ゼロックス、富士フイルムによる買収契約を破棄
アイカーン氏らの要求受け入れ

エレクトロニクス
2018/5/14 8:22
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 米事務機器大手のゼロックスは米国時間13日、富士フイルムホールディングスによる買収契約を終了すると発表した。買収に反対する大株主のカール・アイカーン氏らと和解する。ゼロックスは1度アイカーン氏らと和解した後に富士フイルムとの協調姿勢に転じていたが、改めて同氏らの要求を受け入れた。富士フイルムは大幅な戦略の見直しを迫られる。

 ゼロックスは「富士フイルムが4月15日までに富士ゼロックスの監査済み財務諸表を提供しなかった」ことを契約を打ち切る理由として挙げた。ゼロックスとアイカーン氏らはダーウィン・ディーソン氏が起こした訴訟についても和解した。ゼロックスのジェフ・ジェイコブソン最高経営責任者(CEO)が辞任し、アイカーン氏らが推薦する5人の取締役を受け入れる。

 ゼロックス買収を巡っては、米裁判所が4月27日に暫定差し止めを命じた。アイカーン氏らとゼロックスはその後に和解したが、富士フイルムの異議申し立てを受けて失効。ゼロックスは方針を転換して判決に上訴した。買収計画を進めるとみられたが、ディーソン氏との法廷闘争の終了を条件に再び合意した。

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