浪費家ナッツの投資日記

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投資信託の積立で人気の商品はどれ?(海外株式 /MSCIコクサイ編)

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人気の投資信託は何か?

海外株式を対象とするインデックスのうち、先進国を対象とするインデックス「MSCIコクサイ」に連動する投資信託について人気を調べてみました。

 

同じインデックスに連動する投資信託であれば、理論上リターンは同じになります。このことから商品を選ぶ際のポイントとして、できるだけ低コストであること、インデックスからの乖離を極小にできるだけの純資産があることが挙げられます。

 

選択のポイントがあると言っても数多くの商品があるので迷ってしまうものです。とすると気になるのは他の人がどんな商品を積立てているのか?だと思います。

 

今回は金融庁お墨付き「つみたてNISA」採用商品を対象として確認していました。

 

 

 

 

MSCIコクサイとは?

・MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が提供する指数
・MSCI社が定義する先進国の内、日本を除く22カ国の株式で構成
・各国の大型株・中型株約1300銘柄で構成されている(時価総額上位85%をカバー)

 

株式指標というとNYダウとか、S&P500、日経平均株価、TOPIX、DAXなどなどたくさんありますが、日本で先進国の株式指標というと「MSCIコクサイ」が一番ポピュラーでしょう。

 

「MSCIコクサイ」に連動する投資信託を保有すれば、あとは運用会社が指数に連動するようにやりくりしてくれます。投資家個人が20カ国を超える先進国それぞれに投資・管理する必要もありませんので便利なものです。

 

MSCIコクサイ、S&P500については「S&P500とMSCIコクサイ比較 」の記事で紹介しています。

 

日経平均やTOPIXについては「TOPIXと日経平均の値動きってどれくらい違うのだろうか?比較してみた」の記事で紹介していますので、よろしければご覧ください。

 

 

 

為替ヘッジとは?

為替ヘッジとは、為替の変動による外貨資産の円ベースの価値の変化を回避することです。ヘッジ(hedge)は直訳すると「避ける」という意味です。

 

一般的に海外の株や債券などの資産に投資する場合、その国の通貨で運用が行われます。そのため、為替の変動により、円に換算する際に資産価値も変動することになります。このような為替の影響を避けることが為替ヘッジの目的です。為替ヘッジを行うために、先物取引や信用取引などの取引が行われますが、相応のコストが必要となります。

 

今回の比較では、MSCIコクサイに連動する商品のなかでも「為替ヘッジなし」の商品について比較していきます。

 

 

 

実質コストで比較

最初の比較は実質コストから。投資信託は購入時・保有時・売却時に手数料がかかります。今回取上げる商品は、基本購入時手数料は「なし」です。ただ、保有時にかかる手数料(信託報酬率+隠れコスト)はどの商品も必要になります。

 

  信託報酬率 隠れコスト 実質コスト 解約時
たわらノーロード 先進国株式 0.2160% 0.0380% 0.2540%
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし) 0.2052% 0.0690% 0.2742%
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.2041% 0.1000% 0.3041%
野村インデックスファンド・外国株式 0.5940% 0.0210% 0.6150%
外国株式指数ファンド 0.5400% 0.0840% 0.6240%
i-SMT グローバル株式インデックス 0.2052% - -
SMT グローバル株式インデックス・オープン 0.5400% 0.0400% 0.5800%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.1183% 0.0690% 0.1873%
eMAXIS 先進国株式インデックス 0.6480% 0.0690% 0.7170%
つみたて先進国株式 0.2160% 0.0690% 0.2850%
Smart-i 先進国株式インデックス 0.2160% - -

ニッセイ外国株式インデックスファンド : <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

i-SMT グローバル株式インデックス : i-SMT グローバル株式インデックス(ノーロード)

 

隠れコスト部分は、年間もしくは半期毎の決算時に初めて分かる数字です。毎年変わる可能性がありますが、最新の運用報告書の値を使用しています。また、初回決算前の商品でもマザーファンドが同じの商品の隠れコストを反映しています。

