ
192GB - ディスク
SSD(HDDよりも速いもの)
と、どれもハイスペックなものがそろえられているのでバッチリです。
(参考)各レンタルサーバーのスペック
サービス名 | プラン名 | CPUコア数 | メモリ |
エックスサーバー | X10 | 20コア | 192GB |
mixhost | スタンダード | 仮想2コア | 1GB |
スターサーバー | スタンダード | 仮想3コア | 96GB |
バリューサーバー | スタンダード | 8コア | 96GB |
ヘテムル | ベーシック | 20コア | 128GB |
JETBOY | スタンダードSSD | 3コア | 2GB |
コアサーバー | CORE-A | 28コア | 384GB |
XREA | XREA Plus | 8コア | 128GB |
※同価格帯のサービスを比較しています
2)サーバーの高速化技術
表示速度を高速化するための技術というものがあり、これを導入しているかどうかというのも大きな影響があります。
例えばエックスサーバーの場合であれば、
- 高性能Webサーバー「nginx」の導入
- 高速通信ができる「HTTP/2」の導入
- 「mod_pagespeed」の導入
などがあります。
(補足)
この場合の「Webサーバー」というのはソフトウエアのサーバーのことを指します。
逆に単に「サーバー」とだけ言う場合はハードウェア(CPUやメモリなど)のことを指すことが多いです。
特に、
- nginx
- HTTP/2
は最近導入された最新技術で、前述の「SSD」と合わせて3つそろえて実装しているレンタルサーバーは少ないので、エックスサーバーは一歩先を行っていると思います!
(参考)各レンタルサーバーの実装状況
サービス名 | プラン名 | SSD | HTTP/2 | サーバー |
エックスサーバー | X10 | ◯ | ◯ | nginx |
ロリポップ | スタンダードプラン | × | ◯ | Apache |
さくらのレンタルサーバー | スタンダード | × | ◯ | Apache |
mixhost | スタンダード | ◯ | ◯ | LiteSpeed |
お名前.com レンタルサーバー | SD-11プラン | × | × | Apache |
スターサーバー | スタンダードプラン | ◯ | ◯ | Apache |
バリューサーバー | スタンダード | ◯ | × | Apache |
クイッカ | スタンダード | × | × | Apache |
ヘテムル | ベーシック | ◯ | ◯ | Apache |
カゴヤ・ジャパン | S11 | × | × | Apache |
JETBOY | スタンダードSSD | ◯ | ◯ | LiteSpeed |
コアサーバー | CORE-A (スタンダードプラン) |
◯ | ◯ | Apache |
ドメインキング | Sプラン | × | × | Apache |
XREA | XREA Plus | ◯ | ◯ | Apache |
※同価格帯のサービスを比較しています
※nginx、LiteSpeedがApacheの上位サーバーです
エックスサーバー公式サイトより引用
(参考)SSDとHDDの速度の違い
ちなみにSSDとHDDの速度比較をしている動画がありましたので、参考にしてみてください。
見ていただくとわかると思うのですが、明らかにSSDの方が速いです。
「SSDの起動時間23秒」に対して、「HDDの起動時間は47秒」なので、倍以上速いですね。
ちなみに私はMacユーザーなんですが、以前使っていたMacBookProがHDDで、今使っているMacBookAirがSSDなんですが、起動スピードを含め全てにおいてSSDのMacBookAirの方が高速で快適です。
正直もうHDDには戻れないレベルです。
サーバーのスピードを考える上でもディスクの性能はとても重要ですので、SSDかどうかはしっかりチェックしてくださいね!
