taketsuru21ニッカの値上げで、特に竹鶴の値上げが顕著だったため、まだ飲んでいなかった竹鶴21年を必死に探し、やっとのことで手に入れることに成功しました。昨年末までは17年もまだまだ手に入りやすかったすすきのの酒屋さんでも、17年は全滅、21年も大半が品切れとなっていました。
なんとかGETできただけでも奇跡かもしれません。

さて、竹鶴の中でも非限定品のトップに有る21年は、WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)のベストブレンデッドモルトに4度輝き、2009年にはISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)では、ウイスキー部門の最高賞、トロフィーを手にしました。

まずはストレートから飲んでみます。
グラスからの香りは、リンゴ酢のような酸味とフルーティさを併せ持った香りがします。

口に含むと、ピートの香りが土台をなす中で、レーズン、りんご、なし、ライムなどのフルーティな香りが舞台に立ち、その後樽からのウッディ、カラメルの甘い香りが後を追っていきます。
味わいはさほどアルコールからの辛味、刺激は少なく、酸味や苦味、しょっぱさが絡みあい、甘いだけのウイスキーではないような主張があります。 

次にロックにしてみると、ストレートよりもピートの香りが抑えられて、華やかでフルーティな香りが強くなります。
味わいも飲み始めにおいては苦味やしょっぱさが強くなり、甘さが奥に隠れた印象になります。しかし加水が進んでいくとくどいほどの個性が薄くなることで、程よくなっていきます。

全体的にみると、17年よりも尖った印象はないですが、代わりに香りが強くなったことで別の癖が強まった印象があります。
個人的には、加水するとくどくなってしまった感じがあり、むしろストレートで飲むほうが甘さが目立ちすぎず、飲みやすい気がします。
逆に言えば、水割りやハイボールにしてもその個性が消えることがなく、ウイスキーにあまり慣れていない人でも十分に感じられるでしょう。

この記事を書いている時点での価格は10,000円ほどですが、 価格改定で15,000円ほどになる予定です。
そもそもシングルモルトの20年物が20,000円ほどですから、改定されてもまだまだお値打ちであることに変わりはないです。

<個人的評価> 
・香り A: レーズン、リンゴ、柑橘系の香り。加水するとピートの香りが目立つ。
・味わい A: 意外に加水するよりもストレートのほうが甘さがメインになる。加水時には酸味、しょっぱさが出てくる。
・総評 A: 17年に比べると味や香りが濃厚になるが、人によってはくどく感じるかも。ロックで飲むときは要注意。