紅 美鈴

登録日:2009/05/27(水) 17:55:44
更新日:2018/05/13 Sun 18:33:05
所要時間:約 8 分で読めます




東方Project』の登場キャラ。

読み:ほん・めいりん




能力:気を使う程度の能力
テーマ曲:明治十七年の上海アリス



紅魔館の門番をしている妖怪。湖の向こうからやってくる侵入者の撃退が仕事だが勤務態度は真面目とは言い難い。
礼儀はわきまえており、天子のような地位の高い存在や、衣玖のような物腰の丁寧な相手には敬語で話す。来客対応する仕事なので当然とも言える。
門番以外にも庭園の手入れは彼女が担当している。

奇抜な服装や装飾等は見当たらず、見た目は緑のチャイナドレスっぽい服を着た背の高いお姉さんだが一応妖怪(種族は不明)。
「巫女は食べてもいい人類だって言い伝えがある」などと言っているため妖怪の例にもれず人食い。
だが紅魔館から十分な食料を提供されているので人間を襲うことはない。
それどころか門番中に昼寝してたりたまに太極拳の演舞を行っていたりとだいぶ暢気で穏和。人当たりも非常によく、試合を申し込みにくる人間の格闘家も多いのだとか。
そんな感じで妖怪なのに霊夢魔理沙咲夜など化け物じみた人間たちよりよっぽど人間らしい。

中国大陸から渡ってきた妖怪で、祖国の伝承や古典の知識がある。
天子の台詞に反応したり、幽霊はキョンシーとは違うのかと言っているセリフもある。


萃夢想以降の黄昏格闘作品ではパンチラがNGなためかズボンをはいている。
被っている帽子には星型のマークの真ん中に龍と書かれているが、幻想郷の龍との関連は特にない模様。

無休で門番をしているわけでは無く、オフでは迷いの竹林などにもたまに足を運んでいる。出身的に竹林は心が落ち着くのだろうか。
こう見えて肌荒れなどを気にする結構な乙女です。








あまり強い妖怪ではないらしいが、これといった弱点もないので門番としてはうってつけ。
見た目通りのインファイターで、主人と似て弾幕よりも直接の殴り合いの方が得意。非想天則では中国拳法を使った動きで、主人共々格闘ゲームの住人と化している。
気を使う能力も打撃で直に気を打ち込んでいるといった感じ。波動拳のように手のひらから直接撃ちだすこともできるが、単発弾なので弾幕ごっこには不向き。
本人の培った技術が弾幕ごっこに向かないのもあり、普段は手を抜いている。

吸血鬼や鬼と比べると非力な為、拳法の型から繰り出す手数や、掌打からの発勁などのテクニックが武器。
強力な打撃は地面をしっかり踏み込む必要があるため、空中戦オンリーの心綺楼ルールは苦手そうである。





主人であるレミリアや、客人のパチュリーに対しては敬語だが、それ以外はわりと気さくな話し方をしている。
ただレミリアとは漫画の貸し借りをする程度に仲がいいようだ。
また、長年謎になっていた咲夜に対する言葉遣いも『三月精』にて敬語であることが判明した。
彼女の命令を聞いたり、敬語だったりするが、彼女の性格の可能性もあるため上下関係は不明なまま。
ただ、メイド長を現実の執事長の立場で考えるなら美鈴のほうが部下に当たる可能性が高い。
儚月抄の4コマでは咲夜に褒められている夢を見ているので、やはり部下なのだろうか。


咲夜「妖精よりは役に立つと思ってたんですけど、あっさりやられすぎじゃない。いつもみたいにがんばってくれればいいのよ」
結構ちゃんと見てくれてるらしい。でもいつもみたいにがんばってなかったから満点10点から2点減点で8点付けました。






  • 何故彼女は中国と呼ばれていたのか

元々は、人民帽(ベレー帽)にチャイナドレス風の出立ち、その中国人っぽい名前(おまけに読みにくい)から来た二次設定だった。
しかしどういうわけか、生みの親の神主まで彼女のことを中国と呼び始めた為、公認された形になった。