3)サーバーの混雑度・負荷
レンタルサーバーは、一つのサーバーを複数ユーザーで共有しながら使っています。
(レンタルサーバーは別名で「共有サーバー」とも言われます)
ですので、同居している他のユーザーの
- トラフィックの増加
- 作業負荷の増加
があると、その分自分のサーバーの速度に影響が出てしまいます。
例えば、普段使っているPCを例にとって考えてみると、どんなに高性能マシンを使っていても、動画編集などの負荷が高い作業をすれば速度は遅くなりますし、どんなに速い回線につないでいても、家族が同時に動画視聴などをしていたら速度は遅くなりますよね。
レンタルサーバーでも全く同じことがいえますので、混雑度や負荷によって表示速度が左右されることがあります。
ただ、この混雑度や負荷についてはユーザー側で詳細を確認する方法がないので、もし日常的に速度が気になる場合は、
- 上位プランに変更
- サーバー自体を他のものに変更
などをして対応をするしかないです。
ちなみに格安サーバーの場合は、この部分のチューニングが少し甘めだったりするので、その分安く利用できたりします。
4)PHPの性能
WordPressを利用している場合は、特に影響がある部分です。
WordPressは「PHP」というプログラム言語で動いているので、そのPHP自体の処理を早くすると、表示速度も早めることができます。
たとえば、エックスサーバーではPHPの「バージョン7」を利用できるのですが、7は「バージョン5」よりも2倍以上実行速度が早くなります。
(ロリポップの公式サイトでは「5.5倍高速化」とあります)
当社ベンチマークテストにおいては、『PHP5.6(モジュール版)』と比べて『PHP7.1(モジュール版)』は、レスポンスタイムが5.5倍高速化(※2)いたしました。
ロリポップ「『PHP7.1』に対応いたしました」より引用
ちなみにエックスサーバーはPHP7の実装も早く、国内レンタルサーバーで最も早く導入しています。
PHP7 は、PHP5 に比べ2倍以上の実行速度を誇り、
メモリ使用量が大幅に改善されたPHPの最新バージョンです。当サービスではこの PHP7 に、
モジュール版PHPと同等の処理能力を持つ動作方式「FastCGI」と
キャッシュによる高速化と負荷軽減効果を持つPHPの拡張モジュール「OPcache」を
標準で有効化して提供いたします。高性能な PHP7 に加え、高速性を最大化させる環境により、さらに快適にWebサイトを運用することが可能となります。
なお、ご契約いただいているすべてのサーバーアカウントで PHP7 を導入するのは、
国内レンタルサーバー事業者として初めてです。
(2015年12月9日時点、当社調べ)
エックスサーバー『全アカウント対応、国内初!PHP5 の2倍以上の実行速度を誇る「PHP7」導入のお知らせ』より引用
他にも
- FastCGI
- OPcache
などのPHP高速化技術もありますので、表示速度を早めたい場合は積極的に利用するといいと思います!
5)サーバーの場所
レンタルサーバーが置かれている場所、というのも速度に影響します。
物理的に距離が遠い場合はそれだけ通信の中継点などが増えて速度が遅くなるからです。
ただ、日本のレンタルサーバー会社を使っている場合はこの点は気にならないと思います。
逆にアメリカのレンタルサーバーのサービスを利用する場合などは注意が必要です。
ちなみにエックスサーバーのデータセンターは国内ですので、この点は大丈夫です。
レンタルサーバーの回線速度のまとめ
いかがだったでしょうか?
レンタルサーバーの回線速度についてお伝えしました。
最後に今回の内容のまとめです。
- エックスサーバーの回線速度が速い理由はこの3つ
1)サーバーのスペックが高い
2)最新の高速化技術が使われている
3)混雑・負荷に強く安定性が高い - 回線速度に影響する要素はこの5つ
1)サーバーのスペック(CPU・メモリ・ディスク)
2)サーバーの高速化技術
3)サーバーの混雑度・負荷
4)PHPの性能
5)サーバーの場所
回線速度はさまざまな要因が絡み合ってきますので、単純に割り出すことはなかなか難しい部分ではあります。
ですが、エックスサーバーであれば、それらの要素の基準を高いレベルで実現していて、その性能を割安に利用することが出来ます。
つまり「コスパのいいレンタルサーバー」ということです。
私も実際に利用していて、回線速度にも満足して使えているので自信をもっておすすめできます。
エックスサーバーのさらに詳しい情報はこちらにあるので、気になった方はぜひ参考にしてみてくださいね!