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クラッシャー上司のパワハラでうつ病になった場合のたった一つの対処法:死ぬくらいなら会社を辞めましょう

 繊細な性格・敏感な感覚を抱えるHSPの方は、人間関係に敏感であり、仕事で悩みを抱えることも多いと思います。また、上司からパワハラを受けた場合、HSPの方は敏感が故に、うつ病等の精神疾患に陥る可能性も高いと考えられます。昨今では、たくさんの部下をパワハラで潰してしまうクラッシャー上司が問題になっています。(※HSPの詳細は、以下の記事リンクをご参照ください。)

HSPについて・自己診断チェック

 HSPである私も、社会人1年目のときに、既に数人の部下を潰したことのあるクラッシャー上司から、パワハラを受け、うつ病になっています。そのとき、私は、最近の若手は気合が足りないといった幻想を信じてしまい、「上司は自分のために熱心に教育しているのに自分の頭がおかしい」「無能だから家でも会社でも仕事をし続けなきゃ」「自分のうつ症状は甘えだ」などと心に言い聞かせ、薬を飲みながら仕事をし続けていました。その時、相談していた友達やカウンセラーからは、当時の私の状況は明らかにおかしかったと語っており、私は覚えていないのですが、話の節々に「死にたい」という言葉を連呼していたようでした。

 先日、HSPにとっての適職について記載した記事(※以下リンク参照)では、「あまりに過酷な状況(心身状態が既に悪化しているなど)を除けば、転職を決断する前によく検討すべき。」といった、退職に対して否定的な意見を述べました。ただし、前置きのとおり、既に過酷な状況であれば、話は別です!

 現在は人にも恵まれ、仕事もできる体に復帰しましたが、当時受けたパワハラにより、自己肯定感は今でも回復しきれてはいません。私は当時、飛び降り自殺未遂もしており、このことを考えると、その時の選択肢としては、休職するもしくは退職すべきだったのだと思っています。

 そこで、HSPの皆さまには、私の二の舞になってほしくなく、今回は「クラッシャー上司のパワハラでうつ病になった時のたった一つの対処法」をお伝えしたいと思います。併せて、「自分の上司は異常(クラッシャー)なのか?」「自分のうつ症状は甘えなのか?」といった、自分の環境や状況が異常なのかどうかというラインもお伝えできればと思います。

●自分の上司は異常なのか?(クラッシャー上司の特徴)

(1)自分の上司は異常なのか?

 職場の人間関係で、精神疾患に陥ってしまう理由の大きな一つが、上司からのパワハラである。パワハラを行う上司は、共通した部分があり、一人の上司が次々と部下を潰すこともある。昨今、そういった上司は「クラッシャー上司」と呼ばれている。

 

【クラッシャー上司とは】

 「クラッシャー上司」は、基本的に能力があって、仕事ができる。しかし、部下をときには奴隷のように扱い、失敗するとネチネチ責め続け、結果的に潰していく。部下は心を病んで脱落していくが、「クラッシャー上司」自身の業績は社内でもトップクラスであることがほとんどだ。だから、会社が問題性に気づいてもその者を処分することができない。(中略)多くの会社、組織のメンタルヘルスを見てきた者の経験値として、一部上場企業の役員のうち数人は「クラッシャー上司」がいる、と言うことはできるだろう。

引用:松崎一葉(2017)『クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち』PHP研究所

 上記のとおり、クラッシャー上司はHSPの方にとっては天敵だといえる存在であり、会社では処罰できないことも多く、非常に恐ろしいといえます。

 以前、私が新入職員の時にビジネス研修を受けた際、他責的になることはタブーだという話があった。この話に代表されるように、日本の社会人の多くが、他責的になることは美徳ではないという印象を持っているだろう。しかし、そのような風潮を信仰しすぎると、クラッシャー上司に遭遇した際、自責に走ってしまい、自己肯定感が非常に下がってしまい自信がなくなってしまいます。それどころか、精神疾患に陥る場合もあります。私も、実はクラッシャー上司に遭遇したときに、自責に走り、うつ病になってしまいました。

