【5月14日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2018)は13日、男子シングルス1回戦が行われ、3か月ぶりの復帰戦となったスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は4-6、4-6で世界ランキング48位のスティーブ・ジョンソン(Steve Johnson、米国)に苦杯をなめた。

 各セット1回ずつブレークを許し、アンフォーストエラーの数はジョンソンの17に対して30を記録したワウリンカは試合後「まだ12日前にテニスを再開したばかり」とすると、「現時点でのフィジカルの状態には満足している。ちゅうちょする場面も多くあり、それが動きやプレーに大きな影響を及ぼしてしまった」と振り返った。

 四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇る33歳のワウリンカは、昨年6月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)で初戦敗退を喫した後に膝に手術を受けると、昨シーズン後半は欠場を余儀なくされた。

 8週間の松葉づえ生活を強いられたワウリンカは、今年に入ってツアーに復帰したが、2月のオープン13(Open 13 Provence 2018)では当時世界ランク193位のイリヤ・マルチェンコ(Illya Marchenko、ウクライナ)との試合で途中棄権を余儀なくされるなど、ここまで苦戦が続いている。

 開幕が2週間後に控える全仏オープンテニス(French Open)では2015年に栄冠に輝いているワウリンカは、「オーストラリア(全豪オープンテニス<Australian Open Tennis Tournament 2018>)で復帰したときは、準備が全くできていなかったのは極めて明らかだった。でも、トップの選手と試合をして自分をテストするのも重要なんだ」と話した。

「膝が問題なくやれているのはポジティブなことだが、フィジカル面でもっと時間を費やす必要がある。きょうはタフな結果となったが、自分の現状には本当に満足している。自分のトップレベルに近づいている。あとはもっと試合数をこなしていかないといけない」

 同日に行われた試合では、大会第13シードのジャック・ソック(Jack Sock)がダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)に6-3、6-4、ライアン・ハリソン(Ryan Harrison)は7-6(7-5)、6-3で杉田祐一(Yuichi Sugita)にそれぞれ勝利して米国勢3人が初戦突破を決めたが、同胞で第12シードのサム・クエリー(Sam Querrey)は2-6、6-7(7-9)でピーター・ゴヨブジク(Peter Gojowczyk、ドイツ)に敗れた。(c)AFP/Emmeline MOORE