猿の惑星は、地球から打ち上げられた宇宙船がトラブルを起こしてしまい、ある星に不時着します。その星は、何と猿たちが、人間を家畜扱している所だったのです。テイラーは猿たちに捕まりますが、一部の友好的な猿たちのお陰で、なぜ人間たちが猿に迫害されているのか調べていくのです。
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『猿の惑星』のキャスト
アメリカ合衆国で製作されたSF映画『猿の惑星』は、1968年4月13日に日本で上映されました。DVDの収録時間は約112分になります。
監督&脚本&原作
猿の惑星シリーズ第一弾となる映画『猿の惑星』を製作したのが、フランクリン・J・シャフナー監督です。
- 監督:フランクリン・J・シャフナー
- 脚本:マイケル・ウィルソン&ロッド・サーリング
- 原作:ピエール・ブール
登場人物と役者
猿に虐げられていく人間にスポットを当てた映画『猿の惑星』に登場する人物と役者さんたちを紹介します。
- ジョージ・テイラー大佐/宇宙船の船長(演:チャールトン・ヘストン)
- ジーラ博士/テイラーに友好的な猿(演:キム・ハンター)
- コーネリアス/ジーラ博士の婚約者(演:ロディ・マクドウォール)
- ザイアス博士/人間を敵視する猿の博士(演:モーリス・エヴァンス)
- ジュリアス/テイラーに高圧的な猿(演:バック・カータリアン)
- 議長/テイラーを審問する猿の議長(演:ジェームズ・ホイットモア)
- ジョン・ランドン中尉/猿に手術される人間(演:ロバート・ガンナー)
- トーマス・ドッジ中尉/テイラーと共に星を探検(演:ジェフ・バートン)
- マリアン・スチュアート中尉/女性飛行士(演:ダイアン・スタンレー)
『猿の惑星』のストーリー
地球から宇宙船が打ち上げられて、その中には、テイラーたち4人の宇宙飛行士たちが乗っていました。彼らは長い年月でも生きられるように、人工冬眠装置を利用して深い眠りにつきました。テイラーの計算によれば、地球は2673年になっている頃になっているはずでした。所が、宇宙船はある星に不時着してしまうのです。
宇宙船が不時着(起)
テイラーたちは、宇宙船がトラブルを起こして、ある星に不時着した事に気付きます。所が、同じ宇宙船に乗っていたスチュアートは、人工冬眠装置が壊れていて、老衰で亡くなっていました。そこへ、大量の水が浸水してきました。運悪く、宇宙船はある星の湖に不時着していたのです。
テイラーたちはすぐに宇宙船からゴムボートで脱出しますが、この星がどこなのか全く分からない状態でした。食料と水は3日分しかなかったので、まずは植物があるのか調べ始めます。
砂漠地帯を歩き続けていたら、植物やカカシのような物を発見。さらに、滝が流れる音まで聞こえてきたのです。テイラーたちは滝の水が落ちてくる湖で、服を脱いでから泳ぎ始めます。久しぶりの水浴びに大はしゃぎな3人たちでしたが、密かにテイラーたちの宇宙服を取っていく者が現れたのです。
猿が人間たちを虐げる星(承)
テイラーたちは、何者かが宇宙服を取っていく事に気づいて、急いで追いかけていきます。所が、服は途中で落ちていて、何者なのだろうかと困惑してしまいます。テイラーたちは、そのまま歩き続けていたら、原始人のような格好をした人間たちと出会います。
その光景を見たテイラーたちは、すごい星に来てしまったなぁと思っていました。所が、そこで大きな雄叫びをあげながら、馬に乗った猿たちが武器を持って襲いかかってきたのです。そこで、多くの人間たちが捕まったり、銃で撃たれたりしていきました。
テイラーは逃げ惑いましたが、喉を射たれてしまって、捕まってしまいます。そして、ジーラ博士という女の猿の所へ送られていきます。ジラー博士は、人間を使って実験をしていましたが、テイラーが何か喋ろうとしている仕草に注目します。
テイラーを理解し始める猿たち(転)
テイラーは喉を射たれてしまったので、喋れない状態だったのですが、指や口を少し動かして喋ろうとしている事は一目瞭然でした。それに興奮するジーラ博士でしたが、そこへザイアス博士がやってきて「猿のモノマネをしているだけだ」と切り捨てます。
