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太平洋の真ん中に大量のプラスチックごみが集まる海域、急速に拡大

太平洋上に、海流に運ばれた大量のプラスチックごみが集まる海域がある。その面積はフランスの3倍におよび、ごみの量も急増しているため、研究チームは警鐘を鳴らす。

ごみが広がっている海域は「太平洋ゴミベルト」(The Great Pacific Garbage Patch、GPGP)と呼ばれる。これはある一か所にごみが堆積して留まっているわけではなく、ハワイとカリフォルニアの間の広い海域に、海流で運ばれたごみが大量に集まった状態を指す。域内の中心にいくほどごみの量は増える。

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論文によると、世界で生産されるプラスチックの約6割は海水より密度が小さく、海へ流れ出ると浮遊し、表層の海の流れや風で運ばれる。太陽光や風、波を受けて細分化され、海底に沈むプラスチック片もあるが、多くは海上に残る。

調査はNPO「オーシャン・クリーンアップ」(The Ocean Cleanup)が米国、ニュージーランド、英国、フランス、ドイツ、デンマークの研究者と共同で行い、論文は科学誌「Scientific Reports」に発表された。オーシャン・クリーンアップはオランダ人のボイヤン・スラット氏(23)が高校生のときに立ち上げたプロジェクト。

Peter Dejong / AP

スラット氏は今回のデータについて「プラスチックごみによる汚染対策に早急に取り組むべきなのは明らかです。有害なマイクロプラスチックの量は細かく粉砕されると10倍以上に増えることも示唆されているので、今すぐに取りかからなくてはいけません」と話す。

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この記事は英語から翻訳されました。翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan

Michelle Broder Van Dyke is a reporter and night editor for BuzzFeed News and is based in Hawaii.

Michelle Broder Van Dykeに連絡する メールアドレス:michelle@buzzfeed.com.

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