クソロボットの女王、TEDに登壇。彼女が発明を続ける心に涙する
Image: TED/YouTube

クソロボットの女王、TEDに登壇。彼女が発明を続ける心に涙する

発明の裏にはこんなメッセージが。

みなさん、彼女を覚えていますでしょうか? 忙しい朝のために、ボウルにシリアルを投入してミルクを注ぎ、スプーンですくって口に運んでくれるまでを完全自動化してくれるロボットや、2本の包丁を使って野菜を自動的にカットするトンデモマシーンを作ってくれた、そう、クソロボットの女王ことシモーネ・ギールツさんです。

おもしろロボットクイーンがテレビ出演

https://www.gizmodo.jp/2016/09/simone-giertz-stephen-colbert.html

巨大ロボのMegabots社にクソロボットの女王が参加。特大包丁が全てを叩き斬る!

https://www.gizmodo.jp/2017/01/megabots-meets-simone.html

一度目にしたら絶対に忘れられないようなクソロボットを作り続けているシモーネさんですが、ついにプレゼンテーションの花舞台、TEDで登壇。その様子がYouTubeにアップされています。

Video: TED/YouTube

プレゼンテーションは、新発明の「Googly eyes」の紹介からスタート(1:00〜)。これはおもちゃの目玉がいっぱいついた、上半身を覆うシャツです。彼女は、14時間かけてこれを作ったんだそう。さらに「歯磨きが嫌いなら歯磨きが楽しく思えるような発明をしたいよね」と、3年前に発明した全自動歯磨きマシーン(1:55〜)を紹介し、その場でヘルメットをかぶって公開デモンストレーションを行ないます。いつ見ても色褪せない面白さとクソ感。

でも、こんなふうに「失敗して役に立たない」ロボットを作り続けるのには、きちんと理由がありました。彼女はプレゼンテーションの最後をこのように締めくくっています。

私が役に立たないものを作り続けるその心は、私たちがいつだって最善の答えを持っているわけではない、ということなんです

なにか困ったことが起きたとき、それをどんな風に解決するかという過程のスタート地点として、さまざまなクソロボットを作り続けているのだそう。全自動歯磨きマシーンも、それ自体が「答え」でなくとも人々が抱える問題に対しての問いかけになっている、と。これって、あらゆる発明に共通する考え方なんじゃないでしょうか?

これから先、彼女の発明品を見る目が、ちょっとの間ちょっと変わりそうです。


Image: YouTube
Source: YouTube, Mashable

(豊田圭美)

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