 そのため、自分の上司が異常なのではないかと疑問に感じたのであれば、自分の上司がクラッシャー上司に当てはまるのか確認していただきたいと思います。以下に、クラッシャー上司の特徴をまとめました。もし、当てはまるようであれば、働き方を考えなければいけないタイミングかもしれません。

【クラッシャー上司の特徴】

①「自分の行為が善である」という考えを持つ
<行動例>人前での行き過ぎた指導や、長時間にわたる問答も、正しいと考えている。産業医から指摘を受けても、自分の行為が正しいと考えているため、逆上する場合もある。

②「他人への共感性」が欠如している
<行動例>他人の痛みに鈍感。また、部下の成功までの努力の「経過そのもの」を褒めることができず、成功をともに喜ぶこともできない。(※多くの職場では、成功した結果を論理的に評価して、次の数値目標を示して終わりということが多い。クラッシャー上司になると、次の数値目標を示すだけで完結される場合も多い。)

③「歪んだ自己愛」を持っている
<行動例>現状の自分を認められず、目標が高すぎる状況にあり、自己愛を満たすために部下を潰してまでも、目標を達成しようとする。0か100かの思考であり、グレーゾーンを容認できず、仕事を成功か失敗のどちらかでしか評価できない。基本的に自信がないため、場合によっては、優秀な部下を仲間外れにしたり、数人の部下を無理やり飲みに連れていって過去の武勇伝を永遠と語ったりする。

参考:松崎一葉(2017)『クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち』PHP研究所

(2)クラッシャー上司が生まれる理由

 さて、自分の上司は異常であるかどうか分かりましたでしょうか。もし、クラッシャー上司の特徴に少しでも当てはまり、日々苦労しているのであれば、それはあなたではなく、上司のせいかもしれません。さて、こうしたクラッシャー上司はなぜ生まれてしまうのか。その点について、以下のとおりまとめました。先天的であれ、後天的であれ、クラッシャー上司自信にも非がないのかもしれません。(とはいえ、クラッシャー上司の行為は絶対に許されるものではありませんが…。)

【クラッシャー上司が生まれる理由】

①数字至上主義による弊害
 数字がすべてといった価値観が広がっており、上司がそのまた上司から、「結果がすべてだ」などと毎日のように聞かされていて、上司自身も余裕がなくなってしまっている。

②発達障害による弊害
 クラッシャー上司が発達障害に罹患しており、完璧主義以上のこだわりを持ち、部下に求めるスピードや質が異常になってしまう。また、自分の興味以外への想像力が働かず、「他者への共感性」が欠如する。

③幼少期の家庭環境による弊害
 幼少期に家庭環境に問題があると、クラッシャー上司を生む可能性がある。例えば、ギャングエイジ(小学校低学年)の頃に、英才教育が故に同年代の子どもと関わる機会が少なかったり、親からは罵られるばかりで褒められた経験が少なかったりすると、「歪んだ自己愛」が生まれる。

参考:松崎一葉(2017)『クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち』PHP研究所

●自分のうつ症状は甘えなのか?(従来型精神疾患と新型うつ病の違い)

(1)うつ病の症状

 さて、前の項目ではクラッシャー上司の特徴について、お伝えしてまいりました。クラッシャー上司からパワハラを受けた場合、特に真面目の方やHSPの方などは、「失敗は全て私の責任です」「上司や周囲に迷惑をかけて申し訳ない」「とにかく頑張るしかない」といった、行き過ぎた自責の念にかられ、限界を超えて一人で抱える結果、うつ症状が起こる場合があります。最悪の場合は、精神疾患に陥り、再起不能になったり、自殺に至ったりする場合があります。

 昨今は日本で精神疾患の認知が進んできたものの、やはりうつ病は甘えという認識を持たれることが、まだまだあります。そのため、本当にうつ病になっても、そういった認識を踏まえ、我慢してしまうケースもあります。

 もしかしたら、あなたも無理をし過ぎているかもしれません。以下のチェックリストの5つのうち、3つ以上当てはまったら、あなたの状態は危険な状況といえますので、その際は仕事を考え直したり、病院に相談にいったりといった対応が必要になってきます。

