【ドラニュース】柳、自己最多の9K 竜6年ぶりコイに5連勝2018年5月17日 紙面から
1カ月以上遠ざかっていた白星を、我慢強い投球で手に入れた。中日・先発の柳裕也投手(24)が16日の広島戦(ナゴヤドーム)で8回途中まで2失点の好投で今季2勝目。広島戦5連勝の立役者になった。 持ち前の制球力でコイを寄せつけない。勝ちに恵まれなかった柳が36日ぶりの白星を手にすると同時に、チームを2012年以来6年ぶりの広島戦5連勝へと導いた。数字以上に長かった1カ月。右腕は素直な思いを吐き出した。 「最近情けない投球が続いていたので、何とか勝ててよかった。全球種思い切って腕を振って、意図したところに投げられた」 納得の内容だった。特にスライダーが効いた。試合直前に女房役の松井雅から「スライダーがタテに曲がり気味」とのアドバイスをもらい「横の幅をうまく使えた」。4回の菊池、バティスタ、鈴木からの三者三振を含め、プロ最多の9奪三振をマークした。 流れが途切れそうな場面でも動じない。7回2死では鈴木を遊ゴロに打ち取ったと思われたが、リプレー検証で判定が覆りセーフに。「キーポイントだと思ったので、崩れないようにしようと」。松山に安打を許して一、三塁とピンチを広げたが、野間を打ち取って右拳を握り締めた。
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