ラピスセミコンダクタは2018年4月24日、電源工事なしで工作機械の稼働状況をモニタリング可能にする、電流検出用中継基板「CT Sensor Shield 2」を発売した。同基板を使って、同社の無線通信マイコンボード「Lazurite(ラズライト)920J」と市販のCTセンサーを接続し、工作機械の電流変動を計測する。このデータをゲートウェイへ送信することで、既存装置の稼働状況のモニタリングが可能になる。
同基板は、CTセンサーが出力する誘導電流を蓄電する機能を持つ。待機時の消費電流が7μAのLazurite 920Jと合わせて使用すると、システム全体の待機電流を10μAに抑えることができる。測定対象の装置が稼働している限り、電源がなくても蓄電分で半永久的に稼働状況のモニタリングができる。バックアップ電池も搭載でき、装置の停止状態が10分以上に及ぶ場合も、長時間の稼働モニタリングが可能だ。
同基板は、0~100mAまでの誘導電流を計測可能で(2000:1のセンサー使用時、200Aまで)、スイッチサイエンスが販売するCTセンサー「クランプ式 AC電流センサー30A」と直接接続できる。
同社では、同基板を使った稼働状況モニタリングのクラウドサービスをフージェットと共同開発し、実証実験まで完了。2018年中にサービスを開始する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
日本の製造業が直面している人材不足という大きな課題。「まだビジネスに影響が出ている程ではない」という意見もあるが課題解決のために残された時間はあと2年しかない。
バッテリーのコスト、走行距離の短さ、電池残量への不安、充電時間の長さ……こうした要因がEV普及のネックだった。位置情報の解析とAIを武器に、EVの課題を解決する。
製造現場の人手不足が深刻化する中、データ活用による労働負担減や技能伝承を進める動きが広がりを見せている。しかしデータ活用にはコツが必要となる。そのポイントとは?