【5つのうつ症状のうち3つ以上当てはまっていたら危険です!】

☑眠れない
 ベッドに入って1時間たっても眠れない状態が1週間以上続く。

☑食欲がわかない
 好きな料理を目の前にしても食べたいと思わない、また何を食べてもおいしくないと感じる。

☑仕事に行きたくない
 会社に行く日の朝が憂鬱で仕方なかったり、吐き気のような症状が出たりする。

☑好きなことや趣味が楽しく思えない
 今まで好きでたまらなかったことが、面倒に思ったり、楽しくなくなったりしてきた。

☑死について考えることが増えてきた
 インターネットで死について検索したり、電車のホームを見たら飛び込みたくなったりしてきた。

参考:汐街コナ(2017)『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』あさ出版

 

(2)うつ病は甘えなのか?(未熟型うつ病の特徴について)

 うつ病は甘えであるという認識がまだまだあると、先述しました。ただし、うつ症状が出ているようであれば、すぐにでも対応していくべきです。一方で、昨今では「新型うつ病」「現代型うつ」と呼称される、「未熟型うつ病」がよく見られるようなりました。「未熟型うつ病」は、平たく言うと、ストレッサーが存在する会社などの環境では体調不良感が発生するものの、ストレッサーがないプライベートの部分などでは元気に過ごせるといった症状が発生します。

 こちらについては、上司が偏見で、ある部下に対して、本当は「うつ病」なのにも関わらず、「新型うつ病」だと決めつけてしまうこともあるため注意は必要ですが、私自身は「未熟型うつ病」は、甘えの一種ととらえられても仕方ないのではないかと思います。それは、「未熟型うつ病」の罹患者の特徴は、クラッシャー上司に非常に似ているためです。具体的に、「未熟型うつ病」の罹患者の特徴は以下のとおりです。もし、あなたが休職・退職等を考えている中で、「未熟型うつ病」の特徴に当てはまるのであれば、保留すべきかもしれません。復帰後も同じことを繰り返してしまう可能性があるためです。

【未熟型うつ病の特徴】

①根拠のない万能感が強い
②目標は高いにもかかわらず、地道さがない
③内省がなく、他罰的(他責の傾向が強い)
⇒クラッシャー上司と同様、不健全な自己愛を持っている

参考:松崎一葉(2017)『クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち』PHP研究所

(3)HSPはうつになりやすいのか?

 HSPは、繊細な性格・敏感な感覚を持っているため、ストレスに弱い傾向にあると言われています。そのため、うつをはじめ、様々な精神疾患等を発症しやすいと言われています。この点についても、以下のとおりまとめてみましたので、ご参照ください。

【HSPの方が発症しやすい精神疾患等】

・神経が高ぶりやすいため、体の活動の多くを調整している自律神経がバランスを崩し、頭痛やめまい、手のしびれ、肩こりなど様々な身体的症状が現れやすい。

・慢性的な過度なストレスが原因でパニック発作(突然の動悸、多汗、胸苦しさ)がよく見受けられる。

・神経の高ぶりで、うつ病が発症しやすい。また、慢性疲労症候群という、原因不明の強い疲労が6カ月以上継続し、休息や栄養をとってもその症状が改善しない状態を引き起こすこともよく見受けられる。

参考:長沼睦雄『「敏感すぎる自分」を好きになれる本』

 

●パワハラでうつ病になった時のたった一つの対処法(死ぬくらいなら会社を辞めましょう)

(1)休職もしくは退職することが唯一の対処法

 もし、あなたがクラッシャー上司のパワハラ等で「うつ病」に罹患してしまった場合、もしくはうつ症状(※先述のチェックリストでご参照)が発生した場合、どうすべきか。特に、HSPの方にとっては、既に精神状態が安定していない中で、過剰な自責に陥っているため、リスクを冒してでも反抗するということは、かなりハードルが高いと思います。それでは、どうすれば対処できるのか。私は、一つしか方法が無いと思います。

 休職もしくは退職することです。

 「休職すると、その後のキャリアに影響がある。周りに迷惑をかけてしまう。」「退職すると、もっと悪い環境になってしまうかもしれない。」と思われるかもしれません。それでも、我慢し続けてしまい、再起不能になってしまったら、更には自殺してしまったら、自分にとっても周囲の人にとっても、最悪の結果が待ち構えているものだと思います。

