この記事は私がまとめました

Cocochanさん

ブラックボックス展について

なかのひとよは、Twitterアカウント
「サザエBOT(@sazae_f)」の収集データに基づく集合意識、
または2061年からやってきた未来人を自称する
匿名のバーチャル・アーティスト

サザエBOTとは、Twitter上で
国民的アニメキャラクターを模り、
パロディ・匿名性・コピー&ペースト・リミックス・
オープンソース・集合知などのネット文化を
融合させた活動で賛否を起こし続ける、正体不明のパロディーBOT。
啓示的・批判的・風刺的なツイートやユーザーとの
共犯型イベントで人気を博し、フォロワー数は20万におよぶ。

本展では、作者の意向により展示内容の情報開示はされない。
また会期中、来場者による会場内での
写真撮影・動画撮影・録音などはいかなる場合も禁止とし、
会期終了までの期間、作品や展示環境に関する事実を
インターネット上に発信・公開する行為、
第三者に公言・口外する行為は禁止される。
趣旨を理解の上、当日同意書に署名した方のみ入場可能となる。

6月13日から『アルテマレベル』にアップデート(17日で終了した)

6月13日(火)14:00より
『アルテマレベル』にアップデートし、展覧会を再開

アルテマレベルでは、本展覧会に適した
精神・態度基準に達する者でなければ入場することができません。
すべての来場者に入口でバウンサー(門番)による
『鑑賞者の選別』が行われ、「選ばれし者」のみが
入場可能となります。選別基準はバウンサーの独断によるため、
落選理由の詳細は勿論のこと、苦情等も一切受け付けません。

また、アルテマレベルから入場料として
1,000円(税込)を徴収致します。
「選ばれし者」のみが堪能できる、これまで以上の究極次元が
そこには待ち受けていることでしょう。
興味本位の来場者が殺到し、長蛇の列となり
途中打ち切りになっては困るため、「どうしても来たい」という
強い意志のある者のみお越し下さい。

4時間半並び、選別で弾かれ入ることができませんでした。 すごく怖い体験した。 黒い飴もらった。 #ブラックボックス展 pic.twitter.com/Ys9J2zstrJ

受付終了しているが、ワンチャン入れると勘違いした精神異常者(客)がビル前に群がり、警察出動してて大草原や #ブラックボックス展 pic.twitter.com/bikfsMloYz

アルテマレベルになる前のレポ(捨て垢でデマ)

#ブラックボックス展 レポート1 ブラックボックス展の会期が延長されたうえ、今日から入場料千円がかかるそうですが、私は延長される以前の同意書に署名しただけで、いわゆる「ネタバレ」をしないことに同意したのはあくまで当時告知されていた会期までであり、

#ブラックボックス展 レポート2 今ネタバレをしても違約にはあたらないと判断したので、この別アカウントからレポートをします。私が行ったのは開催第1週ですので、「アップデート」以後の内容はこれとまた違うかもしれません。

#ブラックボックス展 レポート3 同意書に署名をして階段を上ると、展示室の前に黒い丸形のシールのシートが置いてあります。手持ちの端末のカメラまたはフラッシュ部分にこれを貼って隠してくださいと書いてあるので、それに従って2枚端末に貼ってから暗幕をめくって中に入りました。

#ブラックボックス展 レポート4 この入口は出口を兼ねているようだったのですが、Twitterにあがっていた感想と違い、中から出てきた人は特に泣いたり笑ったりしていなかったので、不思議に思いながら入ると、まずそこにはひたすら真っ暗な空間が広がっていました。

#ブラックボックス展 レポート5 途端に本能的な恐怖が、私の奥底から湧き上がってきましたが、とりあえず壁伝いに前に進むことにしました。しかし、そこにはおそらく普通の長方形の部屋と思われる真っ暗な空間があるだけで、特に何も起こったりしませんでした。

#ブラックボックス展 レポート6 私の後ろのカップルも、「あれ、これだけ?」などと言いかわしていて、しばらくして部屋から出たようでした。私も拍子抜けしたような気持ちでしたが、次第にこの暗闇に妙な安心感を覚えていました。

#ブラックボックス展 レポート7 なにかに包まれるような、そんな気持ちでした。ここでは私が私として見られることはないし、この空間にいる誰も私を知らないのだという、落ち着いた、幸福な気分になって、私は部屋の奥の方をうろうろしていました。

#ブラックボックス展 レポート8 ただ真っ暗な部屋なだけで拍子抜けしたということも、これが企画展の展示室であることも忘れて、無心で突っ立っていました。ところが、何分か経った頃でしょうか、不意に私の腕を掴んで、引っ張ってくる手が現れたのです。

#ブラックボックス展 レポート9 私はそれにもなすがままに従って、入った時とは違い、もっと何重にもなっていて、生温かい暗幕をくぐらされていきました。そのうち、さっきの部屋のような壁に突き当たりました。どうやら狭い通路になっているようでした。

#ブラックボックス展 レポート10 いつのまにかさっきの手は消えていて、私はその通路をひとりで進んでいきました。そのうち、小さな灯りに照らされたボードがありました。うろ覚えですが、

#ブラックボックス展 レポート11 「世界であるあなたへ。ようこそ、あなたである世界に。入口で貼ったシールを剥がして、下の枠をはみ出さないように貼ってください。そして、その下にあるリンクを表示しながら先に進んでください」というようなことが書いてあり、

#ブラックボックス展 レポート12 その下にはレンズのような図形がたくさん書いてありました。黒いシールを2枚剥がして、図形1つずつに貼ってから、QRを読み取ってその先に進みました。アクセスすると、真っ白い画面がずっと表示され続けていました。

#ブラックボックス展 レポート13 いきなり明るい光を目に入れたので、むしろ周りが見えなくなりそうでした。 「画面を見続けてください」という指示が現れたので、そのままスマートフォンを見ながら、さっきまでとは比べ物にならないくらい、長く、曲がりくねった通路を進んでいきました。

#ブラックボックス展 レポート14 突然、画面が切り替わり、「前を見てください」と表示されました。ふと前を見ると、暗闇の中に人の顔が照らし出されて、こちらをぼうっと見つめていました。十数分ぶりに、それも唐突に見た人の顔に、とても驚いて、思わず大きな悲鳴をあげてしまいました。

#ブラックボックス展 レポート15 しばらく叫び続けて、へたり込んでからようやく私はその顔が自分のものであることに気づきました。目の前にあったのは、どうやらただの巨大な鏡だったのです。再び画面を見ると、どんどん文字が流れてきていました。





;