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新しい「ZenFone 5」は“原点回帰+AI”で新たな体験目指す

ZenFone 5

 ASUS JAPANは、新機種の「ZenFone 5」「ZenFone 5Z」「ZenFone 5Q」を発表した。

 2014年に発売したスマートフォンと同じ名を冠することになった今回。Back To 5と銘打つ背景には、原点回帰と未来を見据えた新たな体験を提供しようとするASUSの意気込みが込められている。

ASUS JAPANの塩野氏

 ASUSでは今回、「何を提供することが、ユーザーにとって、より良いスマートフォン体験になるか考えてきた」(ASUS JAPANマーケティング部長代理の塩野拓也氏)。

 そこで新たに搭載されることになったのが、ユーザー体験を快適にするための“AI”。塩野氏は、ZenFone 5に搭載されるAIは、ASUSから学んだことだけではなく、ユーザーによって新たなことを覚えていくとアピールする。

AI活かすカメラ機能

 そのAIを搭載するのが新機種の「ZenFone 5」「ZenFone 5Z」の2モデル。外観や機能はほぼ同じながら、“5Z”のほうがより高性能なチップセットを搭載するハイエンドモデルという位置づけだ。

ZenFone 5
ZenFone 5Zのモックアップ。外観はZenFone 5と同じ

 ASUS JAPANのテクニカルプロダクトマネージャーである阿部直人氏は、カメラ、ディスプレイ、着信音、ブースト、充電、フォトラーニングといった要素で、AIが活躍すると紹介する。

 たとえばカメラでは、被写体を識別して、人物、フード、花などのシーンに最適な撮影モードに切り替える。撮影モードは画面の右上にアイコンで表示され、雪、花、海、夕焼けなどをより美しく記録できるとのことで、阿部氏は「インスタ映えする写真を簡単に撮れる」と説明する。

 撮影した写真をさらに学習するフォトラーニング機能では、ユーザーの好みを学んで、より良い写真を撮れるようにする。補正された写真を撮ってからおよそ7日後、ギャラリーで写真を見るときに、ユーザーにとって好みだったかどうか質問して、好みを学習するという。

 「リアルタイムポートレート」では、2つのカメラを活用し、人物と背景を認識して、背景のぼかし具合を調節できる。カメラを向けた段階で「この部分はボカす」と自動的に処理してくれる。背面カメラの一方は120度の広角カメラでもあり、より広いエリアを撮影できる。このほか、RAW形式での記録や、プロモードでの60以上の細かな設定など、写真に詳しいユーザーにとっても楽しめる形だ。

AIディスプレイ、AIブースト

 ZenFone 5/5Zは、端末ぎりぎりまでディスプレイが占める。ディスプレイ上部のノッチ(切欠)も、設定によって、ノッチがないような形で表示することもできる。通知エリアには、優先順位が高い通知が表示され、タップするとそれに次ぐ優先順位の通知を確認できる。

 ディスプレイでAIを活かす機能として、「スマートスクリーン」を有効にしていると、目線を認識している間はスリープしないようにできる。また利用する環境にあわせて、色温度を自動的に調整する。

 チップセットは、ZenFone 5がSnapdragon 636、ZenFone 5Z
がSnapdragon 845を採用。ZenFone 5Zは、ASUSの本社がある台湾よりも早く日本で発売される。

 AIブーストと呼ばれる機能では、処理能力をアップできるとうたう。充電では、ユーザーの生活リズムを学習して、より最適な形で充電する。着信音も周囲にあわせて、騒がしい場所や静かな場所で着信音の音量を調整してくれる。

 あわせて発表された「ZenFone 5Q」は、Quad(4つ)という意味の「Q」を冠しており、4つのカメラを備えるのが大きな特徴。AI機能はないが、さまざまな撮影に対応。たとえばセルフィーを撮影する場合、広角のインカメラがあるため1人の撮影のみならず、複数人でも手軽に撮影できる。

ZenFone 5Q

MVNO各社で登場

 発表にあわせ、MVNO各社からZenFone 5シリーズの販売がアナウンスされている。楽天モバイル、NifMo、BIGLOBE、LINEモバイル、mineoの各社から提供される。

MVNO販売機種/価格(税抜、新規)
楽天モバイルZenFone 5:4万8889円
NifMoZenFone 5:5万2800円
ZenFone 5Z:未定
ZenFone 5Q:3万7780円
BIGLOBEZenFone 5:5万2800円(アシストパック24回分)
LINEモバイルZenFone 5:5万2800円
ZenFone 5Q:3万9800円
mineoZenFone 5:5万2800円

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