 一つ覚えておいてほしいのは、人間は過度なストレスになると「学習性無力感」という状況に陥り、逃げるという選択肢が無くなるようです。そのため、自分の心身を守るためにも、「休職」「退職」という選択肢は強く念頭に置いてほしいのです。

 私は、クラッシャー上司からのパワハラを何とか我慢して、会社に通い続けましたが、何一つ良いことはありませんでした。私自身、その時の経験がトラウマとして残り続けており、自己肯定感を長らく高めることができませんでしたし、あの時我慢し続けていたからこそ、今でも当時の上司は私の悪口を陰で言い続けることができています。(中小組織で、役職者に非役職者の悪口を言われるというのは、非常に社内では過ごしにくい環境になります。)

 よく精神疾患に陥っているときは、判断力が落ちているため、退職をするべきではないといいます。そのため、基本的には休職をし、冷静になってから退職をすべきだと思います。なお、人間関係だけでなく、仕事自体も自分にとって適していなければ、退職まで考えても良いと思います。仕事で続けてうまくいく仕事は以下のとおり言われておりますので、こちらを基準にすると良いと思います。

【頑張り続けてうまくいく仕事の基準
(これを満たしておらず、人間関係も不満であれば辞めても良いライン)】

①「がんばっていることが自分自身で決めたことかどうか」
②「がんばったことの成果が分かりやすいか」

引用:汐街コナ(2017)『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』あさ出版

 もちろんのこと、自分の工夫で仕事を適しているものに近づける努力も必要ですが、社内にトラウマを持ちつつ、そういった工夫を持つほどに心を回復させるには、非常に長い時間を要する可能性があると私は思うため、退職は選択肢の一つとして持つべきだと考えております。

(2)退職を選択肢の一つして持つべき理由

 以前の日本社会では、退職は悪いことだという認識がありました。しかし、今ではそれが変わってきています。前の項目では、個人的な観点から退職を選択肢として持つべきだとお伝えしましたが、社会の環境としても退職は選択肢に入れても良いと考えます。その理由は、文献等を踏まえ、以下のとおりまとめました。もしも、会社で困っている状況に陥っている方がいらしたら、ぜひご活用ください!

【退職を選択肢として持つべき理由(社会的な理由)】

①未熟型うつ(新型うつ病)よりも、自責的な従来型のうつ病のほうが多いから
 特に若者においては、先述した未熟型うつ(新型うつ病)ばかりというイメージがあるが、精神科産業医としての見方だと、真面目な方が従来型うつ病となるケースのほうが多いようです。従来型うつ病の方に罹る方は、真面目な方が多いため、未熟型うつばかりというイメージが先行してしまい、「自分自身がうつ病である」と言い出すことを阻害している一面があるのではないかと思います。そのため、案外、退職を早々に行い、次の環境に移ったほうが良いケースも多いのではないかと思います。

②組織内で一生懸命に努力をしても、必ずしも報われない社会になっているから
 日本の会社、特に大企業の雇用は「メンバーシップ型」というシステムをとっており、職務範囲は曖昧で、働く時間・場所は固定されておらず、人に仕事をはりつかせる形としています。基本的には、法の範囲内であれば、残業は無制限であり、転勤の辞令が出ても断ることはできません。OJTと定期異動によって、会社側が社員の向き・不向き、そして社内政治を考慮のうえ、相応の職務やポジションに就かせる形とします。このようなシステムを取っているため、正社員の採用では、「持っているスキル」よりも、「自分の部下にしてもいい人(≒使いやすい人・従順な頑張り屋)」を選びたがります。そのため、日本企業では、滅私奉公することが善であるという価値観が共有されやすくなっています。
 これまで、日本社会は成長の一途を辿ってきましたが、今はそうではありません。ただし、日本の雇用システムは変わっていません。そのため、我慢して頑張れば、成果が出る・出世できるといった形でのやりがいが生まれにくくなっています。更には、近年では就寝的に働けることの保障も薄れてきています。アメリカの心理学者アブラハム・マズローの「欲求5段階説」では、承認欲求が生まれる以前に、安全欲求を要します。しかし、現在では安定の概念も崩れつつあるため、自己承認を満たすための忠誠心も社員の心の中では生まれにくくなっています。つまりは、日本の雇用システムであるメンバーシップ型のメリットが以前よりも感じられにくい世の中になっているということです。そのように考えると、会社に残り続けるメリットも薄くなっており、退職を一つの選択肢として持っておくことは良いと考えます。