「あの中国みたいな服の?」
ZUN『もう、中国でいいですよ』

その後は非想天則で公式に中国出身の妖怪とされた。
因みに、彼女のテーマ曲である『明治十七年の上海アリス』の明治十七年とは、幻想郷が外の世界から隔離された年である。
因みの因みに、音楽CDの蓬莱人形にも『明治十七年の上海アリス』は収録されているが、蓬莱人形の方がオリジナルで紅魔郷の方がアレンジだったりする。

余談だが、彼女の職業である門番は、主の都合上朝夜があまり関係ない、妖精メイドは自分のことくらいしかできない、
彼女以外に門番勤務とされるキャラや設定がない、給料は無し、という設定や描写から24時間勤務の超絶ブラックの可能性も否定できなかったりする。
まあ、咲夜も似たようなものだし、シエスタしたりしているあたりそこまででもなさそうだが。






以下二次設定

二次でのカップリングは紅魔館関連が多い。
東方キャラらしからぬ人当たりの良さを持っているため、絡みとしてはなんでもいける万能キャラである。
特に妖精やバカルテットのようなお子様系キャラにすこぶる人気なグータラお姉さん。
稀に旧作の門番キャラとも絡むことがある。

だいたいの場合巨乳。高身長チャイナドレスだからね。


基本的に弄られ役で、
  • おぜうのワガママに振り回される
  • 妹様の遊び相手(オモチャ)
  • 紫モヤシの魔法の実験台
  • サボりや胸の大きさを理由に、さっちゃんにナイフを投げられる
  • 白黒に出会い頭マスタースパークで吹っ飛ばされる
  • 紅白に雑魚扱いされる
など虐げられることが多い。

だが妖怪なのですぐ回復する。そしてまた虐げられる。




昨今では霍 青娥純狐といった同郷出身のキャラが出てきているため、同郷ネタでセットとして出されることも。
そっち方面に詳しい人がそういうネタを翻訳付きで織り込むことがある。

ちなみにそれぞれが生まれた地域や年代が違いすぎるため、あまり通じなかったりする。(それもネタにされる)
美鈴は幻想郷に来たのが最近、そして人民服を着ているので近代~現代の妖怪にされることが多い。
青娥はまだ行事や風習は通じるのだが言葉は古典文法で、純狐なんて封神演義より古い人なんでくさびめいた甲骨文字とかそういうレベルである。
まあ、日本の妖怪や神様でもジェネレーションギャップは無視するのが普通なので、全員現代までの知識を持っているということにされているのが大半。
オフで出会う幻想郷在住華僑的なコミュニティが形成されていたりする。



中華料理の腕前については咲夜以上だったりする。ただし味付けは本場仕様。
ようするに四川料理が真っ赤でデンジャラス。

種族が名言されていないため、様々に設定されることも多い。
本人の言う通りの「普通の人」だったり名前の通り鈴の妖怪だったり、
他の住人がどうも吸血鬼ハンターっぽいことから彼女も元ハンターだったり
「巫女は食べてもいい人類」発言から元相当高位の妖怪だったり龍の眷属だったり。

バトルモノの同人誌なら、肉弾戦特化のキャラクターとしてジャンプの主人公ばりに活躍することも。
鬼や吸血鬼のように純粋な格と力で圧倒するのではなく、積み重ねた功夫と戦闘経験、気の操作を総動員して強敵相手にボロボロになりながら奮戦するのは非常に燃えるものがある。
また設定によっては龍の化身として凄まじい気の力を振るうこともある。

中国武術は武器を使うものが多いため、武器全般の扱いに長けるという扱いもされる。
青龍刀や棍を使って妖夢や椛と剣戟を行ったり鏢を投げる事で凄まじい弾幕を展開したり。イメージ的には烈海王。
mmdでは武術演武によるアクションなども人気が高く、色々な意味で華のあるキャラである。



第2回東方最萌トーナメントでは、大方の予想を覆し見事優勝を果たした。
しかし、優勝したにもかかわらず、二次作品では相変わらずで、名前を呼んで貰えないor忘れられている。
私の名前を言ってみろ!
逆に「名前をちゃんと呼んでください」というネタでかなり覚えられてもらうことに成功した。がやっぱり中国と呼ぶ。

そんなこんなで扱いは酷かったりするものの、ファンからは非常に愛されている。


最近では新しい創作者も増え、不遇ネタは残しつつも、カッコイイ姿やお姉さん的な役回りが多くなった。





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