挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました
ブックマークする場合はログインしてください。

「なろう批判を批判する!」を読んで、あまりにキモかったので思わず書いてしまった

作者:二次創作に興味ない人
 はっきり言って「気持ち悪い」の一言。
 何せ最初が

「二次創作の歴史を知らずして、なろうを語ることなかれ」

 これです。当時の(今でもそうかもしれないけど)二次創作投稿サイトなんて、著作者の許諾を得ていない違法投稿の巣窟ですよね。一般的な思考の持ち主なら、そんな場所に態々近付きません。それなのに、その歴史を知らない人は「浅い」から「なろうについて語るな!」とか、なんで違法サイトに入り浸っていた人が上から目線で、常識的な一般人を下に見るような発言をしているのでしょう?

 その後も、事あるごとに「素晴らしい二次創作には……」とか、二次創作べた褒めです。
 まるで、二次創作がなかったら「なろうの名作は一切生まれてないんだ!」と言わんばかりの主張まであります。名作を生み出した作者様本人がそう言っていたのでしょうか?
 それなら分かりますが、そうでないとすれば勝手な想像を断定的に書くのは、すごい傲慢ですし、作者様に対して失礼極まりないです。


「転生」や「転移」や「憑依」

 これらのアイデアを二次創作での大発明のように書かれていましたが、そんなことはないです。2000年以前の(それこそ古典と言っていいような)作品の中でも普通に存在するものです。別に二次創作から生み出された物ではありません。


 気持ち悪いと言えば、あそこの「感想」

 同じ穴の貉の肯定的感想で溢れています。というのも、あのエッセイに否定的な感想はアッという間に消されていますので、不自然なほど気持ち悪い感想だらけです。
 否定だらけというのもどうかと思いますが、肯定のみというのも教祖様を称えるどこかのカルト集団みたいな気持ち悪さがありますね。


「他のサイトは批判が厳しくて作者が逃げていったから、なろうが勝利した」

 そうじゃないと思うんだけど? これは、私の勝手な想像ですが

 著作権侵害に対しての権利者の管理がだんだん厳しくなってきていた。
 二次投稿サイトは、当然目を付けられる。
 著作者からクレームが来れば、作品が消されるだけでなくサイト自体の閉鎖も有り得る。
 投稿者は別の投稿場所を探す。
 なろうは一次と二次の投稿場所を分けている。勘のいい人は、これの利点に気付く。
 他のサイトは一次も二次もごちゃ混ぜで投稿されているため、権利者のクレームが入ると管理者が態々作品の選定などしないので、一次しか投稿していない人も被害を被る。
 しかし、なろうなら二次投稿の場所だけ閉鎖すれば、一次の投稿は生き残れる。

 一次中心に投稿していた人からすれば、なろう以外の選択肢は考えられなかったのではないですか?


 少なくとも現在のなろうでは、二次創作は一部の例外を除いて全面禁止です。

 二次創作というものを「著作権侵害の違法行為」と認めているからです。
 それなのに「二次創作がなろうの歴史を作った」って、何勝手な主張しているの?
 二次創作の歴史を語りたいなら、個人ブログででもやってください。

 しかも、あれを書いたのが自称「職業コピーライター」ですから呆れます。
 プロの物書きでしょ? 著作権で食ってるような人が、そんな意識?


「気持ち悪い」について

 ここは「公の場」です。そこで「違法行為」について嬉々として語り合っている集団がいたら気持ち悪くないですか? 私は気持ち悪いです。これが他者への誹謗にあたりますか?


