miyagikyo2000_今回は、ニッカ 宮城峡蒸溜所限定のシングルモルト宮城峡 2000'sを飲んでみます。

シングルモルト宮城峡 2000'sは、従来のシングルカスク宮城峡に代って2014年から発売されました。
これと並行する形で1990's、1980'sも発売されましたが、ドラマ「マッサン」の影響で売れすぎた事でたった1年で姿を消しました。
しかし2017年に2000'sのみが復活しました。

2000'sは、その名の通り、2000~2009年までに貯蔵された原酒を使用しており、最低でも9年の熟成が行われているウイスキーとなっています。

ではストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色はやや明るめの琥珀色、香りはリンゴ、ライムが感じ取れます。

口に含むと、口の中にリンゴの香りがいっぱいに広がります。奥からはレーズン、ライムが続き、ピートもほのかに香ります。最後にはビターチョコレートも得られます。

味わいはアルコール由来の辛みが強く、その後は酸味が感じられます。

次にロックにすると、リンゴとピートの香りが揮発して鼻を一気に突き通してきます。加水が進むとライムの爽やかな香りが目立つようになります。
味わいは辛みが若干残るものの、酸味がメインになり、奥から柑橘系特有の苦みが追いかける感じです。

最後にハイボールにすると、やはりリンゴの香りが前に出てきて、後からブドウとハチミツの香りがついてきます。奥からは樽からのウッディな香りも得られます。

味わいは酸味と共に甘みが顔を出すようになり、とても飲みやすいハイボールになります。

若い原酒のとげが残っているかもしれませんが、ストレートだとアルコールの刺激がかなり強くて飲みにくいため、加水した方が甘みが得られて飲みやすいかと思います。

500mL、アルコール度数57度、宮城峡蒸溜所での価格は6500円ほどです。
レギュラーに比べると割高に感じるのは否めないですが、加水されていないだけ濃厚な原酒を味わえるというメリットはあるでしょう。

<個人的評価>

  • 香り B: リンゴが主体。奥からブドウ、ライム、ハチミツが続く。
  • 味わい C: ストレート、ロックではアルコールの刺激が強い。加水で甘さが目立ってくる。
  • 総評 B: まろやかさに欠ける。加水で飲みやすいボトルに変身。