③サービスの発展やITの革新によって転職・独立へのハードルが低くなったから
 退職を決断するときに、一番困るのはその後の仕事に就けるのかということです。転職・独立の難易度は、その時の景気によっても左右されますが、以前の社会よりもかなりしやすい社会になっています。転職であれば、エージェントサービスを通じて働きながらでも転職活動をすることが可能となりましたし、ITの革新によりパソコンやスマホを通じて仕事を探すことやスキルを身に付けることが簡単になりました。また、独立についても、資本金をもって会社を立ち上げなくても、インターネットを通じて経済活動ができるようになりました。直接、個人同士で取引するプラットフォームも増えていますし、転職・独立へのハードルは、低くなっていると考えられます。そのため、退職を一つの選択肢として持っておくことは良いと考えます。

参考:松崎一葉(2017)『クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち』PHP研究所 など

 

●おわりに

 今回の記事は、2冊の本を中心に、過去にカウンセラーから学んだ技術等も踏まえ、まとめてきました。改めて、それらの本の紹介をしたいと思います。

【今回の記事で参考にした本】

・松崎一葉(2017)『クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち』PHP研究所
 仕事はできるが、部下を心身的に潰してしまうクラッシャー上司はどこの会社にもおります。そんな彼らの精神構造から対処法まで、精神的産業医の観点から描かれている新書。現代社会に照らし合わせた日本の労働システムの問題性や、従来型うつ病と新型うつ病の違いまで言及されております。私もパワハラを受けて精神疾患に陥ったことがありますが、その状況における個人的な理由から社会的な理由まで広く理解することのできた一冊でした。

 

・汐街コナ(2017)『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』あさ出版
 仕事や人間関係が死ぬほどきついのに、辞めることができない人の理由とアドバイスが、漫画+ミニ解説で非常にわかりやすく説明されています。過度なストレスを溜めると逃げる選択肢が無くなるという「学習性無力感」は、パワハラを受けたことのある自分自身においても経験があるため、非常に共感できました。

 

 私は、これらの本を読んで、社会人一年目のときのパワハラを思い出し、涙が出そうでした。しかし、学べることが多々あった作品でした。ぜ悩んでいる方は、自分の状況を客観的に身渡すためにも、ぜひおすすめしたい一冊です。

 また、仕事におけるパワハラに悩む青年にスポットを当てた作品で、命の重さを改めて伝えてくれた『ちょっと今から仕事やめてくる』は、経験がある人なら本当に涙が出るほど良い作品でした。ぜひ、実際に悩んでいる方も、自分の状況を客観的にとらえるために、ぜひご覧いただきたいと思います。元は小説ですが、映画版にもなっていますので、非常におすすめです。

【仕事におけるパワハラに悩む方に向けておすすめしたい小説・映画】

『ちょっと今から仕事やめてくる』

・小説版

 

・映画版

 

 今回の記事は、いつも以上に、私の考えが強かった部分もあるかもしれません。それは、私もパワハラを受けてうつ病になった経験もありますし、仕事が原因で自殺した方も周りにいたからです。そのため、皆さまには絶対に同じ思いをしてほしくないのです。

 私の経験上、自分が立っている部分が窮地に追い込まれるほど、人は手助けをしてくれなくなります。だからこそ、自分の身は自分で守るしかないのです。ただし、先述のとおり、人は過度なストレスを溜めると逃げる選択肢が無くなってしまいます。そのため、人間関係に悩んでいる方には、冷静に自分の状況を客観的に理解してもらいたく、また、死ぬくらいなら会社をやめたほうが良いということを理解してもらいたく、休職や退職ということのハードルを下げようと考え、記事といたしました。

 ぜひ、一人でも多くの悩んでいる方に、ご参考になれば幸いです。

 

 

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東京都出身、27歳の会社員(男)です。
自分がHSP(=敏感・繊細な人)であると分かってから、同様の悩みを抱えている人に、何か有益な情報を与えたいと決意しました。
日々の激務の中で、ライフハック術やメンタルケア術を実践しております。

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