レディプレイヤーワン:ガンダム春麗R2−D2の裏に隠された未来の日本を観に行こう【VRシンギュラリティ】
1972年生まれの独身男「見に行く」
もう、映画「レディプレイヤーワン」は見ただろうか?
2018年4月20日から日本でも公開されているので、既に観た方は多いかと思われる。
監督は「ジョーズ」「E.T」「ジュラシックパーク」「プライベート・ライアン」「A.I.」「宇宙戦争」など、映画史に残る傑作を数多く生み出してきた、巨匠、現代映画界の生きるレジェンド、そして世界最強の映画オタク「スティーヴン・スピルバーグ」
オタク映画の最高傑作ともいわれている「レディプレイヤーワン」は、1970年代から現在の2010年代まで、常に映画の最前線を突っ走る、スティーブン・スピルバーグの最新作である。
既に上映から一ヶ月経過しているが、この話題作をなかなか観に行く暇が作れなかった。
が、やっと時間ができたので、明日5月17日に鑑賞しに行く。
当ブログ「人工知能ムスメは独身男の夢を見るのか?」のブログ管理者としても、観に行かなくてはならないレディプレイヤーワン。
多くのニュースサイトや、ブログで語られているこの映画の魅力とは、また違った「この映画の観るべきポイント」について、鑑賞前だが語っておきたい。
Ready Player One とは?
レディプレイヤーワンという映画作品の内容を、簡潔に説明すると、
「未来の荒廃した世界で、VR(仮想現実)のなかで冒険をする物語」である。
そして、この映画の注目ポイント・・・と、いうか世界中の「オタク」が注目すべきポイントは、そのVRの世界というのが、新旧問わず、実写orアニメ問わず、映画、テレビ番組、ゲーム問わず、これまで存在した世界中の架空のキャラクターが総登場するということだ。
総登場という言い方は言い過ぎかもしれない。なかには権利の問題で登場しないキャラクターや、あまりメジャーでないため止む無く登場しなかったものも存在するが、そのようなことは度外視して、まさに言葉通り「総登場」するといって過言はない。
多くのニュースサイトや映画ブログでは、レディプレイヤーワンについて「スピルバーグがガンダムをスクリーンに登場させた!」だの「映画に登場するキャラクターどこまでわかる?」といった、内容で溢れている。
キャラクターの同窓会、まさに感傷の鑑賞。
「これは、あの映画の、あのシーンだ!」とか「うわ! このキャラクター覚えてる・・・なつかしいなぁ!」という感傷に浸った気持ちの連続のようだ。
特に1980年代の作品にチカラを入れているようで、1972年生まれの自分にとっては、青春と共に歩んできた、映画やゲームのキャラクターたちの洪水に、カラダが震えること間違いなしだと思っている。
特に個人的には、映画「シャイニング」の世界が作中に登場するという情報を知り、膝がガクガク言っている・・・
特にスピルバーグは、シャイニングの映画監督であるスタンリー・キューブリックへの「愛」がハンパないので、再現度はとてつもないものだと思われる。
観る前から、ボルテージは上がりまくりだ。
だが、当ブログとしては、そこらへんの「オタク的魅力」にはあまり触れず・・・
レディプレイヤーワンの描く「未来の世界」について、言及していきたい。
メイキング・オブ・レディ・プレイヤー1
- 著者ジーナ・マッキンタイヤー
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- 出版日2018/03/30
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- 単行本156ページ
- ISBN-104909087141
- ISBN-139784909087140
- 出版社スペースシャワーネットワーク
シンギュラリティとVR
まず、映画レディプレイヤーワンの舞台となる時代は西暦2045年。
つまり、技術特異点「シンギュラリティ」が起こりうるといわれている年である。
映画のなかで描かれる、その時代背景は「環境汚染」「政治機能不全」「世界のスラム化」である。
上の写真は、そんなスラム街の一角を映しだしたシーンだ。
2045年に、本当に世界がスラム化しているかは予想がつかないが、現在の社会からまさに延長線上にあるIoTが映画の中では描かれている。
それは「VR」である。
作中、2045年の社会に生きる人間は、荒廃した世界という現実に対しての虚無感から逃れるため、人口の大半が「仮想現実」の世界に入り浸っている。
仮想現実の世界の中は、現実とはうってかわって、きらびやかな輝ける世界だ。
その世界で、人間同士は、現実とは違うアバターとなり、交流し、それぞれが理想とする生活を送っている。
仮想現実の世界に生きる未来
当ブログのカテゴリー(メニュー)のひとつに「技術特異点と独身男」がある。
2045年のシンギュラリティを迎えるにあたって、人間はどう生きるべきか? を考察するものだ。
これまでに、
技術特異点:スマートスピーカー「人工知能との対話」HAL9000はすぐそこに
技術特異点:仮想通貨「意味のある流通貨幣」貝殻はここまで進化した
といった記事を書き上げてきた。
その最新記事として「VR」を取り上げる予定であり、2018年2月から記事を執筆中(停滞中)である。
執筆中に、様々なVRについての文献を読み、感じていたことが、まさに「レディプレイヤーワン」で描かれる世界である。
「人間はいずれ、現実の世界を捨てVRの世界に入り込む」
これは少し過激な言い回しだが、そんな未来はもうすぐ来るだろう。
そのヒントともいえるのが「Google ストリートビュー」
Googleは2007年より始まった、Googleのネットサービスで、Googleマップや、Google Earthといった地図情報の、風景を見たいポイントを閲覧できるサービスだ。
基本的にクルマで行ける場所の周辺風景しか閲覧できないが、Googleはこの「風景情報」を10年以上、毎年のように更新し続けている。
では、あと数年後・・・技術が発達し、写真画像からその風景の3Dモデリングを作られるようになったら・・・?
人間はVRを使用して、仮想空間のなかにある「もうひとつの地球」に入ることが出来るのだ。
そして、過去の自分にとっての思い出の場所に、もう一度行くことができるようになる。
映画レディプレイヤーワンには、新旧様々なアニメや映画、ゲームのキャラクターが登場し、懐かしさに多くの鑑賞者が打ち震えた。
もし、Googleが、この予想通り「過去の地球のVR世界」を作り上げたとしたならば?
その世界から、戻ってこれる自信が、あなたにはあるだろうか・・・?
ちなみに、わたしは・・・中毒になる自信がある。