しかし、ジーラ博士は、婚約者のコーネリアスにテイラーの事を夢中になって話し始めます。実は、コーネリアスは、猿は人間から進化した者という進化論を唱えていたのです。しかし、宗教裁判にかけられるのが怖くて、テイラーを使って進化論を立証する事に躊躇してしまいます。
ジーラ博士は「贈り物よ」と言って、テイラーが入ってるオリに、人間の女を入れます。しかし、ザイアス博士は、テイラーを危険視して、去勢しようとします。それに気づいたテイラーは外へ逃げ出して、猿たちと激しく揉みあいます。所が、喉の傷が治りかけてきたテイラーは「汚い猿め!触るな」と言い放ったのです。
テイラーが気づいた残酷な真実(結)
再びオリに入れられたテイラーは、ジュリアスという猿に放水されてしまって、苦しめられます。さらに、テイラーは審問会にかけられてしまいますが、そこでジーラ博士たちはテイラーは高い知識を持つ生物であり他の星から来たと擁護します。所が、ザイアス博士は、ジーラ博士たちを法廷侮辱罪によって起訴する事にしました。
ジーラ博士は、このままで罪に問われると思って、自分たちが主張している進化論を証明するためにテイラーと一緒に禁止地帯へ足を運びます。そこには、この星の有史以前の遺跡があったので、何かのヒントになると思ったのです。所が、そこにもザイアス博士が追いかけてきて、一緒に洞窟へ入る事にしました。
そこで、猿の他の生物が高度な物を作り上げていたものを発見して、ジーラ博士たちの考えは立証できたので、テイラーはザイアス博士の「知らないほうが良い」という言葉を振り切って、禁止地帯の奥地へ行きます。そこで、テイラーは意外な像を発見して、この星の正体が分かったのです。はたして、ここは、どこの星なのでしょうか?
『猿の惑星』の豆知識
猿の惑星は、今でこそ、多くの方が見やすい映画になっていますが、この映画が上映された時はショッキングな内容で注目を集めました。そのような映画に関係する情報を紹介するので、良かったら、ご覧になってみて下さい。
反戦映画
多くの事を語ったら、ネタバレになるので書きませんが、この映画は反戦映画になっています。人類が戦争を起こしたら、とてつもなく悲惨な目にあってしまうぞと警告をするような内容になっているのです。
実際に人類は破滅するかもしれない時代がありました。それが、あの有名な『キューバ危機』でした。それはアメリカ合州国の隣国キューバで、ソ連がある兵器を密かに運ばせていたのです。この時、アメリカ合衆国のケネディ大統領が、ソ連に撤退を要求して、軍隊を派遣したのです。
この時は、世界が最終戦争の危機にさらされたので、ここで一歩間違えたら人類の歴史は終わっていたかもしれません。
日本人を猿扱い?
猿の惑星の原作者 ピエール・ブールは、かつて東南アジアで、有色人種に働かせていた事がありました。所が、日本軍がビルマを占領した時に捕虜になってしまうのです。そこで、原作者は今まで猿だと思っていたアジア人に、逆の立場となって捕まってしまった事から、猿の惑星を描くヒントになったと言われています。
しかし、ピエール・ブール自身が、そのような事を発言している訳ではないので、憶測の域を超えないのが実情です。
『猿の惑星』の感想
テイラーたち人間が、猿たちに迫害されるというショッキングな映画『猿の惑星』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
『猿の惑星』の残念な所
猿の惑星シリーズ第一弾は、1960年代に日本で上映されたので、作りとかは少し安くっぽく感じます。特に猿の顔は、猿の惑星シリーズの最新作に比べたら、明らかに作り物と分かります。
そのため、最新作の猿の惑星を見ている方が、第一弾目の作品を見たら、少し安っぽさを感じてしまうでしょう。
『猿の惑星』の見所
宇宙船が不時着している所は合成を使っているように感じますが、CGを使っていないのでリアルな映画に見えました。特に、チャールトン・ヘストンさんが猿たちから必死に逃げていくシーンは迫力があって見応えがありました。
そして、ノスタルジーなBGMが流れて、この辺りは1960年代の映画という感じがしましたね。何しろ1960年代と言えば、おっさんな私でも、まだ生まれていない時代ですからね。そのため、ノスタルジーなBGMが流れている映画を見たい方には、おすすめの映画です。