あぶりもちを買い求める参拝者=15日午前10時、金沢市野町2丁目の神明宮
藩政期から300年以上続く「あぶりもち神事」が15日、金沢市野町2丁目の神明宮で3日間の日程で始まり、参拝者が無病息災を願って長い列をつくり、餅を買い求めた。
おはらいに使う御幣に見立てた餅で、甘辛いみそだれで味付けした食用の餅と、玄関などに飾る餅「家(いえ)守(まもり)」が用意された。境内には香ばしい匂いが漂い、購入した餅をその場で味わう参拝者も見られた。拝殿であぶりもちをこしらえる神前奉納式も行われた。
神事は毎年5月と10月に営まれている。
15日の石川県内は高気圧に覆われて晴れ間が広がった。正午までの最高気温は加賀市菅谷27・9度、輪島26・7度、白山市河内26・1度、金沢25・7度など6観測地点で25度を超え、金沢では9日ぶりの夏日となった。