ソフトバンク孫氏、1000億ドル規模の第2ファンドを検討

  • 孫氏、早ければ2019年の設定に向け投資家と初期段階の協議
  • 最初のビジョン・ファンドから投資家層広げることを見込む

ソフトバンクグループの孫正義社長はすでに次の1000億ドル(約11兆円)規模のファンド設定を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。世界最大のテクノロジー投資ファンドであるビジョン・ファンドの第2号となる。

  非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、孫氏は2019年にも2号ファンドを設定することについて投資家と初期段階の協議をしている。同ファンドは最初のビジョン・ファンドから投資家層を広げることを見込んでいるという。最初のファンドには主にサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)の政府系ファンドから資金が出ていた。

ソフトバンクグループの孫正義社長

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  ソフトバンクの担当者はコメントを控えた。

  第2のビジョン・ファンドは最初のファンドとほぼ同規模の1000億ドルとなる公算が大きいと関係者は話した。現時点でビジョン・ファンドからは約450億ドルの資金が投じられ、米ウーバー・テクノロジーズエヌビディアなどが投資先になっているという。関係者によると、最終決定には至っておらず、孫氏が第2のビジョン・ファンドの設定計画を見送る可能性もある。

  孫氏は15日、東京での米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)主催のイベントで、「ビジョン・ファンド2はもちろん誕生する。近い将来のいつかだ」と語った。

原題:SoftBank’s Son Is Said to Eye Another $100 Billion for Fund 2.0(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE