「監督もまだ選手を試している段階」

　それぞれの選手がこの合宿に対してアピールする気持ちが強い。その中で、チームのやり方にいかに自分を当てはめていくか、自分らしさを出していくか試行錯誤しながらやっています。監督自身も「なにかあればコミュニケーションを取りに来てくれ」と言っていて、何人かの選手も自分から行っている。僕は個人的にはほとんど話していないですね。

（けが人が多い状況だが）監督もまだいろいろな選手を試している段階だと思います。本大会に誰が選ばれるか分からない状況ですし、その中でチームづくりをしている。これまでのＷ杯はある程度メンバーが見えてきていましたが、今回はまだまだ選手を見たいという感じ。ベースの部分は変わらないが、新しい選手がどうリアクションするかで新しい部分も見えるので。本大会に向けてというのは、５月の合宿で見えてくると思います。今は自分たちが積み上げてきたものに、新しい選手がどうプレーするのかを監督が見ている感じだと思います。

（監督は５月の壮行試合を終えてからメンバーを決めたいと言っていたが）欧州のクラブにいると、メンバー発表のあとに「おめでとう」と言っても「まだ３０人の枠だから、まだ分からない」と言っている選手もいます。それは、それぞれの監督のやり方ですし。（最終メンバーの）発表から（本大会までは）時間があるので、チームとしてはそこからグッと固まってくると思います。だから（発表が５月末でも）時間がないとは思わないです。

「俊敏性や背後を狙う自分の良さが出せれば」

　監督が求めていることは理解しているつもりです。今回はセンターＦＷで、（杉本）健勇とかサコ（大迫勇也）みたいに大きくはないけれど、俊敏性だったり背後を狙うところだったり、自分の良さを出していければと思います。ジャンプ（力）はあるほうだと思うけれど、海外の大きい選手に勝てるがどうかは分からない（苦笑）。動き出しの部分では自分の良さが出せると思いますし、タイプは違うと思うけれど拮抗（きっこう）した場面で自分が出て、一発があるぞというところを見せられれば可能性はあると思う。結果にこだわっていきたい。