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エンジニア一人で新規事業を立ち上げて、想像以上に大変だった話

2018.05.15

こんにちは@ma3tkです。 Findy Freelance を今年の2月に立ち上げて、 おおよそ 3ヶ月が経ちました。実はこの Findy Freelance は、元々エンジニアである僕が一人で立ち上げました。

もともとこの Findy Freelance を立ち上げる経緯については別ブログにて記載していますのでそちらをご覧ください。今回立ち上げるにあたってエンジニア一人で作るということは結構辛いなあと感じたのでどういうところが難しいポイントなのかといったところを共有したいと思います。

まず初めに作ったもの

今回、フリーランス・副業エンジニア向け単価保証型案件紹介サービス Findy Freelance をリリースしました。これは、元々運営している Findy から派生して生まれたフリーランス向けのサービスです。 Findy 同様にスキル偏差値を扱っていますが、このスキル偏差値をもとにエンジニアの方にあった案件を紹介しています。

TL;DR

割とサクッとこなせた部分

-開発
-プロジェクトマネジメント
-企画

難しかった部分

-営業
-運用
-意思決定

割とサクッとこなせた部分

まだまだ全てがうまくいっているというわけではありませんが、いろんな業務内容を比較してやりやすかった所に関してです。

開発

一番最初に思いつくポイントとしてはやはりエンジニアの本業である開発・コーディングに関しては他の業務と比較すると一番こなすのが容易でした。

もちろん技術的にとても良いコードを書いてるとか、スケールするようなアーキテクチャとして整理できているか、最新の技術を使ってチャレンジしているかといった側面からするとまだまだ検討の余地があると言えそうです。

しかしながら、基本的な仕組みに関しては、Findy をベースに考えているところもあり大きく悩んだといった点については今回の場合ありませんでした。

またそれ以外にも、開発周りに関して誰にも何とも言われないような開発スタイルだったため、とてもやりやすかったというのはひとつあります。

プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントに関しては、今回ほぼほぼ一人で進めていくような形だったので、どう進めて何を先に終わらせるかは自己管理で完結することができたというのがあります。そのためリリース期限に対して何時までに始めなければいけないのか、逆にいつまでに終わらせなければいけないのかなどの管理や可視化が明確でした。

もちろん一部手伝っていただいたところやデザインまわりで副業メンバーに頼んだ部分などがありますが、そういった発注のやり取りはあまり負担にはならなかったと言ったところで今回のマネジメントのやりやすさはあったかもしれません。

一部リリースの際に遅れてしまった内容もありますが、 想定の範囲内にある程度治っているのではないかなと思っています。これも過去にプロジェクトマネジメントをしている人が近くにいたり一つ目のサービスで代表の山田が行っていたことを思い出しながら自分なりに進めた結果問題が起こることなくできました。

企画

これもプロジェクトマネジメント同様に代表の山田が行っていたような企画部分を参考にして進めました。 一部こちらも手伝っていただいているところがありますが、基本的に エンジニアの方がどういうフローでサイトを訪れてどういう UX でサイトを使ってもらうのか出たところを中心に企画をしてきました。

特にこの UX を考える際に、 UX 定義書というものをベースに企画していました。これがあることにより、各サービスの細かいところを考える上でブレが生じず、取捨選択が非常にしやすかったというところがあります。

その他にも、Findy を改善する上でプログラミングに頼らないサービスの改善方法について色々学んできました。そういった背景もあり、企画周りに関しては大きな問題にはなりませんでした。

難しかった部分

実際のところ難しかった部分がとても多かったです。今回書ききれない部分もたくさんありますが特にエンジニア出身である自分が難しいと感じた三つについて記載してみます。

営業

営業は今回 Findy Freelance をリリースするにあたって、人生初営業をしてきました。最近は人とも話してるし割とできるんじゃないか、と思って実際に知人の企業をいくつか訪ねてみました。

しかしながら圧倒的に何を話していいのかわからないという壁にぶち当たりました。 エンジニアのユーザーの皆さんにインタビューなどをする上でお話はしてきましたが、実際に企業としてエンジニアを受け入れる会社さんの視点に立ってどうお話しすればいいかといったところは視点として抜けていた部分でした。