 

 

実質コストが低い順でランク付けすると以下のようになります。

1位 : eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.1873%
2位 : たわらノーロード 先進国株式 0.2540%
3位 : iFree 外国株式インデックス 0.2742%

 

 

 

 

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純資産増加額で比較

続いて、2017年12月末~2018年4月末までの純資産増加額で比較してみました。増減は4ヶ月間の増減。年換算は「増減の値を3倍」(4ヶ月×3)したものです。

 

単位:億円

  17/12末 18/04末 増減 年換算
たわらノーロード 先進国株式 190.11 217.30 27.19 81.57
iFree 外国株式インデックス 9.69 11.74 2.05 6.16
ニッセイ外国株式インデックスファンド 757.24 847.79 90.55 271.65
野村インデックスファンド・外国株式 77.00 93.60 16.60 49.80
外国株式指数ファンド 15.22 16.09 0.87 2.61
i-SMT グローバル株式インデックス 0.16 0.51 0.35 1.05
SMT グローバル株式インデックス・オープン 639.56 629.02 -10.54 -31.62
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 30.00 103.77 73.77 221.31
eMAXIS 先進国株式インデックス 366.19 347.34 -18.85 -56.55
つみたて先進国株式 0.03 5.27 5.24 15.72
Smart-i 先進国株式インデックス 0.03 0.52 0.49 1.47

 

 

純資産増加額が多い順にランク付けすると、次の様になりました。

1位 ニッセイ外国株式インデックスファンド + 90.55億円
2位 eMAXIS Slim先進国株式インデックス +73.77億円
3位 たわらノーロード 先進国株式 + 27.19億円

 

 

 

ネット証券での人気で比較

最後にネット証券での人気ランキング比較です。SBI証券と楽天証券は積立件数、マネックス証券は月間売れ筋ランキングです。ハイフン(-)は、取扱はあるもののランク外のものです。

 

  SBI 楽天 マネックス
たわらノーロード 先進国株式 54位 15位 44位
iFree 外国株式インデックス - 46位 -
ニッセイ外国株式インデックスファンド 4位 5位 7位
野村インデックスファンド・外国株式 - 239位 -
外国株式指数ファンド 161位 242位 -
i-SMT グローバル株式インデックス 161位 58位 -
SMT グローバル株式インデックス・オープン - 41位 30位
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 2位 3位 19位
eMAXIS 先進国株式インデックス - 75位 73位
つみたて先進国株式 261位 95位 -
Smart-i 先進国株式インデックス 221位 74位 -

 

 

各証券会社で人気のランキングから順位付けすると、次のようになりました。

1位 ニッセイ外国株式インデックスファンド 平均順位5.3位
2位 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 平均順位8位
3位 たわらノーロード 先進国株式 平均順位 37.7位

 

 

 

まとめ

MSCIコクサイに連動する投資信託で人気の商品は、次の3つと考えて良いでしょう。

    平均順位 実質コスト 純資産
1位 ニッセイ外国株式インデックスファンド 5.3位 0.3041% 847.79億円
2位 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 8位 0.1873% 103.77億円
3位 たわらノーロード 先進国株式 37.7位 0.2540% 217.3億円

 

 

1位の「ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、投信ブロガーが選ぶFund of the Year2014~2016で3年連続1位選出、2017年でも2位と多くの個人投資家から支持されている投資信託です。

 

個人投資家から支持されている投資信託については「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017の栄冠は楽天・全世界株式インデックスに!  」をご覧ください。こちらはMSCIコクサイにかかわらず他の指数も対象となっています。

 

 

2位の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は昨年末に発表された信託報酬率の大幅値下げにより人気急上昇中の商品です。人気順位、純資産増加額共にニッセイ外国株式インデックスファンドに追いつく日も近いことでしょう。

 

 

 

3位の「たわらノーロード 先進国株式」は、信託報酬率、隠れコスト、純資産増加額、人気順位のいずれも上位にくるバランスの取れた投資信託です。隠れた良商品といった感じですね。

 

 

 

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