 このエッセイの内容

 一貫して「二次創作は違法行為」であって、それを文化のように語り美化するのは間違っている、と言っているつもりなのですが、そんなに分かり難かったでしょうか?
 文章で伝えるのは難しいですね。
 法について語るなんて、それこそ恐れ多いです。そんなことができるほどの知識はありませんので。


 最後に

 しっかりしたファンサイトは、当時から権利者から許諾を得てガイドラインに沿った運営がされています。そういう所で活動されている健全なファンに対しては全面的に支持いたします。

 また、こういうことを書くとなぜか「おまえは違法行為を一切したことはないのか?」とかいう的外れな意見を述べる方が出てきますので、一応述べておきます。

 当然私は聖人君子ではありませんので、違法行為に当たることをしたことはあります。
 しかし、少なくとも過去の違法行為を「公の場」で「声高らか」に「俺は過去にこんな違法行為をしていたんだ」というような恥ずかしいことをしたことはありませんし、今後もする予定はありません。

―――
 このエッセイ投稿の経緯

 私のWEB小説の経験値は正直低いです。
 ここ「小説家になろう」を知ったのもほんの1年ほど前です。きちんとした運営のされたサイトで、安心して「読み專」を楽しんでいました。

 そんなある日、ランキングの上位に珍しくエッセイが上がっていました。
 普段あまりエッセイに目を通すことがなかった私は、ちょっと気になったのですが、その時はスルーしました。
 それから暫く経って、ちょっとあのときのエッセイが気になったので、エッセイのランキングを見たら、簡単に見つかりました。1位にありましたので。

 これは当然期待します。読んでみようと思いました。

 あらすじを読むと、なろうでよく議論に上がる「テンプレ」などに対する批判を、WEB小説の歴史の観点から反論する、という内容です。
 まず、私は小説を読むときは「作者のプロフィール」を確認します。別に深い意味はないのですが、その作者の趣味趣向が少し知れるかもしれない、というくらいの気持ちからです。
 そして最初に目に飛び込んできたのは「職業コピーライター」の文字でした。
 この作者さんは「プロの物書き」のようです。当然、自分の中の期待は盛り上がりました。
 しかし、読み終わった後に感じたのは「期待はずれ」の虚しさと「なぜこの内容が1位なのか?」という疑問でした。

 そして感想を覗いてみて納得しました。

 二次創作という違法行為を、当時嬉々として楽しんでおられた方々が、こぞって感想を埋めておられました。そして、不思議なことに「批判」が1つも見つかりません。

 正直私は「異世界転移」の疑似体験をした気分でした。

 そこで私は、あのエッセイに感想を書き込みました。

―――
「二次創作の歴史を知らずに、なろうを語るな」とはどういうことでしょうか?
 当時の投稿サイトは、著作者から許諾を得てガイドラインに沿った運営がされていましたか? されていませんよね? そうすると、ただの違法行為の蔓延るアングラサイトですよね。そんなところの歴史など知らなくて普通ではないですか?
 それなのに、知らない人を知識が浅いと馬鹿にしているようで不快に感じます。

「二次創作があってアイデアが生まれた」というように語られていた「転生・転移・憑依」などは、昔の物語にも普通にあったアイデアです。
 二次創作という著作権侵害によって生まれたものを、文化などと美化していることに違和感を覚えます。
 プロの物書きなら、著作権侵害についてもっと気を使うべきではないですか?
―――

 こういった感想をあそこに投稿しました。投稿者名は「二次創作に興味ない人」で。
 すると、翌日には綺麗サッパリ消されていました。

(注)上の感想は一言一句そのままという訳ではありません。消されてしまったので。
ただし、内容は合っているはずです。


 このエッセイ。正直に申しますと、書きたくて書いたわけではありません。
 どちらかというと、仕方なく書いたという感じです。

 本当は、あちらのエッセイ内で「二次創作は著作権侵害という違法行為であること」「二次創作をするなら権利者から許諾を得てガイドラインに沿って行うこと」をきちんと説明して、二次創作を美化している箇所を修正してもらいたかったのです。

 でも無視されたので、私はエッセイという形で批判するしかありませんでした。

 最初は『「某批判を批判する!」を読んで』という、かなりおとなしいタイトルを付けました。予想通り、ほとんど目に留まるものではなかったようです。

 啓蒙するつもりで書いたのに、これほど目立たないのでは意味がない。
 それで、現タイトルに変更しました。

評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。