そのためどういったところを問題として持っていて会社として情報を提供していけばいいのかが分からず、話し方に困ってしまうケースがありました。

これは反省点なのですが、事前に資料を作り込んでシミュレーションをしてから行くべきでした。

運用

運用、特に KPI の設計や地道な改善といったところに関しては少し難しさを感じました。なぜここが難しかったかと言うと、初期の段階で個人的にある程度企画としては筋が通って問題となる箇所がそんなに多く ないのではないかと考えていたためです。

そのため、いくつも仮説を考えて素早い改善をすることが必要そうです。これをするためには、最終的なゴールとなる数値がどれくらい必要なのか、 KPI としてどこが問題点なのか洗い出し、CVR を見つめ直す時間が必要です。

また実際にオペレーションの一環として、エンジニアの方と面談を行っています。この面談においては、フリーランスとして経験がないため、質問している項目に対して十分なのか不十分なのかといったところで判断が分からなかったりしました。

結局のところこれらの情報に関しては、Findy リリースしてからあまり意識して学んでいなかったため、とりあえず雑でもいいから数をこなすと言う生産的ではない方法を取らざるを得ませんでした。

意思決定

意思決定こそ、この新規事業立ち上げる上で一番難しいポイントでした。「意思決定」という言葉は、割とよく聞くし、 まあ難しいのだろうというところは知っているつもりでした。実際これが難しいのは、 A と B があった時に、どちらもメリットデメリットを考慮した上ですぐに判断を下さなくてはいけないと言ったシーンです。つまりは思考の回数が求められてきます。

また、自分が新規事業立ち上げる上で、上司となる人物に判断を仰がないといったところを意識する必要があります。 判断を仰いでしまうと、結局ベンチャーのいいところである、意思決定が自分でできると言うメリットをなくしてしまいます。 結局のところ自分がP/Lを見た上で、思考を重ねることにより、極論答えは自分で出すことができます。 ここで難しいのは答えを出したと言っても、 もっと早く出せる答えがあったかもしれないし、 出した答えが局所最適の可能性があります。

自分が知らない方法を知るだとか、自分自身で手を動かさずに人を採用することで事業が回るスピードを速くすると言ったところも考えられます。どこが自分で判断をすべきところなのかといった土地勘みたいなものは何度も失敗してやり慣れたり、もっと最短でゴールまで近づける方法を知っている起業家の先輩や、知人の新規事業担当などに教えてもらうといった形で実現できるかもしれません。 この部分は、プログラミングとは違って、体系化があまりされていない部分なのでチャレンジしていくのが成功への近道だと感じています。

他にも結局新規事業を作る上で、売上にコミットしていく必要があるのですが、短期的にも売上がきちんと上がって、 長期的にもどう売上を作っていくのかといったところのバランスは重要だなと感じました。これも別項目で話したいですが、非常に難しい部分です。

最終的にはこの意思決定というのは、素早いスピードで最適解を自力で見つけていくと言う最適化問題の一つと言えそうですね。

まとめ

今回の記事では、自分が新規事業を立ち上げるにあたって素早くできた点と難しかった点をまとめてみました。結局のところどの業務内容においても銀の弾丸というものは多くの場合存在せず、結局のところいかに早く場数を踏むかというところが勝負になりそうです。

一番難しいと考えている「意思決定」 も思考した時間数一番効いてきそうだなと思っています。

一方でクリエイティビティというのはどこにでも必要だなと感じました。自分がその領域において一番のヘビーユーザーであるのが理想ですがそうでない場合、一番のユーザーに直接聞いて情報を得るというのはいいのかなと思っています。

答えを知ってそうな人を探しその人に答え合わせに行くことで自分が納得できたらそのアイデアを採用すればうまく回りそうな気もしています。

これから僕がやらなくてはいけないことはたくさんのトライアンドエラーを繰り返すというところだなと思いました。

まだまだ改善すべきポイントはあると思いますが、サービスとして納得いただけるようなものをご提供できるように日々改善を進めて行っていますので、まだ Findy Freelance に未登録であれば是非ログインして使ってみてください。

また何かあれば気軽に、 Twitter 等で @ma3tk 宛にご連絡ください。

また、フリーランス・副業ではなく転職という方は「ハイスキルなエンジニアのプレミアム転職サービスFindy」の方をご利用ください!

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