dポイントを仮想通貨に見立てた「ポイント投資」
ドコモの新しいWeb投資サービスにはふたつのメインメニューがある。ひとつは現金のやり取りを伴わなず、dポイントを仮想通貨に見立てて投資の醍醐味を体験できるいわば“ビギナー向け”の「ポイント投資」だ。
現金の場合と同様に投資に“失敗”してしまうとポイントが消失するリスクを伴うが、ユーザーが保有するポイントの範囲内で楽しめるので安全性は高いサービスと言えそうだ。運用利益はdポイントで還元される。dポイントの会員であれば100ポイントの預け入れから、100ポイント単位で資産運用を体験できる。ポイントの引き出しは1ポイント以上・1ポイント単位で可能だ。
日本は米国に比べて家計を現預金や保険等で資産化する家庭が多く、比較的安全性の高い資産運用が好まれると言われる。ところが一方で「投資を体験してみたい」という声も年々高まってきたことにドコモは目を付けた。
Web投資の経験が浅いユーザーでも安心して体験できるように、アクセスはスマホのdポイントクラブアプリから、またはdポイントクラブのサイトを経由する。新設される「運用でためる」メニューを選択すると、リスク許容度に合わせた運用コースの設定画面に入る。運用するポイント数に合わせてdポイントが毎日変動するというシンプルな仕組みだ。dポイントへの還元はユーザーが任意のタイミングでおこなえるので、投資運用をゲーム感覚で楽しみたいという方にもおすすめできる。
ロボットアドバイザーを活用した「THEO+ docomo」
もうひとつのメニューは現金による本格的な資産運用サービスの「THEO+ docomo」だ。お金のデザイン社との協業により実現したサービスは、投資のロボットアドバイザー「THEO+」が、ユーザーの年齢などに応じて世界中の約6,000銘柄の投資信託から最適なポートフォリオを提案、自動で運用してくれるところが大きな特徴だ。スマホを使って1万円から資産運用がはじめられる。
THEO+ docomoでは資産運用の残高に応じてdポイントを進呈する特典を用意。ドコモ回線の契約ユーザーであればポイントの還元率はさらにアップする。またdカードの利用者にはdカードによる買い物の“おつり”を自動的に投資の積み立てに振り向けられる「おつり積み立て」の機能も提供される。
信頼度の高いドコモのブランドが、Web投資への抵抗感を下げて、積極的な資産運用のマインドを刺激することができるのか。あるいは新しいサービスがドコモの顧客満足度向上へ目に見える形で貢献することになるのか注目だ。
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